高齢になると、足腰が弱ったりバランス感覚が鈍ったりして、立って行う運動が難しくなる場合があります。しかし、健康維持のためには、座ったままでもできる運動が効果的です。座ったままでも、肩や首のストレッチ、腰の柔軟性をアップさせる運動など、いろいろな種類の運動を行うことができます。まず、肩や首のストレッチは、両手を肩の高さまで上げて、左右の肩甲骨を寄せるように動かします。次に、首をゆっくりと左右に傾けたり、回したりすることで、首の筋肉をほぐします。これらの運動は、肩や首のこわばりを軽減し、血行を促進する効果が期待できるものです。次に、腰の柔軟性をアップさせる運動として、椅子に座ったまま上半身を左右にひねる運動が挙げられます。この運動は、腰周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高める効果が期待できます。
このほか、座ったままで足を使った運動も可能です。足を床につけたまま、つま先を上下に動かしたりかかとを上げ下げしたりする運動は、足の血行を促進し、むくみを予防する効果があります。これらの運動は無理なく実践できるため、たった状態で運動することが難しい高齢者も安心して取り組めます。運動を行う際は、自分の体調に合わせて、無理のない範囲で行うことが大切です。また、痛みや不調を感じた場合はすぐに運動を中止しましょう。座ったままできる運動は、高齢者の健康維持に役立ちます。立った状態で行う運動だけでなく、このような椅子に座ったままできる運動のレパートリーも豊富に備えておくのもおすすめです。