暑い昼間、クルシャ君は洗われました。
風呂上がりのクルシャ君は、タオルドライだけされて、濡れ猫の
まま、熱心に毛繕いを続けます。
濡れている間は、謂わば行動制限が掛けられているというか、防御力
が落ちているような状態なわけで、原状回復しようと猫は集中しています。
やがて、中途半端に乾いてきますと、このように移動しながら
毛繕いを継続するようになります。
さらに緩く湿りが残るような状態になりますと、ハイになって
通常の四倍くらいの行動力を誇示しながら鳴き回ります。
どうも、危険な状態から脱したことで躁になるらしい。
トイレから出た直後、ハイになるのとほぼ同じ事だという。
もうすぐ、本来の力を取り戻しますからね。
本来の力とか、そういうの、こちらは承っておりません。
常に全力で君の安全を確保しております。
といっても、理解しない。
猫だから。
復活する、復活しますからね、うふふ。
いやもう目が怖い。
逆光のせいか、濡れてるせいか知らないが、魔物の顔に
なってますよ君。
早く乾かして、いつもの天使に戻ってください。