産経新聞DIGITAL 令和2年8月20日23時40分
【ワシントン=黒瀬悦成】米東部ニューヨーク州の検察当局は20日、オンライン詐欺や資金洗浄などの容疑で、トランプ政権の首席戦略官を務めたスティーブン・バノン容疑者ら4人を逮捕し、起訴したと発表した。
検察当局によると、バノン容疑者らは米国境の壁を民間の力で建設することを唱え、そのための資金を非営利団体を通じてオンライン上で募る運動で数十万人の献金者から2500万ドル(約26億5千万円)以上を集めた。
しかし、そのうち100万ドル以上は壁建設に使われず、バノン容疑者らの個人的な支払いなどに充てられたとしている。
バノン容疑者らは同日、ニューヨークの裁判所に出廷する見通し。有罪となれば最大禁錮20年が科される。
バノン容疑者はトランプ氏の有力側近として知られ、政権発足当初の2017年1~8月にホワイトハウス首席戦略官兼上級顧問を務めた。
バノン容疑者は現在も非公式に政権に助言していたと指摘され、逮捕は11月の大統領選で再選を目指すトランプ氏に打撃となる可能性もある。
バノン容疑者らは同日、ニューヨークの裁判所に出廷する見通し。有罪となれば最大禁錮20年が科される。
バノン容疑者はトランプ氏の有力側近として知られ、政権発足当初の2017年1~8月にホワイトハウス首席戦略官兼上級顧問を務めた。
バノン容疑者は現在も非公式に政権に助言していたと指摘され、逮捕は11月の大統領選で再選を目指すトランプ氏に打撃となる可能性もある。