東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
~ごみ問題のスクラップブックとして~

東京23区 清掃工場別の処理単価(平成19年度決算)

2009年03月26日 21時12分03秒 | 東京23区のごみ

グラフ拡大はPDFで~
http://www.k4.dion.ne.jp/~ecobag/23kugomi/pdf/19tanka1.pdf


■財政計画改定版2009、財務書類(平成19年度)、清掃工場別の処理単価(平成19年度)が公表されました。
東京二十三区清掃一部事務組合HP:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/plan/zaisei.html


●とりあえず工場別処理単価をグラフにしてみた。

■清掃工場別処理単価(焼却)

●世田谷清掃工場の焼却はガス化溶融処理

■清掃工場別処理単価(灰溶融)


●灰溶融施設は軒並み高止まりである~~そしてなんと灰溶融施設の処理単価算出は塩基度調整剤量を含む処理コストである。だから実際の灰処理のコスト計算をするともっともっと高くなるということである。清掃事業年報から実際の主灰、飛灰の処理量を算出してコスト計算をしようと思ったのだが、実際の処理量は公表されていない。というか~自工場分の灰量が算出されていない。また、各工場への搬入量が記されていてもそれが全量溶融されているわけではない。中防灰溶融施設などは搬入されても大半はそのまま埋立状態。塩基度調整剤の投入量は清掃技報では主灰+飛灰の約10%添加という報告もあった。当然、塩基度によって投入量は違ってくるようだが~

■清掃工場別処理経費一覧(平成19年度決算)

グラフの拡大はPDFで
http://www.k4.dion.ne.jp/~ecobag/23kugomi/pdf/19tanka3.pdf

●人件費の占める割合は直営か委託かでかなり大きく差が出てきている。光熱費や薬剤使用量なども各工場の規模や処理方式によって差があるし~
●新江東清掃工場(1,800t/日)と中防灰溶融施設(400t/日)はダントツに経費がかかっている!
巨大な施設は巨額の経費がかかる~但し新江東清掃工場の処理単価は6,280円/トンで最小。
●ほとんど停止状態の中防灰溶融施設、平成19年度の灰溶融量(塩基度調整剤量含)は13,400トンで光熱水費は8億9200万円なり~ フル稼働したときの電気代は恐怖だ~~ 従って処理単価もダントツ高い!133,277円/トン


■清掃工場別人件費(直営・委託)

●人件費が気になってグラフにしてみたが~ なんと杉並や練馬のように一部運転管理を外部に委託している工場ほど割高になっているのはなぜ?? また、工場の規模の違いは大きくあるものの人件費はあまり大きく差が出るというものでもないようだ。

■清掃工場別処理単価の推移(平成17年度~平成19年度)

●大田第二は廃プラサーマル以前からプラスチック等不燃ごみを焼却、世田谷はガス化溶融施設

■清掃工場別処理単価の推移-灰溶融-(平成17年度~平成19年度)

●公表されている平成17年度~平成19年度の工場別単価をグラフにしてみたが~単価のバラツキがかなりあるので各年に各工場で例えば運転管理が委託になったとか、大きなトラブルがあったとか、どんなことがあったのかも特記事項と付け合わせてみる必要があるのかな~ 
とりあえず詳細は東京二十三区清掃一部事務組合の元データを参照のこと↓↓


■東京23区清掃工場別の処理単価(平成19年度決算) 
一組HP:http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/plan/zaisei/2009kaitei.pdf
清掃工場別の処理単価算定方法について
【人件費】
平成19 年度の組織別の給与支給実績等により計上しました。ただし、退職手当及び社会保険料本人負担分は除きました。同一組織において複数の施設を所管している合は、係別の配分定数等を参考に按分しました(職員数も同様に按分しました)。なお、大田清掃工場の第一工場と第二工場の人件費は、均等に按分しました。
【物件費】
ごみ焼却作業について、平成19 年度の各清掃工場における執行実績により計上しました。同一清掃工場において複数の施設を併設している場合、共有部分など、経費を正確に算出することが困難なため、按分計算などにより算出しているものがあります。例えば、電気料金については、支出額を焼却部分と灰溶融部分の消費電力量で按分しています。
【溶融量】
灰溶融の溶融量は、灰溶融炉に投入した灰及び塩基度調整剤の量です。
【その他】
世田谷清掃工場には、試運転期間中の経費を含みます。有明清掃工場には、管路収集作業の経費を含みます。
表内の各計数は、それぞれを四捨五入により算出しているため、合計額が一致しない場合があります。
◎本表に含まれていない経費
1 減価償却費(建物や工作物について、耐用年数に応じて価値が減少したと認められる費用)
2 組合債償還金(工場建設などのために借入れた組合債の元金と利子の償還費用)
3 本庁管理経費(組合の本庁組織の管理運営経費)
4 施設整備費(工場の建設やプラント更新などに要する経費)
5 歳入(エネルギー売払収入、合築施設からの光熱水費分担収入など)


参考(本ブログ2008年09月21日)
■東京23区清掃工場別の処理単価(平成18年度決算) 
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/4cfa483d713c45e15bcc7f622c26570a

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