4月半ばまでに有料で見ないと、貯めてたポイントが消滅するので。
ここ2、3年、こればっかり言ってるな。
「これは見に行く!」と盛り上がって見に行く映画がなかなかない。さびしい。
今思うと16日に見に行ってて良かったな。
その晩の地震で、またしばらく映画館封鎖するようだもの。
あまり期待しないで見に行ったわりには面白かった。
もっとウェディングプランナーをがっつり主役に据えた(だけの)ドタバタだと
思っていたが、いい意味で想定とずれていた。
本当は篠原涼子を主役扱いしなかった方が良かったと思う。ポスターとか。
篠原涼子はあくまでも群像劇のなかの一人でしかないし、最後を彼女が
締めるのも取ってつけ感があってあまり感心しなかったし。
台本が上手く作られていた。バカリズムの手柄なのかなあ。
わたしの予想ではみんながイタイ話だと思っていたのだが、
イタイはイタイけど誰でも持っているイタさを上手くすくっていた。
それが凡百の作品だと単に失敗談にしてしまうところ、
ちゃんと成功させて(あるいは期せずして上手く行って)、いい気持になる。
とはいえ、序盤は共感性羞恥の嵐でツラく、見に来たの失敗か?と思っていた。
3分の1くらい進んで以降恥ずかしさは薄れたのでその後は楽しく。
最後の下ネタはちょっとカンベン、だったけど。
役者のお手柄は個人的には片桐はいりかなあ。顔かたち含めて。
最近エッセイを読んで讃嘆したので、贔屓が入ってるかもしれないけど。
上手いね。恩師っていうポジションとね。芝居とね。
あの一言は凡百の役者じゃ出せません。輝くね。
この人も年をとった。
照明、明るくしてもいいけど、あそこまでは必要なかったんじゃないか。
とは思った。全体的に。
太鼓とダンスと解体ショーとマジックの組合せ、いやいやないやろ、と思いつつ
これが意外に良くて。金取れるわ、こりゃ。
見てて楽しかった。ダンス部はてっきりヒップホップだと思ったら
創作ダンスだったんですね。それでこそ片桐はいりが活きて来る。
向井理の存在をすっかり忘れていた。
靴下の派手さが目について、これが何かになるんだろうとは思っていたが
そこまで靴下が目につく=ズボンの丈が短い=サイズが合ってない=盗品
とまでは気づかなかった。
全体的に丁寧に撮っていて好感が持てた。
えー、具体的にどこというのは記憶にないが……
こういう転がる話は工夫なく撮っても面白いことは面白いので、
雑に撮っちゃいがちってのはあると思う。
でもこの作品は画を工夫してましたね。小道具とかも含めてね。
少し品下れる部分があるので、そこは好きなテイストではないが、
バカリズムの次があったら見てみたいと思うくらいには楽しかったな。
バカリズムとしての言動は(あんまり見たことないけど)ひねくれ者な
イメージだけど、こういうあったかいものを書くんだな。