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ばりん3g

オンライン授業を展開するときに気を付けて『いた』ポイントとは。

2006年に発表された論文によると、オンラインを用いた学習では、滞りなくほかの人と交流できる技術とそれを用いた授業が学生の満足度を向上させるとのこと。

これは「オフライン学習で得ていた交流の欠如を、どのようにしてオンライン学習で補うか」という題材のもと行われた研究で、その結果として『グループディスカッションのような同級生と協同で行う学習』と『共同で行う学習が実現可能な技術やサポート』が必要であるという、いたってシンプルな回答が得られた。

この研究を参考にする限り、オンラインで十分に交流できる場が用意されており、さらにその用意された場での交流を推奨し、また推奨できるだけの技術面と精神衛生のサポートがあれば、オンライン授業に参加する生徒の満足度が向上するらしい。特に即答性と同期性に重きが置かれているらしく、「きちんとおんなじ時間軸で」「問いかけに返答がすぐ帰ってくる」というオフラインでは当たり前のことがオンラインではかなわず、不満点として挙がっていたらしい。

要するに「オンラインで滞りなく会話できる設備作っちゃって、そこで授業すればええやん」「でもそれが難しいから、オンラインで授業するときは考えてちょ」というものである。

 

注意してほしいのが、この研究が2022年1月26日現在のようなオンライン学習が推奨・必須である環境で施行されたものではなく、オンラインでの交流はあくまでも任意で、普通にオフラインでの交流も行われていた2006年時点での結果であるということ。

そう、この研究は2006年のお話なのである。なのでこの研究結果が、実験でもやらないぐらい極端な物理的隔離がされ、そして当時のPC同等のスペックを手軽に持ち運べるようになった現在に当てはまるお話かといえば……正直微妙なところである。

ーーーしかし、Zoomを用いた会議やDiscordでの交流が増えた今でも、

「オフラインでは感じなかったような」孤独を訴える人は少なくない。

その孤独の原因究明がより求められるようになった今、専門家は必死になっている。

ちょうど、サンプルに困ることもなくなったから、というのもあるだろうが。

 

 

参考文献

Hyo-JeongSo,Thomas A.Brush (2006) Student perceptions of collaborative learning, social presence and satisfaction in a blended learning environment: Relationships and critical factors.


論文を参考にいろいろ喋るブログです。

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