一度目、二度目、三度目、四度目に続き、今度はどこやら
街中のとある部屋にある扉がだしぬけに、そして厳かに
開く音。
今月はつまらぬ用はないのか?
こ、これはうる神様!南極からの直々のお運びでございますか。
うむ。そちの夢ではない。現に余が下って来たのだ
恐れ多いことでございます。
当たり前じゃ。余が下ったのだ。恐懼するのがそちら民草の常であろう
ところで、このあたり明るいが今は白夜か?
このあたりになりますと、一年を通して昼と夜がございます。
おや、外から大勢の騒ぐ声がいたしますが…
うむ。そういうものか。外の騒ぎは気にせんでよい
そちの仲間が大勢おったので、おいしそうなところを二、三つまんできたのじゃ
そちらはどうも歯ごたえがなくて、水っぽいのう
人を聞こし召し遊ばされましたか…
うむ、まずい。二度と喰わぬ
それがよろしゅうございます。
なんじゃ!そちは余を導こうとするのか?
仮にも神であるぞ。図に乗りおって
余は知っておるぞ。そちは仕事が忙しいふりをして
日に何度も「ぶろぐ」とやらをいじりまわして、茶を濁しておるそうではないか!
この懈怠者が!
さ、さようなことまでお見知りとは、恐れ入ってございます。
神は恐れ敬うものじゃ。よくよく覚悟せよ
仰せのごとくに。
それはよい。そちは先月余に約束したのう?
外の世界のものを余に教える、と。そうじゃな?
間違いございません。
それでじゃ。そちが待っても来ぬから余が降りて来たのじゃ
長く座っておった神座を降りたのじゃ
ここに二万年は居座るから、左様心得よ。よいな!
そ、それは途方もないことでございます。ではやつがれは
ここを退きまして、人どもを集めてこちらをうる神様の
おんもりと鎮まり給う社にいたしますが、それでよろしゅう
ございますか?
たわけたことを申すな。社など余は要らぬ
それそこにある、薄い毛織物が一枚あればよいのだ
あとは、一日三回ほどそちが余と遊ぶように。それでよい
では、疲れた故、休むぞよ
(遊ぶ?毎日?私と?)
言挙げすまいな!
文句など、めっそうもございません。
うむ。では本日よりそちを「飼主」と呼ぶ
左様心得よ、よいな!
か、飼主ですね、わかりました。
こうして「飼主」は血を吐くような努力をしてうる神様にお仕えすることになったのでございます
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