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クルシャの天地

不定期うるニュース3

ごめん、もう眠いんだけどまだあるの?
あっ、再び失礼しました。「不定期うるニュース」
最後の話題となります。



・晩秋の すきジャンプ

中国雲南省の紺澤洞に住んでいる虚白真人(624)は、この
ほど四世紀ぶりに洞窟を出て、今後三百年間の自然世界に関
する公式ステイトメントを発表。「あと七百年は昇天する気
はない」など、うんざりさせる内容だったが、その九十九項
目に及ぶ重要で難解な発表のうち、「猫世界は拡大を続ける」
との内容があった。この項目について質問をした記者に対し
て真人は「わしもよくわからん」と答えた。徹底的な無我に
到達すると、言葉が不要になる代りに、なにもかもわからな
くなるらしい。「だったら人を惑わすような公式表明なんて
しなければいいのに」との声に「だって仙人なんだもん」と
真人はすねてみせた。この迷惑で気の毒な虚白真人の振るま
いに関して、日頃から猫儒派と呼ばれる怠惰で独立心の強い
哲学者たちは「きゃふの概念がすべての鍵です」と解説する。
「ウルタ君以前から知られていたきゃふが人間にとって自我
を克服するキーワードとなるのです」。自我を克服する必要
なんてあるのかないのか分からないが、ウルタは自分の変化
を、感じたまま、この機会にレポートする必要を感じている。

ウルタ「今回はウルタ自身が外へ出て、街の声を拾ってみよ
    うと思います」
ウルタ「きゃふについてどう思いますか」
街の人「きゃふって、あのきゃふきゃふのきゃふ?」
ウルタ「そうです」
街の人「きゃふってる時には自分を忘れるよね。あ、あの人に
    訊ねたら」
ウルタ「散歩中のところ失礼します、虚白真人ですね。きゃふに
    ついて思うところを伺いたい」
虚白 「いいかウルタ、ウルタがきゃふなのかきゃふがウルタな
    のか、わからなくなったらまたおいで」
ウルタ「……、はい」


という夢を今朝方見ていた飼主にとって、すでにウルタがきゃふ
なのかきゃふがウルタなのか、分からなくなっている。ただ最近
やっとウルタは自分の中で完結していたきゃふを人と共有しよう
という行動を取るようになってきた。それが「すきジャンプ」。
長い前置きだったが、ウルタ自身を越えていく気持ちが行動に現れ
たものだ。それまで部屋のモノに気持ちをぶつけていた若干コミュ
ニケーション遅滞気味のウルタが、飼主の脚に伸び上がって前脚で
体にタッチするようになった。成熟の秋もしめくくりの季を迎え、
ウルタの行動にも歓迎すべき実りがもたらされたようだ。








それはよかったのう





こわいよひゃうー








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