母の思い

私の留守中に姉から柿のおすそ分けが届いていたそうです。

10年ほど前に急遽した姉のご主人が子供の誕生を記念して植えた柿ノ木です。

もう24年経った柿の木で毎年たわわに実をつけてくれます。まめな姉は渋抜きをした日付を見ながら食べごろになると末の妹に届けてくれます。

七つ違いの姉とは一緒に遊んだ思い出はありません。共稼ぎの両親でしたので

姉は子供のころ私をオブって遊びに行ったそうです。私が少し大きくなったら如何に私を煙に巻いて一人で遊びに行こうかと必死に段取りしたそうですが私は敏感な子供だったそうですぐに悟られて無駄な努力だったそうです。

それでも私が通学途中に転んでひざを打って傷を作って家に帰るとまだ出かけてなかった姉は自分が遅刻するのも顧みず手当てをしてくれて私を送り出してくれました。あたしのひざには今もその時の傷あとが残っています。



私は物心ついたころから母が働いていましたので母に甘えた記憶がありません。

人は母親意外でも自分を大切にしてもらった経験が記憶として残っていますと自分は自分でいいのよと自己肯定が作り出されるそうです。私は母よりこの姉によって大切にされて自己肯定がなされたと思います。だから、母がぼけた時私にあんなにたよってくれた事に戸惑いを覚えたことがありました。



私は母ときちんと話をした経験がありません。もちろん雑談は沢山しました。いろんなところへもいきました。でも、心と心の会話が無かったかなっと思います。母がなくなって心残りが一つあります。

【私の事好きだった？】この言葉を最後まで聞くことが出来ないまま母はぼけてしまいました。今は頼ってくれていた事が痛いほど分かります。母は父に似た私に父への不満をぶつけそして頼ったのだと。私は今でも心残りです。母の【あんたの事が大好きだったよ】と聞くことが出来なかったことです。

もし、貴方のお母さんが健在でしたら、何か行き違いがありましたら、心残りが無いように聞いておいたほうがいいと思いますよ。今は私も母ですが、当たり前のように子供は大切で自分より大事なもの・・ということを案外伝えていなかったのに気がつきます。あなたの問い掛けにあなたのお母さんは即座に【当たり前でしょ大好きに決まっているわよ】と一笑にふせられるでしょう

それはとても大切な事です。分かっている，お互いに理解しあっているってことは案外伝わっていない事があります。



??Ф??ä???



どうも居心地が悪いようです。







なあに？？せっかく暖まったのにウダウダ言わないで、眠れないわ