シーファレは、モーツァルト14歳の作品『ポントの王ミトリダーテ』に出てくる二人の王子の、弟の方の名前です。
このオペラ、びっくりするほど珠玉の名曲ぞろいで、実は私、大好きなのです。
どうやったら14歳の少年がこれをかけるのか、ぜひあの時代にさかのぼって見てみたい。
このシーファレという役は、当時、カストラートという高音域を出す男性が歌っていました。
しかし男性を去勢させてまで出していた声なので、やはり現代に入ってからカストラートはいなくなり、
代わりに歌っているのが、女性のソプラノなのです。
モーツァルトのズボン役と呼ばれる役どころは、ほとんどがメゾソプラノの女性が歌うのだけれど、
このようにソプラノ歌手が歌うのは、珍しい。
今回、紹介させていただくミア・ペションも、普段はフィガロのスザンナとか、バラ騎士のゾフィーなんかを歌っている人なのだけど、
この作品では少年役を見事に演じてくれて、とても見ごたえがありますね。
とにかくメロディーが美しいです。
モーツァルトのオペラの中で、二重唱はたくさんありますが、
シーファレと、恋人アスパージア(父親の婚約者でもある)とのデュエットは、本当に美しいです。私の中では一位に煌めいております。
良かったら、そのデュエットだけでも聴いて下さいまし↓ 3曲目です。
14歳の若々しいモーツァルトの才能を、存分に堪能してください。
(0:00)「僕の心は静かに耐える」(アリア)
(5:13)「愛しい人よ、君から遠く離れて」(アリア)
(15:45)「もし私が生きるべきではないなら」 (二重唱)←コレコレ!!
(22:07)「情け容赦ない運命が過酷に」(アリア)
モーツアルト歴40年以上です。
これまで主要な作品は聴いてきたのですが、若書きにあたるミトリダーテをじっくり聴くことがありませんでした。
最近、この曲ばかり聴いていますが、非常に良くできていると思います。
もっともっと評価されてもいい作品だと思います。どうして、若い頃の自分には理解できなかったのか?非常に損をした気分になります。
モーツァルト歴40年以上! 大先輩ですね。。。
ブログを除いてくださり、ありがとうございます。
忙しさのため、最近は更新が滞りがちですが、大好きなバイオリンとクラシック音楽のブログです、
また覗いて下さいませ。