2015年に発表された論文によると、人間は自己肯定感が高いと健康に対する意識が変わり、健康への若干の効果が期待できるとのこと。
自己肯定の意味合いやニュアンスは自尊心によく似ている。
どちらも自分を理解し、受け入れ、尊び、そして陥れる危機から自分を守るための理由付けとその思考のことを指す。
自己肯定感が高いということはつまり、自己管理や危機への対処にためらいがないということ。自分を守るという行為に躊躇しないということ。
だから自身を脅かすような、例えば『タバコは肺を汚す』『一気飲みは体に悪い』といった情報を、自己肯定感の高い人は聞き逃さないのだ。
ちなみに誤解されがちだが。
皆に喧伝するように「オレはすごいんだ! できる奴なんだ! 自己肯定感が高いんだ! 自分をうけ入れられているんだ!」と叫ぶ人は別に自己肯定感は高くない。
たいていは自尊心が低く、自分のありようを他人に求めている物的証拠に過ぎないのだ。
意識や考え方ひとつで病や傷は治らない。
だが、その病や傷の治し方を受け入れるためには、やはり考え方が重要になってくる。
自己肯定感の高さは『間接的に』健康に影響するのだ。
参考文献
Tracy Epton et al. (2015) The impact of self-affirmation on health-behavior change: a meta-analysis.
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