弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日常

師弟関係の話

2024-11-16 17:30:00 | ヴァイオリン
人の個人情報は根掘り葉掘り聞かないタイプなので、生徒さんの仕事や家族構成など、相手から開示しようとしない限り謎なままなんですが、そのうちの1人の男性の方、いつもスーツで営業とかやってそうな雰囲気で、もしかしたら自分で企業して何かやっておられる人な気もするんですが、たまに休みの日に地方のヤンキーみたいなラフな格好で来られるので、めちゃくちゃ新鮮なんですよね、余計に社長さんかなんかな気がしてきた。いやただの印象なんで全然当てになんないですけどね。

結構私の中で1番話しやすい生徒さんなんですよね。なんだろう、さっぱりしてるけど、まあまあ楽しくレッスンしてますみたいな雰囲気で反応が良いんですよ。全然出来なくても、もっかいやりますとか言ってテンポ感が良いので時間を有意義に使えるというか。
大人しい生徒さんに対してイライラするとかは全然無いんですが、本当にぼーっとしてるような人にはやりにくいなと思う時もあります。何しにレッスン来てんだと。ぼーっとしててもほぼ問題無く弾けてたら全然OKなんですけどね。ちゃんと聞いてやろうとしてるのが音で伝わるから。
レッスンが練習場所となってる人もいて、それはそれでいいんですけど、あまりに何もさらってこないとなると結構しんどい。譜読みをつきっきりで見るから、レッスンらしいレッスンにならないですからね、家で親が子の練習に付き合うレベルの感じです。いやまあいいんですけどね、私偉い人じゃないし。

そういえばこの前、師匠に「センスがあると思うからこうやって元気にレッスンしてるけど、そうじゃない人には言わないからね」と言われ、師匠と私は勿論次元は同じではないけども、心理としては、好きで真面目に講師業やってる人には割とあるあるかと思いますが、教えた事をすぐ直せるセンスとか、即時でなくとも日頃の吸収力とか、基礎的な部分や音楽性などなんでもいいんですが、あっもっといけるわって思うとテンション上がってくるんですよね。
やはりそういう人は素直な人が多い、人の話をちゃんと聞いてるし、揚げ足取ろうとしたり余計な事言わない気がしますね。世間話とか全然しますけどね。

対照的に、以前子どもさんで、間接的にレッスンの内容に疑問(不満?)を抱いているような事を会話の内容から感じ取った時に、どこから突っ込もうか迷って当たり障りのないように対応した事がありますが、そもそも言った事がまず出来てない状態、完成度をあげてこないでレッスンに来ている時点で、それ以上の事を言ったって無駄というか、あまり意味がないわけですよ。
物事には順序ってものがあるじゃないですか、基礎出来てないのに応用やったって意味ありますか?無いですよ…それだったらレッスン来ずに独学で出来るような事ですから、そういった矛盾した事を言われると、こちらとしてはうーん😓と反応に困るわけです。やんわり正論言ったとしても厳しいとか偉そうとかいった解釈をする人も大人でもいますからね。
まあ大人の方は、別に楽しければ適当でいいと言う人も多いし、少しは自分で考えて判断してくださいと思いますけども、子どもはまだまだ時間に猶予があって先は長いですから、楽しければいいっしょみたいな感じでは教えたくもないし、現代っ子は甘やかされてメンタルも強くない(私も全然メンタル弱いけどまたベクトルが違う気がします)しでもっと気を遣って割と優しく対応しますが、先生によっては「いや、大人と同じように接する、ド正論ぶつける」という人もいます。それが嫌なら辞めろと。

自分の性質に合った人を見極めるって事が大事で、自分に合うから良い人、合わないから悪い人というわけでもないんですよね。

人間性の話になるとまた別ですけど。


余談
昔の師匠が指導していたアマチュアアンサンブルに臨時参加した時に、後輩の門下生も数人参加していたのですが、師匠がやたら私ばかりに注文つけるので嫌な気分になった事があって。個人レッスンでもないのになんで合奏の場で言うんだよと。周りの方が注文つけないといけない状態だろと、全く楽しめずに我慢しながらやってたことがあったのですが、同じく臨時参加した同業に帰り道「いやー大分可愛がられてんな、別格で」と言われたんですけども、いやあの先生そんなつもり無いよ私に恥かかせたいだけって答えておきました。数秒で直らない事を指摘し続けるってただの意地悪だと思うんですよね、一般社会でもそうだと思いますけどね、会社で皆の前で注意する上司より、個人的に陰で注意する上司の方が優秀だと言われるじゃないですか、配慮が素晴らしいとか、そういうことですよ。

私根に持ってますね。笑
ちなみにその同業も、師匠に「そこはこう弾いて〜」と出来ないと言ってる事を何度も言われたからと根に持ってます。師匠がお手本として弾くならまだ納得したかもしれないんですが、師匠はヴァイオリン、彼はヴィオラで師匠弾けないんですよヴィオラが。弾こうと思えば勿論弾けるかもしれないですよ、ただちゃんとヴィオラとして弾けないだけで。だからこそ何度も言うなと、たまに話題に出してくるから面白い。たぶん私より話に出してくる頻度高いですよ。


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