じみへん

じみ~なネタを絵日記で描くのもいいやんねぇ。
もうほとんどライフワークになってるし

心のよりどころ

2007-07-15 18:23:22 | Weblog
台風が過ぎると本格的な夏になると言っていました。
ババが脳出血で倒れ2年になるんだなぁ。
この2年間励ましたり、怒ったり、脅したりしたが、動く方の右半分をスプーンを使う事以外自発的に
動かす事はなかった。
なぜスプーンは使えるのか?ババ曰く、「口はかわいい」だって。(;ーー)ムカつく
ババが怖がるジジの写真でも持って行ってプレッシャーでもかけてやろうか?
「そんなことしてたらお迎えにくるよ~盆が近いしなぁ」
頭の中でババいじめの想像してたら、根性悪いのが顔に出てしまうので、あかんあかん。
不自由な体になっても、嘆く事もなく、リハビリをして動くようになろうと言う気もない。
でも、痛いのや死ぬのはいや。じっとしていてもお腹はすく。
テレビもいらん、ラジオもいらん。同室の年寄りに話しかけられるのは一番いらん。
以前比較的元気な人の病室に入れられ話しかけられて、うつに陥り声が出なくなり幻覚を見るようになった。
ベッドの上でぽっかり目を見開いて、1時間おきに床ずれ防止の為に体の向きを変えられた状態で微動だにしない。
体を起こすのはごはんを食べる時や見舞いが行ったときだけ。
自分でリモコンでベットの上下はできるのだが1度右腕を挟んだらしく。
(なんで?動く方の手やし挟みそうなのわかったら引っ込めたり、止めたりせんかったんか!(>@<)
それ以降自分でやらしてもらえないので、ますます体を起こす事がなくなった。
見舞いに行った時、食べ物を食べさせても、寝かせて帰らないといけないので食べてすぐ寝る事になる。(;==)
婦長さんの配慮で一番先にランチルームに車椅子で連れて行かれ、終わっても片付けの為人がいてる間は座らされている。
少しでも長く座っていられるようにしてくれているのに、「1時間も座らされる」と文句言ってるようでは、あんた終わってるよ(+ーー)
内蔵は至って丈夫、悪いとこなし。今年75歳、この状態で後何年過ごすのだろう。
亡くなったお父さんは糖尿で足を切ってしまったので、動けない不自由さを一番近いところで10年以上も見たというのに、今度は自分が動かない事を良しとし、ジジがしてもらった以上に世話してもらう番だというのか?下の世話をされるのを人は最後の砦のように拒否する。
それさえもなかった。当然のようにオムツになった。
そういう心の病気。
ぽっかりと目を開けて寝ているババの姿を見ると、「ほんまにそれでいいんか?」と心の中でつぶやいてしまう。
ババの病室に置く人形を作った。
ババにもなにか信心するものがあるようで、動かぬ左腕に食い込むようにつけているミニ数珠のような
ブレスレッド、痣になっているので外すと、「右につけて!」と声を荒げる。
いつかお医者さんが動くようにしてくれる、神様が動くようにしてくれると思っているようだが、そんなわけはない。
ババの事を考えると、心が波立つ私を戒めるため、ババの病室に置く人形を作った。
ムッとしても、この人形を見て表面だけは優しい嫁を演じよう。
コメント
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