プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 八犬伝 >

2024年11月15日 | ☆映画館で見た映画。
そんなに見たいとは思わなかったんだけど、12月の半ばで映画館のポイントが切れる予定で、
他に見たい映画がなかったための苦渋の選択。
12月半ばに「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「聖☆おにいさん」が気になっているが、
ちょっと遅いのよねー。もう一週間早かったら良かったのに。

しかし銭天堂の方は様子見をする。わたしは天海祐希はかなり好きなんだけど、
この人の出演作選びは合わないのよねー。面白くないかもしれない。

「聖☆おにいさん」は、ドラマはちょっと見て退屈だったけど、
映画はもう少し力を入れてくれて面白い予定なので。(原作マンガは面白いし、
設定も良いし役者も大丈夫。ドラマが退屈だったのは制作陣の怠慢。……か予算不足)


それはさておき、この映画、けっこう面白かったです。

「八犬伝」といいつつ、八犬伝自体は劇中劇ですね。
いい選択だったと思う。八犬伝って基本的に極彩色の伝奇物だから、
大人が見るには少々ツライ物語。

劇中劇以外の部分は、滝沢馬琴の(うっすらとした)伝記。
葛飾北斎との会話劇。そんなに大したことを喋ってるわけではないが、
役所広司と内野聖陽の空気感で面白く見られた。

対して劇中劇の方は若手を多用し、がっつりファンタジー。冒険活劇。いうたら戦隊物。
2.5次元という言葉が脳に去来していた。
実際戦隊物に出た役者も多かったようだ。そしてみな若くてイケメンなので、
……見分けはつかないのであった。

映像的には派手で良かったかも。
衣装デザインや色合い、セット(CG)は浮世絵がだいぶ参考にされていたね。
特に源八と信乃の大屋根の捕り物なんかはそうだった。
屋根の崩れ方はいかにも不自然だったが、むしろあれは人外の力が働いているんだろうと
納得出来た。

わりと細かいところまで作ってた印象。
鶴屋南北の赤い目とか。そのわりに舞台中の奈落に人っ子一人いない、という描写には
違和感があったが。

2番目の家の柱が一本だけ新しいのも、リフォームを表しているんだとしたら芸が細かい。
だが1番目の家の、あの視点から向かいの2階の窓が見えるのは違和感。
それから、2番目の家に引っ越した時、引き出しや冊子がまったく同じように
積んであるのは違和感。
まったく同じにすることでこだわる馬琴の性格を表そうとしたのかもしれないが、
そしたら広くなったんだし、素直に本棚を使って欲しかったわね。絵面が同じになるし。

玉梓の化け物表現は適度に抽象化され、きれいで良かった。
珠もきれいで良かった。あまりグロく作らなかったことも奏功。

玉梓は栗山千明だったんですね。3回くらい人格が変わってて、
最初は処刑された人、次になんだっけ?なんかもう一つ出て来て、
最後は怪物に変わる。……が、1回目は誰これ?と思ってて、2回目でもわからなくて、
実は最後は大塚寧々だと思って見ていた。まあ今回特殊メイクが大活躍してはいたが、
大塚寧々と栗山千明を間違えるようではあきませんわ。

役所広司もすっかり大物になって、それほど食指が動く役者ではなくなっているけど、
今回の内野聖陽との掛け合いは面白く見られた。
馬琴は、もっと偏屈で強圧的でうっとうしい造型でも良かったかも。
わたしのイメージでしかないが、嫁のお路には無理強いしたんじゃないかと思うんですよね。
お路が申し出たことにすれば美談だけれども。
まあでもこの映画で馬琴がうっとうしいと、見るのがうっとうしくなるので
これくらいで良かったのか。

浜路がもう少し美女でも良かった。信乃が美形で、それにつり合うくらいの美女で良かった。
ちょい役だからこそ余計。原作ではもう少し重い役柄ですけどね。
今回の八犬伝は相当にダイジェスト版だから。

寺島しのぶも相変わらず癖の強い芝居を……。すっかり癖者役者として定着してますね。
最後もああやって死ぬのか。しぶとい。きれいに死なせる手もあったろうになあ。
黒木華はぴったりかもねー。しかし無学の女に見えるかどうかは微妙。

磯村勇斗はわたしが見るドラマにけっこう出ている。
が、わたしの予想よりは普通になった。もっと癖の強い役者になると思っていた。
まあ癖の強い役は数的に限られてますからね。



全体的にストーリーはダイジェスト化が成功。
しかしああいう作り方すると、「全部全部悪いのはアンタ(里見義実)のせいやんか!」と
いいたくなるわね。伏姫が八房に連れ去られるのも、玉梓に里見家が呪われるのも、
全部口の軽さによる災い。アンタが悪い。

八房はもう少し可愛げを加えて欲しかったなあ。
でかい犬で迫力はあるべきだけど、八房は伏姫をほんとに好きだったんだよ。
そういう部分を描いて欲しかった。その方が厚みが出ませんでしたか。

まあまあでも、期待しないで見に行ってこのくらい面白ければ重畳。
あんまり食指が動く映画がない昨今、半年に一度くらいは見たい映画に不自由しないように
なればいいな。



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< ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦(3回目)>

2024年05月25日 | ☆映画館で見た映画。
まさか同じ映画を3回も劇場で見る日が来ようとは……

3回目、行ってきたんですよ。応援上映があるんならまた行きたいなと思っていたが、
近場の映画館ではやらないようだったので、もう見ないかなーというカンジだった。
興行収入100億行ったしね。まあいいよね。

だが、入場特典第7弾が発表され、それが第1弾で配布された33.5巻だったので。
これは行かねば後悔する!!と思った。これ欲しかったのよねー。
描きおろしマンガが見たかった。内容もあって大満足!
特典が欲しくて映画を見たのなんて初めてだし、もう二度とあるとは思えない。

……あ。次の最後の映画ではまた3回くらい見に行くことになるんだろうか。
今度は4回になったりして?わたしはそういうガチ勢じゃないんだけれども。

わたしのような者が3回見に行った事実が作品のクオリティを表している。
行って感じたことが不思議だったんだけど、見て楽しかったのは、
3回目である今回が一番だったかもなあ。
って、応援上映の時も言ってた気がするけど。

次に何が起こるのかはわかっている。話がわかってても面白いし、
なんだったら内容がわかっているからこそ、全体的に涙目で見ていた。
みんな愛しい。

だがあそこまでみんなを描いて、潔子さんにフォーカスされないのは
3回目見ても解せん。だって台詞さえほとんどないんだよ!
息を呑む音が1、2回あったくらい。
わたしとしては削って削っての編集作業の際に、ついうっかり潔子さんのシーンを
まるごと削っちゃって、「うわあ、しまった!」と事後に監督が頭を抱えた説を採りたいが。

最寄りのハコでは、ずいぶん前からもう1日1上映になっている。
さすがにそろそろ終わりでしょう。興行収入も106億と切りのいい数字は達成したしね。
……そして封切り1ヶ月ちょっとで135億をたたき出すコナンの化け物ぶりに
震えている……


22日朝の時点でふと確認したところ、入場特典は終わっていたようだから、
20日に行っておいて良かったな。21日だとギリギリだったかもしれない。

そして次はどうなるんでしょうねえ。
ここまで興行収入があったら、テレビアニメには戻らないだろうねー。
わたしはアニメでたっぷり描いて欲しいけどねー。

いずれにしても、次は2年後?3年後?
年末のジャンフェスで発表されるとしても、最短で2026年春だろうなー。
2025年冬休みにぶつけてくる可能性もあるけど。
楽しみに待ちたいと思います。

アニメが終わったら、マンガをようやく読もうと思ってるんだけど。
――ずーっと悩んでいるのだが、全45巻をお安く、快適に読むにはどうしたらいいか。
ツタヤレンタルで8000円をラインとして。
まあもう少し安く読めないかと……。

行ったことないけど漫喫かな。5000円ちょっとのレンタルもあるな。
紙と似たような値段設定で電子書籍を買うのは嫌だし、そもそもそこまで出したくはないし、
紙だと置き場所がないのよ。45巻のコミックスは。
近場で誰か全巻持ってないだろうか。近所の小学生に訊いてまわりたい気分だ。

しかしそれも、次が終わった後の話。
あと数年は先の話だ。それまでなるべくネタバレをくらわないように、
静かに静かに生きるしかない。

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< ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(応援上映回) >

2024年03月30日 | ☆映画館で見た映画。
今回行かなかったらもう人生で行くことはない。
と思って、勇気を出して人生初の応援上映回へ行ってきました。
すごく楽しかったー!想像の3倍くらい楽しかった。

同じ映画を映画館に見に行くのは初めてかもしれない。
もしかしたら何かあったかもしれないけど覚えてないってことは、まあないでしょう。

でも今「ハイキュー!!」、興行収入がけっこういってるでしょう。
出来れば100億に乗せたいんだよねー。……って、わざわざ水曜日、チケット代が
安い日を狙って行くわたしがいうことではないけれども、
映画100億突破っていったら、やっぱり相当に聞こえがいいじゃないですか。

3月29日に81.9億円を達成したらしいですよ。
なんでこんな細かい数字を刻むのかといえば、819(ハイキュー)だから。
先週末までは週に8億いっていたから、順調に行けば3週間で達成する可能性はあるが、
さすがに見るべき人はほとんどが見に行った頃でしょう。
今後この規模で増えるとは思えない。急に週3億とか十分にありうる。

あと20億の一助になればと思い、1400円を払ってきました。
まあ1400円だが。ないよりマシ。


正直ね。この辺りだとそこまでは人が入ってないんですよ。
わたしが1回目見に行ったのは公開翌週の水曜日だったが、上映回数の多さには
驚いたけれども、ハコの中はそんなに多くなかった。
50人いたかなあ。いなかったかも。

今回の応援上映回も、多分30人そこそこだったと思います。
ちょっと少なくて、盛り上がらないかもねーと思っていた。

でもこれがちょうどいい混み具合というか、空き具合で。
黄色い歓声とかがあんまりすごいとツライだろうなあ、と心配しながら行ったけど、
そういうのはほとんどなく。そういうのをやりたい人もいるんだろうなーと思うので、
少々気の毒ではあるが、このくらいのテンションのレベルがありがたかった。

拍手と高校名の応援、名前呼び。
的確なツッコミもややスベリなツッコミも、みんな楽しかった。
みんなが大好きなものを共有している空間が気持ち良かった。

そんなに周りを見ていたわけでもないけど、音駒のユニフォームを着た人は何人かいましたね。
烏野は見なかった。サイリウム?は何本か見た。一人観戦の人もそこそこいて、
ハイキュー!!が好きなんだなあ、と思うと微笑ましい。

1回目にそれほどに思わなかったシーンにも気づくことが出来た。
……今はもうほぼ覚えてないんですけどね。

でも「面白いままでいてね」はあんなにコワイ演出だったんだ!鼻ないやん!無音!
あれではホラーである。
あとはドンジャンプを堪能した。1回目はすらーっと流れて行ってしまって、
立ち止まって見られなかったから。多少演出的に矯めが弱かったんじゃないですかね。
黒尾の「ハッハァー!」が意外にけっこう来るなー、とも思った。オトンみ。

1回目見た時は、モブのところはけっこう省略して描いてるんだなーと思った記憶があるけど、
もうちょっと手前のところ、裏の小芝居は手を入れているようで、
それに注目して見たくもなった。

応援上映には行きたいなと思っていたが、いつしか忘れていたところ、
がじゅまるというyoutuberの動画を見て「ああ、そうだった!」と思い出し、
その勢いで予約して行くことが出来たので、わたしが応援上映に行けたのは
がじゅまるさんのおかげです。どうもありがとう。

そして特典があって、パンフレット様の比較的薄いシーン集&村瀬歩と石川界人、
梶裕貴と中村悠一のインタビュー集もちょっと載っている小冊子ももらえた。
メモリアルブックというらしい。嬉しかった。
でも袋とじになっていて、雑に開けると線が曲がったりするので、
丁寧にまっすぐに開いた方がいいですよ。曲がってちょっと凹んだ。


もしかしてもう1回くらい行ってしまうかもしれない。
その時も、出来れば応援上映で行きたいなあ。
そして人生最初で最後の応援上映だろうと思ったけど、……よく考えてみれば
最低もう一回は映画やるんですもんね?それはそれで応援上映に行くだろうという気がする。
なので、人生で一度じゃなかった。多分。




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< ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 >

2024年02月22日 | ☆映画館で見た映画。
いろいろ言いたいことはあるけど……
良かったですね!いい映画でしたね!


「ハイキュー!!」はとても好きなのよ。とはいってもマンガは6巻までか、そこらへん。
アニメで見たいと思ってマンガは読んでない。
アニメもOVAは見ていない。つまりところどころ話としては抜けている。

そして、今回映画でやるというじゃないですか。――それを聞いた時はがっかりした。
テレビアニメでやって欲しかったよー。
テレビシリーズで12回やってくれれば正味時間4時間半。24回なら9時間。
このくらいたっぷり時間をかけて見せて欲しかった作品だ。
映画だと良くて2時間。それだけで何が描けるのか。しかもこの映画で最後なんでしょ?

そしたら、まあ制作陣は思い切ったことを。
試合に全振りでしたね!ここまで全振りするとは思わなかった。




ネタバレあります。
















しかも主役は音駒でしたからね!音駒というより孤爪研磨でしたからね。
正直、日向も影山も烏野の面々も、すごく台詞が少なくて……まんべんなく
キャラクターに光を当ててはいたけど、より多く音駒が目立っていた。
それは、根本的には残念なことだった。わたしには。

でも根本的には、すごく面白い映画でしたよ!

ストーリーというより、現実の試合を見ているみたいだった。
これはバレーボール好き、スポーツ好きが普通に見ても楽しめるのではないのか。
まるで全日本男子バレーボールの試合を見ているような気分で見ていた。
89ersの試合を見ているような気分で、点数が入るたびに「よっしゃああ!」と
言いたくなっていた。

最後の研磨視点の画の作り方も斬新だと感じましたよ。
これのためにプロ(か学生か)のバレーボール選手が、頭にカメラを取り付けて
練習なりしてくれたんだろうなあ……と思うと微笑ましく感じた。
そしてあんな終わり方をするのね。
「ええっ!」と思わずつぶやく。いつの間にそんなに。

わたし、アニメでやる前にはなるべくストーリーを入れないようにしていて。
「ハイキュー!!」は敗者の物語だから、実はこの試合、負けると思っていたのよね。
そしたら勝ってしまった。え……?と、まるで日向のようにアホ面になってしまった。

そして、その時点でもう残り時間が少ない。ここから一体どうやって始末をつける?と
思っていた。一応最後いろいろ映して、まとめようとはしていたけど、
盛り上がりという意味ではあまりにも足りない。すっきりしない。
見ていた時間は楽しんでいたけど、これで人気シリーズを最後にしてはあまりにも……




と思ったら、アナタ。




劇場版って二部作なんですか!!初耳!




わたしはこの映画でファイナルだと思ってたよー。びっくりしたー。
映画の情報まで入れないようにしてきたわけじゃないのに、なんで耳に入らなかったかね?
誰も次の映画のことなんて話してなかったじゃない?
驚いて公式サイトに行っても、全然二部作の話が出てこない。
なんで?普通二部作っていったら、1ヶ月か2か月後には公開するよね?


まさかこれから改めて次の作品を作るわけではないだろうな?
これから作って1年後公開とかになったら、盛り上がりに欠けるんじゃないだろうか。
って、これで最後は締まらないから、もう1作あるのは大変に安堵したけれども、
ファイナルって題してファイナルじゃないって作りはどうなの?

……とは思ったが、それこそファイナルでは烏野をたっぷり見せてくれるんだろうと
納得出来たのでうれしい。星海光来なんかそもそもなんで出てきた?と思うくらいの
空気っぷりだからね、わたしの持っている情報量だと。

そして今回の映画で最大の疑問は、潔子さんの台詞がもしかしてゼロじゃなかった?
ということです。息を呑む音が1回あっただけではないかと。
ほとんど映ってもなかった気がする。不自然。
名塚佳織さんに何かあったりするのか……と心配です。

絵が顔にしわがいっぱい書き込んであったり、背景が若干雑?とも思ったが、
スピード感に全振りしたということで納得しよう。
シーズン2だっけ?すっごい絵がきれいだったことありましたよね?
わたしはきれいな絵の方が好みだが……多分映画はマンガに寄せたのかな?と思う。



ただ、あれですね。この映画は「ハイキュー!!」初見の人は止めといた方がいいかも
しれないですね。
けっこうな比率で回想だから。知っていればこそ懐かしいし、それぞれのシーンにも
感慨があるし、感動もするけど、それぞれの関係性を全然知らないと、
エモい部分がほぼ味わえないということですからね。
アニメかマンガを見たことない人は、見てからの鑑賞をおすすめします。


あー、次が最後なんでしょうねえ。
楽しみです。そして小さな巨人は結局出てこないまま終わるんですかね?
いろいろと気になります。



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< ウォンカとチョコレート工場のはじまり >

2024年01月14日 | ☆映画館で見た映画。

ブラーボゥ!

前作よりも普通の作品で普通に面白かった。わたしはこっちの方が好き。
わくわくしちゃったよ。ひさびさ。

前作は18年前か……。そんなに前だったか。大昔だなあ。
当然デップは年齢的にチャーリー役は無理で、今回の主役はティモシー・シャラメなる人。

この人が!良かったですね!
顔がいいのも大きいが、演技がちょうどいいと思った。
しかもド・ミュージカルですよ。舞台的なというか、昔ながらのミュージカル。
アンチ・ミュージカル派には「なぜ突然歌いだす?」と言われてしまうような流れ。

が、そんな役柄を強からず弱からず、気負わずにやっていた。
楽しそうすぎない。ほんの少し陰がある。そのわりに能天気で、でもバカそうには見えず。
ちょうどいいバランスの素晴らしさ。これは良かったですよ。

この人は今後来るね!……と言おうと思ったら、年齢的にはすでに27歳で、
とっくの昔にアカデミー賞ノミネート俳優。
まあわたしは今まで聞いたことがないが、海外俳優に強いわけではないので仕方ない。
「DUNE 砂の惑星」の1と2に出てるんですね。でも見てないし、見ないだろう。
別な映画でもはよ見たいなあ。


作品としては多分前作との関連はほとんどないんだろうね。
ざっと見たところ、制作陣も被ってない様子。
唯一共通しているのは色彩の鮮やかさ。前作はちょっとシュールな色使いだったけど、
こちらはソフト寄りで若干上品、可愛かった。

お店の中央の木は桜のイメージということでいいですよね?
途中のうろにカオナシがいなかった?
巻き戻しして見たいと思った。
あんなきれいなお店が燃え落ちてしまうの、もったいなかったなー。ちょっと傷つく。

とにかく絵作りが良かったよね。
イギリス・アメリカ合作映画で、イギリス寄りの世界線だろうが、あからさまな
イギリスではなかったですよね?大聖堂を使っていた気はするけど、
あれはロケ地はイギリスでしたか?
イギリスといえばゴシック!な気がして、ロケ地に心当たりがないのだが。
全体的にはむしろヴァチカンに似ていると思った。
イギリス国教会には懺悔室とかあるのかなあ。

最後の、お母さんの図書館はオックスフォードの何とかっていう図書館ですよね。
ボードビリアン……じゃなくて、ボドリアン図書館。そこだけだな、心当たりがあるの。


洗濯仲間の元会計士、この人ものすごく見たことがある!と思っていたが、
思い出すまでしばらくかかった。誰だっけ誰だっけと思いながら見ていた。
「ダウントン・アビー」の執事さんじゃないですか!
再会出来てうれしいよ。海外ドラマはいうてそんなに見ないから、
映画に出てくれないとなかなか見られないのよね。

あとはローワン・アトキンソンが出てきた時は笑ったし(けっこう変わってないですね)、
前作では原住民スタイルだったウンパルンパを、ヒュー・グラントがやっていたのが
驚きだった。原住民スタイルを期待していた気持ちもあったから、多少がっかりしたけど
今回の紳士スタイルも面白かったですよ。

ダンスも楽しかったし。声も良かったし。
見てて幸せになれる映画でした。実はミュージカルだという認識なしに行ったから、
始まってから「おお!ミュージカルだったか」と思った。
とにかく楽しかった。エンドロールで拍手をしたくなったよ。
ここ数年、ほんと洋画の頻度が減ったから……1年以上ぶりの洋画。
面白い映画を見たいものです。


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☆< ミステリと言う勿れ(映画) >

2023年09月25日 | ☆映画館で見た映画。
おお。面白かったですよ。予想の3倍くらい面白かった。

実はハードルは下げるだけ下げて見に行った。なぜ見に行く?と自問するレベル。
でも確認すると、ドラマはけっこう気に入っていたんだね。
もうこれ1年以上前のドラマか。半年くらい前だと思っていた。

ドラマ由来の映画には偏見がある。結局、いうてもドラマでしょ?と。
映画を見に行ってるのにドラマを見せられてがっかり、ということが何度かあった。
何だったかは忘れたけど。今回もそうなるだろう、とほとんど確信。

でもけっこうしっかり作ってましたよ。
エンタメとして大満足。コワイの苦手なわたしは時々コワくて辛かったが、
基本的にはコミカルなのでそれ以外の部分は笑えた。

話はリアリティがないほど大時代だけれども……そこをリアリティがない!というほど
野暮じゃない。そういう舞台設定の話があってもいい。
細部をちゃんと作ってあれば、大きな部分でリアリティがなくても特に不満はないのだ。

そして、その大時代な話を支えたのが役者さんたちですね。演技力。
監督もお手柄。表情とか、その撮り方とか、気を使ってるなあと思いました。
けっこうアングルも凝っていた気がしますね。

セットも良かった。蔵を4つ作るなんて実はわりと難しい気がするんですよね。
個別化が出来ていた上で、それなりのリアリティもあったと思う。
もちろん人形の蔵なんかは、まあ人形以外空っぽなのは変なのだが、
蔵を見せる順番が良かったせいでそこまで気にならない。
すごく細かくいえば、座敷牢がある蔵に箪笥は置かん!というツッコミは入るかな。

敷地の俯瞰の図も良かったなあ。現代はいいですよね、コンピューター上で
作れるものが増えたから。

最初の自動車事故の描写が効果的。あれは全編にわたって上手く使いましたねー。
わたしは大きな音と衝撃映像がキライで目をつぶってしまったけど。


菅田将暉はやっぱり上手いと思うよ。あの役はけっこう難しいと思う。
演じてて面白い役かというとそうでもないだろうけど。
下手な人がやるとすっごく退屈な役だから、がんばってやってくれい。

今回、原菜乃華という人を初めて見たと思うが、20歳にしてなかなか達者ですやん!
序盤なんか菅田将暉よりも台詞量も映る量も多かったもんね。
序盤の話を立派に支えた。
この若さでこれなら天性の女優か!……と思ったら子役からのキャリアがあるんですね。
ベテラン。これは今後期待したい。

町田啓太なる人。えっ、エグザイルなのか!……不意に湧いて来る偏見。
でも作品内では良かったですよ。頭良く見えてかっこよく。
かっこいい言動はほとんどないんだけど。でもこの役はとにかく理系に見えて
カッコ良ければいいから合格。

萩原利久は、調べてみたら、前に「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り」で
見てました!あのいけ好かないお兄ちゃんか!前は良家の子女の設定で、
今回は……まあ今回も大きく言えば良家の子女か。
でも広島弁で大声で柴咲コウと喧嘩する、ちょっとウザいキャラ。
全然雰囲気が違ったので気づかなかった。
1つくらい、もう少しいいシーンを作ってあげても良かったね。

従兄妹4人の中に入れると、けっこうな年上感のあった柴咲コウ。
でもいとこってそんなもんですよね。やっぱりこの顔ぶれに彼女が入ることで締まる。
蔵の中では……怖かったあ。
旦那役で野間口徹が出て来るのもわたしにとってはお得。

が、子どもを預けてる「お父さん」がすんなり飲み込めなくて、もう少し説明が欲しい。
柴咲コウの母親が狩集家の人間で、その人と結婚した人が
柴咲コウの実のお父さんってことなんだよね?

でも普通さ、「お父さんに預ける」って言ったら、お父さんの家で預かるじゃない。
死んだ妻の実家に来て子守するって、絶対おかしいとかではないけど普通はしない。
そこが落ち着かなかった。

滝藤賢一のお父さん役もわたし得。好き。珍しく普通のいい人役ですね。
松坂慶子の控えめな露出もバランスが良かった気がする。
段田安則も春風亭昇太も、出て来ると「おお」と思う人。



ネタバレあります。














わたしは実はキャスティング的に、絶対鈴木保奈美が「少女」の後裔だと思ったのよ。
ちょっとハマり過ぎだからそうならなくて良かったとも思うけど、
突然松嶋菜々子が出て来て説明台詞を言う、という展開は今一つだったかなー。
でもその方があっさりしていて話としてはまとまるかなー。どっちだろ。

意外に松下洸平がいまいち?と思った。
雰囲気はいいんだけど、台詞回しが。最初の台詞から「んん?」と思ったな。
声の出し方と、ちょっと滑舌が気になる。もごもごしている。
最終盤も、もっと狂気が必要ではないか?いや、このくらいがあっさりしていて
むしろ上品なのか?と悩む。ああいうとき下品に叫ばれても陳腐だしな。
でもあと一歩、物足りない。

まあ伝説を解答にするのはだいぶ安易だが、その安易さがむしろ気持ち良かった。
そういえば解決自体も安易でしたね。でもそれは不満ではなかったかな。
一応わざわざそんなところに隠す理由も(整側にはあったわけだし)。
でもUSBの方はちょっと無理がなかったですか……。
いや、隠し場所はいいとして、ヒントがあまりにも薄すぎる……

すっごい細かいことをいうなら、○○焼ってだけでそんなに高額にはなりませんよ。
「○〇焼の偽物」って意味がわからなかった。○○焼の土を使って、
釉薬と(デザインの傾向もか)を使えば、それは偽物じゃなくて本物ですよね。
たとえ素人が作ろうと。
こんなの台詞を「〇〇焼の誰々の作品」ってするだけで解決するんだから、
なんでそうしなかったかね?

安易な部分も収まりが悪いところもちょこちょこあったけど、
それが瑕疵にならずに楽しめた。最低限の話がちゃんとしていたからだな。
これくらいの完成度で作ってくれたらドラマ由来の映画でも楽しめる。
がんばってください。テレビ局の人。


ただしある意味で致命的な欠点がある。

ドラマを見てない人は瑛太と警察3人組のことはまったくわからないんですよねー。
なんなら主人公のことすらほとんどわからない。
わたしが映画だけ見たらこの部分とても不満だろうな。さすがに映画館で
金をとって見せる以上、独立した映画作品として最低限の説明は必要だろうと思う。



しかしドラマを見ていたわたしには、とにかく今回は見て良かった映画でした!
6月に見た「岸辺露伴ルーブルへ行く」も面白かったけど、
エンタメとして笑えて楽しめるのはこっちだね。

こないだのドラマSPも録画していてまだ見てないから、今後楽しみに見ます。
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< 岸辺露伴 ルーヴルへ行く >

2023年06月07日 | ☆映画館で見た映画。
原作はジョジョも含めて未読、ドラマはまあまあ面白かったけど、
実写版映画を見に行くほどか?と自問自答しながら見に行きました。
まあ舞台がルーブルだというから。ルーブルを見たいから行く。

そういう観点からいうと、ちょっと物足りなかったですな。ルーブル成分が少ない。
映ったところは大変美しく撮られていたので堪能したが、時間的には少ないよね。
ルーブルに行くまででも1時間くらいかかった?
で、大事なクライマックスは地下?の収蔵室だし。
あの収蔵室はセットでしょうね。日本の。

しかし絵作りがいちいち素晴らしかった。
まあここまでやっちゃうと若干嫌味になる気もしないでもないけど、
全体的に1カット1カットが美しかった。すごい凝ってるよね。

岸辺露伴のドラマもそうだけど、セットのクラシカルな雰囲気が有難い。
おばあちゃんの下宿も、ルーブルも、露伴の家もみんな好きなテイスト。
こういうの見てるだけで心の栄養。
まあ内容は不気味なわけだが、そことは違う部分で安らぐ。

ドラマと違ってテンポがゆっくりだったよね。
前半はそれが効いてたが、終盤はそれが裏目に出ていたかも。







ネタバレあります。








早い話、何百年か前の因縁噺はなくても良かったと思うの。
パリのカフェで終わっても良かったと思うんだよねー。
まあそうだと全然話が収束せずに終わるのだが、下手にしっかり説明したせいで、
凡百の映画になってしまったというか。

終盤、高橋一生が延々と説明台詞を言わされている感があって残念だった。
仁左衛門が先祖ならまだしも、七瀬が先祖で高橋一生が仁左衛門役をやる意味よ。
これで別な役者が演じたら主役の重みがなくなるが、だからこそ
別の人が演じて、もっとあっさりまとめるべきだったと思うのよねー。

オークションの2人組の片割れが、玄関先でヘブンズドア状態になっていたのは
あれでいいの?露伴が何も言ってないのに?不思議だった。
もう一人の方は巨大ダンプに潰されて死んだけど、「後悔」というキーワードとは
ちょっと繋がらない気がするよなあ。
地下収蔵庫で死んだ消防士も「おじいちゃんが」油をまいた火事で後悔か?と疑問。

まあ話は60点くらいかね。

しかし役者たちはいいよ!
高橋一生はいわずもがな。言わずもがななので割愛する。
白石加代子、久々に見てうれしかったー。この人は最初に見た時にあまりにも
怪演だったせいか、他の役者とは違う存在に感じる。

木村文乃って名前はよく見る役者さんで、何かではちょこっと見たことが
あるはずだが、じっくり見たのは初かもしれない。
知らない女優さんだったので、その達者さに驚いた。

達者といえば、美波という人のフランス語ですよ!
ネイティブに聞こえた。日本語より上手く感じた。
こういうところが映画の格を上げる。

ドラマでは飯豊まりえの俗っぽさはどうなのかと思っていたが、
この映画では、そこが心休まる存在になっていた。
お父さんのエピソードはド直球のいい話で意外だったが、ほろりとしましたね。

まあとにかく全体的に、画面と空気感の作り方は見事でしたよ。
監督えらい。役者たちえらい。


おばあちゃんの黒メガネも。
モナリザ由来の黒のブラウスも。黒いワンピースの方が良かった気がするが。
なぜスカートは別にしたんだろう?
ちょっとした仕掛けが面白かったね。
サモトラケのニケをしっかり撮ってくれたのもありがたかったなあ。
わたしあれ好き。

あ!しかしこの映画には重大な欠点が!
……蜘蛛です、蜘蛛。蜘蛛嫌いな人にはツライよー。
最初から知ってたら見に行かなかったかもしれないな。
そうすると黙っているのが正解なのかもしれないが、先に教えてよ!


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☆< ブレット・トレイン >

2022年09月12日 | ☆映画館で見た映画。
いや、全然見る予定はなかったんだけどね。
ばんばんyoutubeで番宣動画を見ているうちになんだか見たくなっちゃってね。
見る映画は前々から決めている自分にしては、思いついてすぐ見に行くなんて
本当に珍しい。見に行くと決めて翌日だもの、行ったのは。

そして……すごく面白かった!
きゃっほーい!

予告動画から感じてたよりははるかに明るくてコミカルだったね。
この作り込み具合が良かった。
流血と暴力においてはわたしの許容量をはるかに超えていたけど、
コミカルさで乗り越えられた。

「これは日本じゃない!」と批判する意見もだいぶあるようだが、
これ、そういうことをいう映画じゃないんじゃないでしょうかねえ。
日本人の作るアニメ作品の、近未来の日本と非常に近いものがあるじゃないですか。
早い話「鬼滅の刃」とレベルにおいてさほど変わらん。
あるパラレルワールドとなぜ見れんか。

といいつつ、わたしも「ラスト・サムライ」とか「SAYURI」とか見て、
嫌な気分になっていたもんなあ。特に「ラスト・サムライ」は世間一般の
評価が高くて、「これで武士道の素晴らしさを知りました!」とかいってる
日本人に辟易していた。これが武士道って……。

まああれらはシリアスでしたから。そして時代ものでしたから。
そのずれが嫌だったんだけど、
今回はコミカルさでフィクション感を前面に出しているし、
あれよりかなり日本の実体を咀嚼した上での脚本と感じた。

たとえば車内の静かさとか整理整頓についての執着とか。
ミカンとブラピが戦っているのをパッとやめて、売り子さんの前で
掃除して取り繕ってるのとか、大変カワイイシーンになっている。
「しーっ!」と注意するのは現行の白人女性か、それとも日本人女性か、
どちらの方がふさわしかったんだろう?

各論的に良かった。各論的に悪かったところもあるからね。
映画は見終わった後の“総じて”の感想になることが多いが、
この映画は良かったところと悪かったところが独立して捉えられる。

前述したが、暴力と流血は嫌だった。
しかし色彩感とテンポと笑えるところは大変良かった。
伊坂幸太郎らしく、とにかく話は伏線で始まり、伏線で終わるのだが……
(伊坂に限らず、設定だけの話とか伏線だけの話とかが近年多数ですよね)
間にこんなに笑わせてくれれば、伏線だけの話も許せる。

中身が何にもない、という感想を持つ人は、
たとえば将棋というパズルゲームに心情を求めるようなもんで。
将棋の駒にキャラクターとか感情が必要ではないように、
とにかくその動きを、転がるシチュエーションを楽しむべき映画だ。

とはいえ原作を読んだ人にとっては、ナニコレといいたいんだろうなあとは思う。
わたしは読んでないが、伊坂はもう少し物語をまとわせる人だと思うし、
話としては全然別だと思うから。シチュエーションだけ借りただけだろうね。
わたしは原作を読むことはないだろうのでいいんだけれども。


冒頭がキムラのシーンで始まるのが良かったのか悪かったのかの結論が出せない。
現行だと、この人の話なのか?と勘違いさせそうでしょう。
でも木村を後から出すと印象が弱くなり、話がますますわからなくなる可能性が高い。
もうちょっと上手い手はなかったかな。
特に真田広之が後半あれだけ活躍するのなら。

ブラピの導入部は良かったね。あそこから話を始められるのなら
もっと話に入り込みやすかったんだろうが……。
うーん。キムラパートは扱いが難しいね。重みは欲しいしね。
でも説明に使う時間が短すぎて、ちょっと納得感が薄い。
峰岸と木村のパートをもう少し整理してうまく説明出来なかったか。
まあ相当整理してはいると思うんだけど。

他の人々も突然登場してくるから、どこまで感情移入していいのか不明。
ウルフが面白かったなあ。
すごくスピーディに進んでいくから役柄が最初全然つかめなかったけど。
これは尺をとらずに背景を説明する手法。
こういうところを「そういうもんだ」として見られれば楽しめるんだよなあ。

一番好きだったのはミカンとレモンのコンビ。
この2人の掛け合いを見られただけでこの映画を見て良かった。
「二度とトーマスの話をするな」の時、ひょっとしてミカンがレモンを
殺してしまうんじゃないかと思ってドキドキしたあ~。

プリンスの衣装の色合いとか、化粧とか、演技も含めて見事な点景。
この人をもう少し動かせればよかったが、尺もすでに長いしね。
ロイヤル・テネンバウムを思い出すキャラクターだった。

チャニング・テイタムがちょこっとだけ出てきたのが笑えたー。
サンドラ・ブロックも笑えたー。
わたしはこないだ「ザ・ロスト・シティ」を見に行って、
そのこともタイトルもすっかり忘れていたほど印象薄い映画だったんだけど、
それは本作のこの部分を一層楽しむための前座だったに違いない。





(ネタバレあります)





まさかレモンとキムラが生き返るとは……
ここでミカンも生き返って、七人の侍的に死神と対峙するという
終わり方かなと思ったのだが、そうではなくそこからひと暴れあった。
まあそうだったらありがちだが、それでも良かった気がする。
ミカンに生き返って欲しかったですよ。2人揃ったところを見たかった。

最後はこれでもか!なクラッシュと流血。
見ててちょっとツライんだけど、仕方ないんでしょうねー。
まあ真田広之の見せ場があったからいいや。

真田広之、英語お上手になりましたねー。渡米して何年?
向こうでがんばってるんだよね。
ハリウッドだって天国じゃない。日本でキャリアを続けていたら遭わなかったような
羽目にも遭遇しただろう。でも日本じゃ得られないものもある。
この映画ではいい役だったね。大御所的な。
日本関連の映画だということはあるだろうけど、任されるのはすごい。


あー、面白かった。いやあ、2年半ぶりですよ、面白い洋画は。
まあここ数年、劇場へ行く回数も減ってたけどね。
でも洋画の勢いがここ7、8年本当に減っているから。
わたしが見たいと思う映画すらない。

わたしは洋画の場合、時間的に合わない場合以外は常に字幕を選んでおり、
これも字幕で見たんだけど、吹替の津田健次郎と関智一の掛け合いが
どうなっているのか気になるー。

ミカンとレモンですよ!あのコンビを2人がどう演じてくれたのかと思うと。
が、さすがに2回目は見ない。今まで映画館に2回見に行ったことはない。
テレビ放映してくれるだろう、いつかは。その時は見逃さないようにしたい。

面白かった!ありがとう。


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☆< バクテン!! >

2022年07月06日 | ☆映画館で見た映画。
この映画を見に行った理由は3つ。

地元が舞台に設定されているから。
89ersの「はっくるず」の縁を感じるから。
「ハイキュー!!」の声優たちがたくさん出演していて、彼らに感謝を感じるから。
全体的にお礼の鑑賞。


そんなに期待して行ったわけではないが……やはり話は薄すぎましたな。
実はテレビシリーズを全く見ていない。そもそも存在すら知らなかった。
そういう状態で見ると、話の薄さはサイゼリヤのランチのスープ並。
むしろインターハイが終わったところから話を始めて、
もう少し深いところまで掘ってほしかった。

最近話が始まらずに最後まで終わってしまうアニメが多いのう。
……まあ1年に2本くらいしか見ないわたしがいうのも間違っているだろうが。
起承転結ではなく、起承承承みたいな。


亘理くんがかわいそうでしたよ。
まるっきり部長としての立場がない。ただでさえ一人先輩なんてツライのに。
しかも後輩の方が技術が上なんでしょ。
そんなところに3年生が戻って来て勝手にやってしまう。ダメだ。

しかしみんなもう少し相談しようよ。
亘理くんが勝手に断るのもダメだし、後輩たちが勝手に承諾するのもダメだし。
亘理くんが勝手に他校に協力要請するのも無理だし。……しかも青森でしょ?
青森遠いよ。亘理くんだけなら自腹でなんとかするとして、
みんなで遠征する旅費はどこから……

話は薄い。安っぽい。でもまあそれは想定内。


絵はきれいでしたねー。最初の鳥さんから好きだった。
青がきれい。青空がきれい。自然描写がきれい。
最近のアニメは本当に絵が進化している。
新海誠の絵の美しさを別格だと思ったのは数年前の「君の名は。」だが、
追い越さないまでもあれこれの作品が並びましたよね。
そんなに大作でもないアニメ作品でも。

しかし絵は進化したが、話は退化。多分退化している。
これ何とかならないかなあ。もう少しアニメ業界に(というかテレビ業界に)
優良な脚本家が増えないものだろうか。
アニメ作品が増えて増えて、粗製乱造になっている昨今。
もう少しいい脚本の作品を見たい。

絵の良さに話を戻すと、静かな静止画とともに、躍動的な体操シーンはナイス。
揃いすぎてキモチワルイ、人工的すぎると思った演技はいくつかあったが、
アオ高のインターハイとか、最後の勾当台公園での演技とかは
きれいだったですねえ。やはりスポーツ物はそのスポーツを描いてこそ。

……まあ、これを見てもわたしの新体操の知識はまったく深まらなかったことからして
深い描き方だったかというとそれは疑問だが、
少なくとも(画的に)しっかり見せようとしてはくれていた。


声優たちは声を聞いても全然わからんかった。
石川界人がキャラ的にまるっきり影山やん!
(これはシルエットを見ただけでそう思った)という以外は、誰が誰やら。
後半になって、亘理君が神谷浩史か!と驚いたくらい。
村瀬歩もいたんだねえ。下野紘も後半までわからなかった。

まあ声を常に意識してアニメを見るのはあまり好きじゃないから
これで良かったのだが。


地元ネタはちょっと笑わせてもらった。
非常にわかりやすい笹かまネタとかずんだネタはやりすぎじゃないかと思ったが、
「むらしま」とか、あと何だっけかな、笑ったのが3回くらいあった。
岩沼を詳しく知っていたら多分街並みを楽しめただろう。
ちなみに勾当台公園は忠実に描いていたが、あんな大きな舞台を作れる場所は
あそこにはないのよ……。いいけど。


こういうアニメだろう、と予想していってそこから一歩も出ない作品だった。
でも腹は立ちませんでしたよ。それなりに楽しめた。
この感想が腹が立っているように見えるのは、「感想」として考え始めると
やはり話の薄さのマイナス面が意識上にのぼってくるからであって……
眺めている間はまあ楽しかったです。







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☆ < ザ・ロストシティ >

2022年06月30日 | ☆映画館で見た映画。
どうでもいい話だが。

映画1本1000円で見られるクーポンがあったんですよ。
しかし特に見たいものもなく。
が、ある時「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」に気づく。
期限前に封切りだからちょうどいい。これ見よ!と思っていた。
普段あんまりアニメは見に行かないけど、久々にファーストガンダムの世界を
味わえる。楽しみ。

しかし封切りが近づいてMOVIXのサイトをチェックすると、
特別興行というじゃないですか。
ナニソレ?と思って調べてみると、1900円と高い上に、当然1000円クーポンなどは
使用不可。楽しみにしていたのに!

楽しみにしていたのは
1000円クーポンを見たい映画で使えるという喜びのためであって、
見たいことは見たかったけど、1900円出すほどではない。
なんでこれ、特別興行にしちゃったんだろう?その方がもうかりますか?
がっかりした。楽しみにしていたんだよ。

別に見たい映画がなければ別に見に行かなくてもいい。
……それはそうなんだけど、ガンダムの件があったせいでどうしても何か
見なければ気がすまなくなり。この映画を選んだのだが、
どんな映画かは見る前にわかるよなあ。気がすすまない。

結局1000円クーポンの期日まで行くのがめんどくさくなり。
しかし1100円クーポンも持っていたので、1100円クーポンの最終日に
気は進まないながら行ってきた。なぜわたしはこれを見るんだろうと疑問を持ちつつ。


※※※※※※※※※※※※


まあまあ、でも。楽しめたことは楽しめましたよ。
他人には薦めないけれども。お金を出してまで見る映画かというと微妙。
でも洋画も2年ぶりだしね。2年前のプラド美術館以来。
つまらない教養番組並みの映画だったから、これをノーカウントとすると、
まともな洋画は「キャッツ」以来だ。2年半前。

これは「ナショナル・トレジャー」とかの系統ですかねえ。
でも「ナショナル・トレジャー」は死ぬほどツッコミを入れたかったのに対して、
(実際に死ぬほど入れた)
これは完全に狙って作ってるから、そこまでイライラしないで済んだ。

まあなんていうかね。
予告編以上でも以下でもない、良くも悪くもオバカ映画。話は。

しかし撮影が大変だったろうなーとしみじみ思いやられる作品でもあった。
話の適当さを撮影の大変さで補っているというか。
もちろんかなりの部分、スタント、映像技術を使っているとは思うが、
それでも役者・スタッフとも過酷だったと思うよ。

早い話、セットを作ったとしてもあのトンネルを必死で抜けなきゃいけないんでしょう?
サンドラ・ブロック、いうても57歳ですよ。閉所恐怖症になりそうなトンネルを。
すごい筋肉使いそう。
そして、どピンクのジャンプスーツも正直、本人もきつかっただろう。
見てる方もきつかったが。
役者って大変。

チャニング・テイタムは初かなあ。名前はけっこう聞いていた気がするのだが、
それにしてはオーラを感じなかったなあ。あ、「パブリック・エネミー」は見たか。

ブラッド・ピットはお得な役だったかもしれない。
撮影は大変だっただろうけど。ブラピもいうて58歳ですから。
スタントは多用しただろうけど、本人も相当動いたでしょうね。
わたしはブラピって、そこまでいうほど面自体はイケメンではないと思うけど、
「激イケ」「遺伝でね」のやりとりは好きだったな。

ジャングルの中のバイクも、車の上での格闘も、本人およびスタントのみなさん、
おつかれさま。


だがサンドラ・ブロックとチャニング・テイタムがくっついてメデタシというのは。
年齢差がきつかった。最近、年齢差が年齢差がといってばっかりいる気がするが。
いや、実生活上はいいですよ。何歳差であろうと、当人たちがいいなら。
が、このストーリーとこの関係性、この見た目でくっつくのは無理を感じた。

あ、そうそう、この映画を見たのは一つくらいダニエル・ラドクリフの
ハリポタ以外の作品も見といてもいいかなと思ったからだった。
……まあこれでラドクリフの作品を見たといわれては彼も不本意だろう。
が、ちょっと面白みがなかったよなー。
おバカ・コミカルは演じてる本人も楽しまないとね。

そういう意味ではサンドラ・ブロックはコメディエンヌとして良かったね。
着替えた後のお洋服が可愛かったし。どピンクのギラギラスパンコールとか
いうのじゃなければ、十分カワイイのであった。


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