1984年に発表された論文によると、偽の合意効果は基準となる集団の有識具合に左右されず、被験者が行わなければいけなかった選択と推定の数、また選択と推定の測定順序が大きな要因となることが分かった。
……何言ってるかよくわかんないって?
簡潔に言うと、偽の合意効果(自分の常識が他人の常識でもあると思い込む行為)はその人の経験や行動によってその度合いや発生頻度が左右されるということだ。
決して人をだましたいとも、自分をよく見せたいわけでもない。
そしてその人が所属している集団がどれだけ『一般的』に関して考察しているかどうか、また集団が一般に論じられる『普通』であるかどうかはほぼ関係ない。
人間は自分が知り、学び、体験し、経験したものを基軸におき判断しているということだ。
その体験や経験をともにする集団の思考が傾斜していたり、あまりにも隔絶され他集団とのかかわりがないと、収集できる判断材料も偏ってきて色々めんどーでもあるのだ。
……特段、驚くことでもないだろう。単純な論理だ。常日頃、意識してないと忘れるぐらいには。
対策は3つ。
偽の合意効果というものについて把握し、チョットダケ意識しながら生活すること。
呆れられるまで遊びつくし、多種多様な知識を取りそろえること。
『無知の知』を頭の片隅に入れ正直に生きること。
是非好きなものを選ぶといい。どれを選択しても、そう後悔することはないと思われまする。
参考文献
Brian Mullen et al. (1984) The false consensus effect: A meta-analysis of 115 hypothesis tests.
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