平成30年3月13日の産経ニュースによりますと、英南部ソールズベリーでロシア連邦軍参謀本部情報総局のセルゲイ・スクリパリ元大佐(66)
を何者かが毒殺を図った事件を英国会でソ連で開発されたノビチョクと発表「メイ総理」ロシア政府を避難・制裁を表明だそうです。
【ロンドン=岡部伸】英南部ソールズベリーでロシア連邦軍参謀本部情報総局のセルゲイ・スクリパリ元大佐(66)が重体で発見された 事件で、メイ英首相は12日、下院で演説し、襲撃に使用された毒物は旧ソ連が開発した軍用神経剤「ノビチョク」と特定し、「非常に高い可能性」でロシアが関与していたとの見解を明らかにした。
メイ氏は、英警察当局が軍の応援を得て毒物を分析した結果、旧ソ連が1970~80年代に開発したノビチョクと特定したとし、元大佐への暗殺未遂行為の責任はロシアにある可能性が「かなり高い」と述べた。
その上で「国家としてロシアによる英国への直接的な行為か、またはロシア政府が神経剤の管理を怠り、他者の手に渡ったかのいずれかだ」と主張。「事件は、英国に対する無差別で無謀な攻撃だ」と述べた。
メイ氏は、経済制裁など報復措置を検討するとしてロシア政府に13日までにノビチョク開発計画に関する詳細を化学兵器禁止機関(OPCW)に開示するよう求めた。ロシア側は「メイ氏の主張はサーカスのショーのようだ」と関与を否定した。ノビチョクはVXガスよりも5~10倍致死性が高い。
英国に情報を漏らした二重スパイとしてロシアで摘発されながら、2010年にスパイ交換で英国に亡命した元大佐は4日、モスクワから訪ねてきた娘のユリアさんとソールズベリーのレストランで飲食後、商業施設内のベンチで意識を失っているところを発見された。