プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 終わりに見る街 >

2025年01月23日 | ドラマ。
はるか昔に山田太一が原案を書き、今回は宮藤官九郎脚本。
テレビ朝日開局65周年記念ドラマ。ドラマ化は3回目らしいよ。

うーん。つまらなくはなかった。しかし納得感は薄かった。
なんというか、……ま、古さもなきしもあらずなのか?
むしろ舞台で見たいような、舞台を見ているようなアンリアル感があった。

2時間のドラマではねー。描き方が浅くなるのも仕方ない。
これが連ドラだったらまた違っただろう。
しかも雰囲気はどっちかというとコメディ寄り。コメディの方が好きだけれども、
「戦争」で「コメディ」で単発で深いところまで到達できるかというと難しい。
コメディは遊びの部分が必要だからね。

クドカンは「新宿野戦病院」でも社会問題をかなり盛っていたけど、
あれは問題提起に留まっていたから気にならなかったのであって、
「戦争をどう考えるか」を問題提起で終わるのは物足りない。

あとはちょっと有り得ないところがちょこちょこあって興ざめ。
まず現代日本の服を来た人6人が、そうそうちゃんとした貸家を借りられるか。
かなり立派な家でしたよ。広くて。良さげな建材を使っているような。
突然現れた異様な風体の一団を怪しまないのかと……
地域社会に溶け込めるとは思えない。

そしてあっさり「戸籍を偽造して」とやりますよね。
戸籍を偽造するってそんなに簡単にやれるの?

急遽80年前にタイムスリップした人の常識の欠如はそう簡単に埋められないんじゃないか。
大泉洋が子供たちにこの時代の天皇の存在についてを説くところがあるんだけど、
全然嘘くさいというか。この程度で話は合わせられないだろう。

ああ、そうそう。下町で「明日空襲がありますよー!逃げてくださーい!」って
街角で叫んでいたら、あっという間に風紀紊乱で、場合によっては特高なんかも出て来て
監禁一直線じゃないかなあ。
今だって、街角で「明日地震が起きますよー!逃げてくださーい!」と
街角で叫んでいたら警察が来ると思う。
単に噂として流した方が効果的だったんじゃないか。



以上が良い悪いの話。
以下は好き嫌いの話。

大泉洋が主役というのも裏目に出たんじゃないか。
彼は力量のある役者。役者としては好きだ。

……が、大泉洋には青白きインテリの論理は似合わない。
むしろこういう異世界に行ったら簡単に順応して大活躍しそうなイメージがあるもの。
工場に働きに行って役立たずで首、という流れが似合わない。
もっと神経質で、融通の利かなさそうな役者を使うべきではなかったかねえ。

エピローグは、それっぽく作ってはいるけど納得できるかというと……
要は「2024年現在だって戦争の可能性はなくなってないんだよ」、
現実に直面しうる問題だ、という話だと思うんだが、
あまりに唐突にSF的な画面にしちゃった結果、現実感がなくなっている。
この画面作りだと現実に引き付けて考えにくいんじゃないのかなあ。

 
がんばったドラマだとは思うが……やっぱり文句が多めになってしまう。
堤真一のおちゃらけ感は珍しくて面白かったが、はまっていたかというと。
おばあさんは三田佳子でしたか!ひさびさや~。

戦争をテーマにしているわりには少し軽いか……。
わたしは軽いドラマの方が好きではあるけど。




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< はたらく細胞 シーズン2 >

2025年01月11日 | ドラマ。
わーい、新作新作~。と思って楽しみに見たら、多分前に見たことのあるものでした。

見返して見ると、2021年4月に感想を上げている。特に内容はないが。
そして、1話2話を見逃していると書いているので、今回1話2話を見て
初めて見た感があったのも事実と合っている。
そしてデング熱とかニキビとか、なにより乳酸菌ちゃんの話に見覚えがあったのも正しい。

……でもなー。がん細胞の第二弾の記憶が全然ないのよねー。
シーズン1のがん細胞の話が相当印象的だったから、その第二弾は
覚えていてもいい気がするんだが。しかも死んじゃうんだし。
我ながら納得できない。

それはさておき、乳酸菌ちゃんたちが可愛くて可愛くて!!
(前回もこれを連呼した)

にゅーにゅーいう声を聞いて、今回も「かわいー、かわいー」と呟いていた。
どうもこういうのにヨワイ。声優と夜あそびのそびーもすごく好きだし。
ぎゅっと抱きしめてなでくりまわしたい。ペットにしたい。

まあ感想は以上です。やはり大したことは書けないが。
好きなんですよ。いいアニメだと思う。しかし感想としてはこれだけ。

シーズン3も期待したいところですけどねー。よろしくお願いしますねー。


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< 無能の鷹 >

2025年01月02日 | ドラマ。
一体何をとち狂ったのか、けっこう楽しんで見てました。
こんな内容の薄いドラマを!話に無理がありすぎるドラマを!
でも楽しかったよね。

これはC級ドラマというべきにやあらむ。
B級認定はたびたびあるけど、我が人生のなかでC級はめったにないですよ。
わたしはB級ドラマはけっこう好きで(たとえば「勇者ヨシヒコ」とかね)見るが、
C級で楽しめたのは希少。

とはいえ、さすがに話は……「ないやん!!」の嵐だったけどね。
だんだんだんだん無理になっていったので、8話で終わらせたのは大英断。
それ以上伸ばしていたら、無理くりの苦痛の方が大きくなっただろう。

無理といえば、菜々緒が新卒社員をやるのは、一体どんな理由での起用なのか。
ハマってたのは認めよう。でも年齢設定は新卒なんでしょ?
その実年齢との差を乗り越えてキャスティングする理由とは。
歳が違ってても使いたかったのかなー。説得力あったもの。
菜々緒は気の強い役とかきつい役柄が多いけれども、今まで見た中で一番優しい役だったね。
コメディエンヌも出来たんだね。

塩野何某は良かったですね。始まってしばらくは、え、岡田将生……?
いや、ちがうよね?と混乱していた。若い頃の岡田将生っぽい。
気弱そうな雰囲気出してた。その後ちらっと番宣の動画を見たら、
演技としての気弱さだったらしく、実際はわりと向こう気が強そう。
演技であのくらい作れればなかなかいいじゃん!と思った。

……が、劇団EXILEと言われると若干日和るわたし(汗)。
今後またいい演技をしたらその時に考えます。
「八犬伝」に出ていたそうだが、そこでは目につかなかった。

井浦新がこんな役やるんだねえ。井浦新と言えば、謎めいた二枚目とか悪役とか、
そういうのだと思ってた。
とはいえ、がっつり見たのは「アンナチュラル」のみなんだが。
すごくふんわりしていて良かった。
安藤玉恵も好きなので、関係性を心楽しく見た。

はああああ~~~~!?
鵙尾って……鵙尾って……土居志央梨だったか!!
ああ~、気づかなかった。もったいないもったいない。土居志央梨を堪能しながら
見たかったよ~!

さとうほなみなる人は初。……と思ったが、わたしは「シッコウ!!」と
「9ボーダー」で見ているらしい。記憶にはない。
今回はなかなか面白い役を、面白くやっていましたね。

工藤阿須加は、こないだの「おいち 不思議がたり」での役より数倍良かった。
要領良くて、ちょっとこずるくて、若干いいヤツ。好演でした。

そして安心と信頼の高橋克実。ヤな親父の役でしたが、高橋克実の可愛げが
うっすらと表れていて、それがいい味を醸し出すのよね。

キャストは総じてみんな良かった。上手く描けていた。



が、最後はやはり適当過ぎたのではないか……。
何十年か前ならいざ知らず、昨今は大会社でも無能社員を飼っておくことは難しいのに、
ちっちゃな、アットホームな会社で、程度を越して無能な鷹野の給与は払えない。
たとえダイレクトにではない良い影響があるとしても。

そして会社の人に鷹野がバレてない状況で終わるでしょう。
そうすると暗い未来しか見えない。すでに鷹野がバレていて、それでも会社に
必要とされているところに鶸田くんが入社して欲しかった。

しかしとにかく、楽しめたドラマでした。満足。





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< 母の待つ里 >

2024年12月24日 | ドラマ。
とにかく宮本信子が良かった。さすがです。

話としてはね。
基本的にはいいんだけど、若干気になる部分があり、全面的にはのれなかった。
コピーが「ねえ、母さん。あなたは誰ですか?」だったでしょう。
それでてっきりミステリ要素のある作品だと思ったのよね。
最後のお母さんの正体でドンと来るのかと思いきや、そういうわけではなかった。
そこでちょっと下がった。

あとは佐々木蔵之介の役が納得感がなかった。
中井貴一と松嶋菜々子の役は社長・医者というすごくティピカルな設定だから
説明なしでも全く気にならないのよ。典型的な社長。典型的な医者。

でも蔵之介の役は、一泊50万出す人に見えないのよね。
たしかに退職金があるだろうし、旅行に50万出すのはまあありとしても、
それでも「一泊に」50万出す金銭感覚の人じゃないだろうと。
社長・医者のクレカと一般会社員のクレカが同じカードというのもちょっと違和感。

それに加えて、蔵之介がこの役にハマってないと思う。
ところどころで変にかっこいい。垢ぬけている。そうなるのは違うと思う。
「一見ちゃんと見えるのにその実体はだらしのない人」っていうキャスティングは
もっと他に誰かいた気がするけど。

そして突然出てきた満島真之介が、お母さんの背後事情を解き明かすのは、
これも違うと思う……。
アンタ誰やねん?じゃない?そしてその語る話もイージーだ。
それまでの話がまあなんとか上手く出来てたとして、突然の登場ではねえ。


――という辺りに不満があるが、素直に言って、それを乗り越えさせるほどの
魅力が宮本信子にはあった。

東北とは縁もゆかりもなさそうな経歴なのに、なんであんなに「東北のおばんつぁん」が
はまっているのかね?なんであのあったかみが出せるのかね?

方言的にはどこの方言を正確に写したということではないらしい。
それは正解だと思う。どこのっていうと、やっぱり創作ではほころびも出ますからね。
これでもかっていうほど使っているのはうっすら気になるけど、
違和感のまったくない。

ロケもいいところ見つけましたー。
特に、3話の桜のシーン。デジタル的に花びらくらいは足してるかもしれんが、
ちょうどいい桜でしたねえ。田舎の。有名ではない。しかし美しい桜。
その桜をバックに見送っている宮本信子の姿は感動的だった。


重隅だと、まあ設定的には無理がある。
正直、こんなとんでもないアルバイトを「ってことにするからよろしくね」
と言われてもどうかねえと思う。

限界集落を舞台にすればまだ納得出来た。バスが通っててあんな立派な酒屋が一軒あって、
あんな立派な寺があって、おばあさん一人で暮らしているあんな大きな家が
ぴかぴかなんて……リアリティがないのよ。
まあファンタジーだからリアリティを求めちゃいかんのかもしれないけど。

子どもが3人(4人)ってのいうのもねえ。
あれだけ大掛かりにやって4人。1人当たり年3回利用したとして600万。
事業として考えるなら諸経費・人件費がけっこうかかるから、全然ペイしない気がする。
まあファンタジーだから……(以下略)


わたしはお母さんの正体をこんな風に予想していた。
引退した元女優、実は生家が地元の土地持ちで大金持ち、
カード会社の事業ではなく(カード会社も利益を得ているが)、
「子供たち」を得たい、お母さん側からも親子ごっこをしたかった。

これならまあまあ話を作れたんじゃないかと思う。その場合満島真之介の役はナシ。
もう少しサスペンス風味を加味して(どのように加味するかは不明)、
お葬式でなるほど、となれたのではないかと思う。
まあ好みの問題ですね。

見るかどうか迷ったドラマだったが、見て良かった。面白かった。
里の風景。古民家の美しさ。桜の美しさ。宮本信子の演技。
しんねりしたドラマはあまり好きじゃないが、美しいものを見せてもらった。





あ、そうそう、中井貴一の秘書役の入山法子なる人。
まだ名前を覚えるにはいたってないが、この頃よく見るようになりましたね。
美人というより個性的な顔。印象に残る。
だんだんいい役になってきて、ちょっと楽しみ。



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< 新宿野戦病院 >

2024年12月18日 | ドラマ。
面白かったです!最後まで楽しみに見た。

あれ~?今回は宮藤官九郎、これでもか、と社会問題をつめこむつもりなの?
社会派になったの?と最初は思ったが(そして予想以上にそれは事実だったが)、
結局面白いドラマが作れれば、何をしようがそれが正解なんですよね。

小池栄子が英語を喋り始めた時は驚いたよ。
しかもそれはそれは癖の強い英語。いうたらこの環境のネイティブにあるまじき英語。
さすがに英語は冒頭だけで終わりだろうと思ったのだが、
どうしてどうして。最後まで貫きましたからねえ。これは頭が下がりました。

医療用語多かったでしょ~~~。ただでさえ英語の長台詞、けっこう多かったと思うのに、
医療用語。覚えるの大変だったでしょうよ~~~~~。
もうこれだけで小池栄子にはスタンディングオベーションだよ。
がんばった。すごくがんばった。よく挑戦した。

そして英語ばかりに気を取られがちだが、岡山弁もありましたね。
あれも苦労だったろう。

キャスティングも嬉しかった。みんな好き。
基本朝ドラ嫌いだが、前回の「虎と翼」は60%くらいは見ていて、好きだった。
特番もいくつか見た。
その際に伊藤サイリが「終わったらみんな『病院』に行っちゃって……」と言っていて、
一瞬そんなハードなドラマだったのか!?と思ったが、実際の病院じゃなくて、
あ、「新宿野戦病院」のことか、と。

お父さんと仲野太賀と平岩紙。
平岩紙好きなのよ!
「虎に翼」で、いいとこの奥さんという今まで見たことがない役をやってくれて
大変楽しんだが、「病院」ではわりあい通常営業的な役。
そこまでオイシイ役とまではいえないが、今回のこの役もすごく好きだった。

「白い姉さん」呼ばわりもなんか心にくるものがありました。ホントに白いのよね。
これをクドカンが最初から頭で考えだしていたら「さすが……」と唸るし、
もし現場で生まれたものなら「うまい」と言いたい。
あ、大人計画か。クドカンとは長年の仲間か。

つくづくみんな、いいキャラだった!
塚地は上手いし面白く演じる。今回のこの役、危うげなく演じるのはさすがやね。
ここで嫌味とか特別感が漂ったらやはり全体のトーンが変わる。
高畑淳子はそこまで……な役者だが、このドラマではとても面白かった。

濱田岳はいつも同じではあるが好き。
仲野太賀は好きだが、W主役というほど主役だったかな?
橋本愛は印象はいい役者さん。今回もうまくまとめた感。
生瀬も上手に「出すぎて」いた。

そして歌舞伎町には決して行かないと心に決めました……。怖すぎる。
トー横キッズという名前はきいたことがあったけど、こんなことになってるんですか……
日本も怖くなりましたね。恐ろしいです。

急患の処置の時、小池栄子がべらべらと英語で長台詞を喋って、
それに対してみんなが声を揃えて「ヤー!」という。
それだけなんだけど、それだけでかっこいいと思ってしまった。
なんですかね、この心の動きは。クドカンに乗せられている。うかうかと。


これはですねえ、ぜひですねえ、……シーズン2も欲しいですよ!
不可能ではないと思うのよね。最後、小池栄子が歌舞伎町に居続けるのではなく
また紛争地域に出張っていることで、戻って来るだけでもイベントになるしさ。

かなり内容は詰めたドラマだから、シーズン2で同じクオリティは相当に難しいと思うが、
もう少し人間ドラマメインに移行してもいいから、この顔ぶれをまた見たいです。
よろしく!クドカン。



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< おいち 不思議がたり (全8話) >

2024年12月12日 | ドラマ。
1話2話は面白く見たんだけど、3話以降は面白くなかった。
話を詰め込みすぎ、暗すぎ。

これは脚本に文句をいいたいなー。
全8話で45分ずつ。2話で完結する4つの話。――それ以外においちの出生の話を
入れるのは無理があったんじゃないかねえ。

おいちの話は、せめて1から6話で匂わせ、7、8話でちゃんと書けば良かったのに。
現行の扱われ方では、おいちの出生は完全に脇筋じゃないですか。
重みが足りないよなあ。兄も2話だか3話で登場して、6話くらいで長崎に旅立っちゃうし。
これはこれでしっかり描くべき話だったと思うけど。
8話で旅立ちならきれい。

あと、妙齢の女性のあの世率が高いせいか、どれも似たような話に見えてしまって。
あの世の人は1話に1人にとどめておいた方が良かったんじゃないかねえ。
殺した人も殺された人もあの世で手を取り合ってにっこり、というのは
まああの話は「実は仲良かったんです」って話ではあったけど、安易に感じた。

話が変なところもたくさんあったしね。
どうでも良くてもうほとんど覚えてないけど、7、8話の出産話では
「内緒にしなきゃいけないのに、どうしてうかうかと話を広げるわけ?」っていいたかった。
せめてそこは偽名だろう。別な名前で呼ばなきゃダメだろう。
近所のお店に預けてすぐ居場所がばれてるなんて、何をやっているのか。

ゲストもねえ……。いうたらなんだが、知らない人ばかりで。
その部分も盛り上がれなかったんだよね。
そもそもわたしは今どきの人はほとんど知らないが。

葵わかなという人はがんばってたとは思うのよ。
ただ、しかめっ面ばかりが印象に残ってしまって……
まあやっぱり脚本だよね。

財前直見も好きな方だけれども、そこまで面白い役柄ではなかった。
面白くないわけではなかったが。
この顔ぶれでのアイキャッチは思った以上に玉木宏だった。声がいいね。
玉木宏も「のだめ」以外はそんなに見た作品、好きな作品もないんだけど、
今回の顔ぶれで目が喜んだのは玉木宏だった。意外なくらい。

高嶋政宏もすっかり癖者の役者になっちゃったねえ。
わたしは癖が強すぎて少々苦手。若いころのような、もっと端正な、
ストレートな演技も出来る余地を残しておいた方が良かった。癖者は弟もいるしね。

だから、親分の奥さんにそこまで重い設定をつけなくていいんだってば。多すぎるよ。

工藤阿須加はしばらくぶりで見て、だいぶおっさんになったなーと思った。
33歳。うーん。もう少し痩せた方が役柄が広がるかもなあ。
好きな方だけども、やっぱりこの脚本ではあまり旨味のある役柄ではなかったよね。
この人とおいちの恋愛パートも活きてなかったよなー。ほのぼのはしていたが。
工藤阿須加じゃなくて、もっと若い役者で良かったんだけどな。


視聴率が高ければ――高くなくても続編があるかもしれないが、次は見ません。
今回も8回じゃなかったら全部は見なかったな。面白くなかった。それだけ。


2か月前に終わったドラマの感想を今頃あげる……。謎。


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< 始皇帝 天下統一 40話くらいまで >

2024年12月07日 | ドラマ。
まあ見続けてはいるんだけどねえ。

20話手前から感じ続けた違和感がずーっと消えない。
話が移るにつれてどこに違和感を持っているのかは多少変化があるはずだが、
現在の違和感は、

あんなおっさんくさい政が一体いつまで加冠を延期されているのだ!
太后の外見がカワイすぎて、権力者に全然見えないのだ!
そんな太后の後ろ盾でロウアイが好き勝手振る舞うことに全く説得力がない!
それを妨害するでもなく、ただ傍観している呂不韋は何をしたいのか!

……と思いませんか、みなさん。

主要人物4人に説得力がない話はやっぱり楽しくは見られませんよ。
呂不韋は裏でいかにも権謀術数を巡らせてるように見せておきながら、
実際何も手を打ってないですよね?なんかした?
へらへら笑って、後手後手になっているだけじゃないですか。

ロウアイを長信候にする時だって、家臣たちがこぞって反対したら普通は無理だよなあ。
それを押さえつけるほどの権力があるように、太后は見えないんだよ。
権力の底知れぬ怖さが全然ない。
そこで呂不韋が反対すれば、あっさり駄目になるような無理筋の横車なのに、
なんでそれが通っちゃうかね?なぜ呂不韋は太后を(上手く)止めない?

甘泉宮であんなにのんびりと日々を過ごしていたら、子供が見つからないわけ
ないんだよなあ……。
世話係を限定して、まあ1人2人とはいわないけど、せいぜい10人くらいにして
ひっそりと育てればワンチャン隠し通す道もあったかもしれないが、
あんな風通しのいい広々としたところでのんびり育てて早晩バレるに決まってるだろ。
むしろ10年近くも一応秘密になっているのが変。
あんな開放的なところでいちゃいちゃして……。

李斯が知った時点で普通何かしらの動きはするもんじゃない?
政が権力を得ないと自分の権力も増さないんだから。
太后を排除しようとする勢力が全くないのが変。

もういろんな国でいろんな人が権謀術数を巡らせてるけど、それがほとんど成功してない。
唯一、弟を殺せたことが成果かな。……って、あまりにも情報が錯綜していて、
弟を殺したことで誰がどのように得するもんだか、全く忘れてしまったよ。
陣営がありすぎる。外国は別にしても、せいぜい3つ程度の陣営でイロイロすべき。

何しろ政と李斯でさえ真の意味では結託してないわけですからね。
まあ李斯はこのドラマで唯一納得できる人物で、弟の殺害にうっすら加担したこと以外は
普通に戦略的に行動しているように見える。
が、李斯がほんとに能力があるなら、ずっと前に太后をどうにかしてもいいんだよ。
というか、とにかく政の加冠をもっと早くしろと。

ロウアイも、相変わらず吹けば飛ぶような迫力のない若造で、
あんなんは長老のひとにらみで震えあがるようにしか見えない。
それが特に確たる理由もなく、関内候をとっつかまえて死に至らしめるなんて変。

そろそろようやくロウアイの隠し子騒動がばれそうな感じ。
ということは太后も失脚し、政が成人し、呂不韋が失脚する。
呂不韋の失脚まではだいぶかかりそうだが、まあ40話まで見たし、
呂不韋が失脚してからは、もしかして天下統一の道筋をみっちり描いてくれるかも
しれないから、仕方がないから78話まで一応見ようと思う。

呂不韋が失脚してもまだぐだぐだやってるようなら、その時は考える。
……でも60話くらいまで見て、そこで止める勇気もないだろうなー。
道はまだまだ遠い。





――と、書いてから41話を見たらあまりにもバカバカしい展開になり、
急転直下、視聴中止を決定しました。もう最終話までの録画を消しちゃった。

関内候をロウアイに殺された宗室が、朝廷であんなに真正直に告発してどうするねん。
太后がかばうのは目に見えてるし、朝廷で単独で襲い掛かる何とかさん(先王の兄)も
確実性が全くないし、政があんな遠いところから階段を駆け下りて何とかさんに
切りつけるまで誰も止めないのも、止めないまでも誰も逃げないのも全部あり得ない。

加えて、何とかさんを切り殺してしまうならまだしも、腕を切り落とした?かなんかで
重傷を負わせるだけなんて。何とかさんは太后の隠し子を告発しようとしてたんだよ?
口を封じないと意味ないやないか!
何とかさんは切りつけられても口は動くんだから弾劾しろ!
というか、何とかさんが「太后とロウアイは!」と言った時点で政が遠くから
駆け下りて来るんだから、間に合うわけないのよ。

隠し子の件は李斯も知っているはずだ。
どんな理由でその駒を使わないまま放っておくのか。
李斯の立場なら、太后の失脚と政の親政はなによりも迅速に実現すべきではないのか。
全員が全員ぐだぐだやってて、全然面白くない。
何を考えて、あんな中心がないドラマを書こうと思ったんだろう?

このもやもやした納得感のなさは耐えられない。視聴中止決定。


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< 逃げ上手の若君 >

2024年12月04日 | ドラマ。
歴史+カワイイというアニメはいくらでもあるだろうが、それに加えて
グロ+シュールという方向性が加わった珍しいアニメ。

北条時行が主人公の歴史アニメとはまたマニアックな……と思った。
カワイイキャラクター造型を見て、なるほど、この方向性で行くのね。と思った。
だが、とにかく蹴上がった鞠が……あのシーンで頭を殴られたような気がしたね。
こう来るか。――そしてそういう作品か。と覚悟する。

面白かったです。が、12話でここまで来て、続きは一体いつやるつもりかねえ。
これまで全体的に話は地味だから(全体でいえば起承転結の起くらい)
承転結まで短いスパンで続けていかないと話の鮮度が失われる気がする。

ネタが歴史だから、ちょうどいい盛り上がりで切って次へ繋げるのが難しいんだよね。
「鬼滅の刃」なら無限列車篇、柱稽古篇とかひとまとまりで放映出来るけれども。
その場合、多少時間が空いてもいいんだけど。
この作品の場合、このまま1年も経ってしまえば話としての鮮度は失われるよなあ。

北条時行以外のお子様たちは通常営業のアニメ作品の域を出てない気がするが、
とにかく諏訪頼重(触角付き)の造型が特異だよねー。
あんな変態に後光を差させていいのか。
CV・中村悠一。これは美味しい役をゲットしましたね。

敵役の造型もすごい。絵柄もすごい。
その狂気のファンタジーにうっすらと度肝を抜かれる(言葉に矛盾がある)。
攻めてるよね。この(いい意味での)おぞましさ、グロさは個性。
小笠原貞宗のど真ん中のグロさもさることながら、尊氏の不気味さはまだまだ
片鱗しか表してないのであろうから、今後が楽しみである。



ただ、史実的にはそこまで盛り上がらないであろう挙兵、から――敗戦の流れを
面白く描けるのかどうかが鍵かなあ。
わたしはこの辺の歴史は全然知らないが、佐々木道誉とか楠木正成あたりまで
ちゃんと出てくるなら相当範囲を広げないと。出て来るだけ、というのは避けたい。

正直、現段階では史実を基にしている旨味をほとんど感じてないから、
今後のシリーズにおいてはシュールとグロと可愛さを適度に配しつつも、
もうちょっと史実の面白みを期待したい。



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< ア・ターブル! ~ノスタルジックな休日~ >

2024年11月25日 | ドラマ。
前作「ア・ターブル!~歴史のレシピを作って食べる~」の続編。
前作とほとんど同じの環境映像。いや、むしろ歴史のレシピの要素が全くなくなったことで、
仕掛け的な部分がほとんどなくなり、ノスタルジーのみで構成されるおだやか映像。

わたしは市川実日子が好きだし、住んでいる家のたたずまいもなかなか良いと思うけど、
特に話がないのでドラマとしては退屈だなあと思っている。
ま、これは好き好きで、この何も起こらなさがいいという人も多くいるだろうから、
それはいいんだけれども。
わたしは市川実日子の笑顔を見るために見ましたよ。

オープニングの、線を強調した写真を「こういう撮り方も面白いなあ」と思いながら
見られたのが今回の美点。東京タワーを超ズームで撮る。
昭和っぽいテイストに惹かれる人もいるかもしれないが、わたしはそこはそんなに
惹かれない。わかるわかるとは思うけど。

だが前回「歴史のレシピ」ってことで多少なりとも新知識というか、
中身を感じたのに対して、今回のコンセプトではさらに密度を感じなくなっているから……
アドリブっぽい台詞もあまりも可愛い雰囲気にしようとして、いつも同じテイストに
なっている。甘すぎるんだよね。わたしの好みからすると。

もっとピリッとしたところがあれば面白くなる。
でもそこは脚本家ががんばるところだよね。役者ではなく。

シーズン3があったとして、次を見る気になるかどうか。
見ないかもしれないなあ。
モヤモヤするようなドラマの後に見るにはいいんだけどね。その要員として見るか。

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< ビリオン×スクール >

2024年11月09日 | ドラマ。
3話目か4話目で話が若干うざったくなったので視聴を止めようかと思ったのだが、
持ち直して結局最後まで見た。……と言いたかったが、最終話がなぜか録画失敗していた。
なんでや!

わたしは山田涼介が出るコメディがすごく好みなのよ。
素で喋ってるところを見たことがないから、本人自体は好きかどうか不明だが、
軽くて可愛くておバカなコメディ。今までけっこう見ている。
「もみ消して冬」「セミオトコ」「王様に捧ぐ薬指」……あれ?こんなもんか?

今作は「セミオトコ」に引き続いて木南晴夏とのコンビ。
木南晴夏好きなので嬉しい~。「セミオトコ」とは関係性が全然違ったので素直に楽しめた。
あの愛ある角突き合わせは嫌いではない。

あと職員室の面々が面白かった。うるさかったけど。
一人くらい宥め役がいてもいいだろうと思ったが、
まあうるさく作りたかったんだろうから仕方ない。

あれは芸でしたね。特に永野宗典なる人と坂口涼太郎のはじけっぷり。うるさいけど。
10話あたりで、カメラに映ってない他の面々の笑いが映っていたが、あれは素でしょう。
本編に持ってくるなんてズルいな。面白かったからいいけどさ。

キャストは豪華だと思うし、安達祐実もハマってたと思うが、
神木隆之介の役は特に必要だったと思えない……
いなくても良かった気が。
あ、でももしかしてわたしの見てない最終話で重要な役柄を演じるのか?


ただ(このタイトルで、あらすじを見て、それでも見たんだから悪いのはわたしだが)
高校生のイジメのドラマを見てもつまんないんだよねー。
イジメの構図が薄っぺらかったし。3話4話がうざったかったのはそれ。
もう少し大人側に寄せれば良かったのに。と思いながら見ていたが、
終盤に向けてああいう話になるなら、イジメという軸を外すわけにいかないよなあ……。

でも若者の役者たちは総じて良かったですね。24、5歳の人もいたようだ。
ちゃんとした芝居をしていた。
昨今は少年役にちゃんとした芝居をする人を起用している印象がありますね。
話部分をもうちょっと面白くしてくれればもっと活きたが。

水沢何某という人は次の大河に出るんだね。ちょっと見てみたい。
あと金髪の子が……役名がわからないが、森田剛の若い頃と狩野英孝を足して
2で割ったような人だなーと思って見ていた。
あと雪美と仲良しだった女の子が、飯豊まりえに似てるなーと思っていた。
映画好きの子が神木隆之介っぽいと思っていた。
まあそれほど賛同は得られないかもしれないが。

若い頃の仲間づきあいはなつかしい。少し。
まあ脚本をくさしたけれど、その甘酸っぱさを思い出させてくれたことはありがたいのか。
とにかく最終話が見られなかったのが不満。なんで録画出来なかったんだろうね?



コメント
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