ええ、こういうタイトルはブログ始まって以来
じゃないかと思いますね。
実は、こういう論文概要を見つけましてね。
詳しく読んでいくと、アトピーの一種だと思われていた
上皮細胞の荒廃・炎症の機序について、死細胞が阻害原因
物質を出して、正常なアポトーシスが行われないように
しているらしいという話を仕入れたわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/ad/a78aa3ee66f6b3b4728375c0c44916e5.jpg)
すごいことなんですか?
すごいことだね。飼主は粘膜周辺をあんまり派手に洗浄すると
傷んでしまうみたいな話を仕込まれていたんで、晴天の霹靂
ですよ。
逆じゃねえか、って話。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/55/ade753c59908aa758efe81e3df4e4aff.jpg)
上皮の死細胞は、世代交代を拒むように、アポトーシス専門細胞
の仕事を邪魔するようなCD300aというタンパク質を組成する。
こいつのために、細胞の世代交代が進まずに、言わばゾンビみたいな
やつが砦に立て籠もって死ぬことに抵抗してるわけだ。
そろそろお時間です、と言い渡しに来るT細胞をCD300aが阻害する。
こうして、本来ならば寿命が尽きた故に、次の世代に場所を明け渡すべき
細胞が自己の死を否定しながら居座り続けるおかげで、上皮細胞周辺
に糜爛が生じてしまう。
どこかの国の役立たずの企業みたいなもんだね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/49/4560d21b4b5d4ba9e2cb991fead52598.jpg)
すると、日常に於いて、上皮細胞の炎症に困っている者は
どうすればいいかというと、入浴や洗顔時に、粘膜で炎症が
起きている部分があるならば、その部分を丁寧に洗って
死細胞を頻繁に除去するように努めるならば、抗ヒスタミン薬
なんか要らん、ということになるわけだよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/97/ba5637fcc7abf4b2e0a7624a75e053a3.jpg)
そして、この話をただ聞いて過ごすだけでは無く飼主は
この数ヶ月、項、耳の裏、鼻の脇などというよく荒れやすい
場所を意識して丁寧に洗うことにした。
すると、やはり、その部分で起こりがちな炎症がほぼ無くなったよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/ff/8890b2109adc6a986285e9ea1eb7ffa2.jpg)
抗ヒスタミン剤が無用という話ではないので、お間違いなく。
適度な浄拭によって、潔くこの世を去らない既に死んでいる
連中に引導を渡すと、その部分に余計な手当をしなくて済む
ことがある、ということでありますよ。
数ヶ月実践した結果だから、飼主に関しては間違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/05/c6798c943dc2dc8d405e227ffdfa85bb.jpg)
猫にとってのルーティンですけどね。
そう、君らにとっては丁寧に顔洗いすることは常識でさえない。
常識以前の話。
またひとつ、猫の優れた生き方に学ぶことになったようですね。