弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日常

レッスンの入れ方

2024-12-06 14:55:00 | ヴァイオリン
学生の時の習い事って、基本的に毎週あってそれが普通だと思っていたし、別に大変だとも思わなかったと思うのですが、大人になると、家事やら家庭の事情やら仕事やらで、楽器の習い事を毎週入れるってなかなかハードだと思うんですよ。
ただ行ってやるだけでいい習い事と違い、楽器は練習してある程度は自分で仕上げてレッスンに持っていかないといけないので、自分のレベルに合わせた要領の良い時間の使い方をしないと、1週間では指摘された事を改善するってなかなか難しく。

でもいらっしゃるんですよね、月4回、しかも1時間レッスンで入れる大人の方が。
凄いなと。真面目というかやる気に満ち溢れているというか。4回入れる方で、本当に好きでやってる感は見えない気がして、とりあえずやります身につけますみたいな淡々とした感じがしてそれが良いのかも?なんて思ったり。
初心者の方たちは覚える事が多いのでまだいいかもしれませんが、上級者以上になると基礎的な部分が問題無ければ技術面であとやる事ってもう限られる(勿論人によって直す箇所が多い人もいる)わけで、それを改善するのってそんな1週間で習得なんて簡単にはいかない事も多いし無理だよなと。いるんですかね、音大生とかでないけど月4通う専門レベルの方。

学生の頃のような、とりあえずやるという安定したモチベーションはもう無くなったなと歳を感じてます。
暫く親の介護をやった知人も見ていて思いましたが、自宅と実家の行き来してるだけで練習なんて時間はほぼ無いんですよね。無理矢理最低限の仕事に行くだけ。

楽器が命、楽器が全てというタイプではないので、逆に有り余る時間があっても楽器ばかり弾くということにはならないと思うのですが、モチベーションってどう維持するんでしょうね。

私は最近本当に楽器に関して面白味を無くしてる気がします。やる事は一定水準までなんとかやるけど、無難でいいやと思う時がある。頑張ってもどうせ理解されないっしょみたいな。

この前「わかる人にはわかる、ちょっと聴いたら弾ける人かどうかわかるからね、一々言わないけどね」と言われたんですけども、その層って限られるわけで。
なんとなくでいいじゃん、でいいのでは?と思えてきました。そうなると劣化の一途ってことはわかってるんですが。

表に出てる人はそれが仕事だからひたすら上げる事が当たり前だけど、中途半端層がどこまで維持し続けるかって難しい。