住宅総研Vivien研究員の業界REPORT

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MilanoSalone 2011報告⑧ TORTONA地区/TOSHIBA

2011年04月13日 | Milan 2011
Milan Design Weekに開催されるFuori Saloneと呼ばれる、見本市会場以外の街中イベントは今年775カ所。
中でも注目イベントが集まっているTortona地区は見逃せない。 (右、スキンケアNIVEAクリームのサンプリング&無料送迎ByニベアBlueの‘Vespa’「乗りたかったが時間無く断念!」)
  
Tortona地区には日本企業の出展も多い、見本市会場のビジネスモードとは違ってデザイン&アートなインスタレーションで企業ブランドイメージの向上を狙う。

まず昨年、大評判だった東芝の会場へ向かった。『Luce Tempo Lugo(光・時・場)』とタイトルバナーがSavona通りに、入り口でまず息を呑む!吸い込まれるような白いアプローチ・・・上からのLED光が下の水に映る
 
約100年前の壁(だけ残っている所がイタリアらしくて素敵な場所!)を活用し、その向こうに空間を作った。手前には池を配し夜はLED光を反射させるらしいが昼の自然光も白い砂利と共に美しい。

 
今回東芝が起用したクリエイター田根剛氏(Parisの建築事務所DGT)。田根氏を囲んでTAMONの篠田社長、東芝デザインセンンターの伏屋参事。
壁の向こうのメインスペースに入ると・・・暗い夜に「雨が降ってる!」、金属チェーンにも見える輝く雫が天井から降り注ぎ四方を囲んで‘光の建築物’のよう。
   
冷んやりとした静粛な空気、敷き詰められた砂利に雫が落ちる音、雫に光る微妙に変化する色(5000ルーメン太陽光の明るさで高速点滅しているらしい)・・・佇んでいるだけで五感が目覚める。
雫に触ると、水と共に跳ねる光を楽しめる。若い田根氏の活躍に注目していたインテリアデザイナーのアシハラヒロコさんも見学。右、照明デザイナーの岡安泉氏がテクニカルサポート。
  
東芝は3年目のサローネ展示により、各国のマスコミからも評価が高く期待されるようになってきた。
今年も外国人来場者から「とても美しい!日本的で静寂な空間だ」と驚嘆の声が聞かれ、私も感動しながら誇らしい気分になった。
ブランディングと共に今後ビジネスではイタリアにLED照明の現地法人も立ち上げる。ローカル企業が強い(欧はPhilips、米はGE)照明市場であるがLEDによって参入のチャンスは広がり東芝の動向が楽しみだ。


夜は美味しいシチリア料理の店に、現地人Tachiniの紹介でサローネ仲間と繰り出す。「13 Giugno」Via Goldoni, Vittoria店(他にBrera店有り)
  
ミラノには意外と魚介が美味しい店が多い。ワインが進むお料理!(昨年、暴飲暴食で失敗したので今年は慎みながら)
  
   
夜が更けてくると、ピアノ生演奏に生歌まで入ってイイ雰囲気に・・・


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