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日本合成化学・大垣工場、土壌から基準1万倍の水銀、報告遅れ 岐阜県が指導へ

2018年02月20日 08時22分48秒 |  PCB/DXN類など

 日本合成化学工業株式会社は、大垣工場神田地区の新プラント建設に伴う土壌調査の結果、5種類の特定有害物質(ベンゼン、水銀及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物)が土壌汚染対策に基づく指定基準値以上検出されたと岐阜県に報告している。そして、過去には、環境基準の1万200倍の水銀も検出されていたことも併せて報告しているのだが、、

 岐阜県は、土壌又は地下水調査により、有害物質による汚染を確認した場合は、速やかに県事務所に報告することとしていることから、事業者に対し厳重に注意するともに、今後の対応について速やかに報告するよう指示をしたということのようだ。

 日本合成化学工業、基準値超過土壌は、既に部分的に外部搬出して処理している。水銀が基準値の10,000倍を超えた土壌付近の土壌は地下1.6mまで既に外部搬出して処理しているということではあるが、、、

 それにしても、プラスチック類の製造過程では、さまざまな化学物質や重金属類の使用や排出があり、それらが環境にも大きな影響を与えていたということである、、

基準1万倍水銀、報告遅れ 日本合成化学・大垣工場、岐阜県が指導へ
中日新聞 2018年2月19日
 15年に環境基準の1万200倍の水銀が検出された周辺部の土壌は、同社が160立方メートルを掘削し、最終処分場に処理したとしている。敷地内にある観測用井戸の地下水からは、環境基準を超える水銀が検出されたことはないという。 県は要綱で、土壌汚染が見つかった場合は速やかな報告を求めており、近く同社を文書 ...

 

清流の国 ぎふ

大垣市神田町地内及び上屋町地内における土壌及び地下水汚染について

 本日(2月19日)、日本合成化学工業株式会社から、大垣市神田町及び同市上屋(かみや)の工場敷地内の土壌から、土壌汚染対策法に定める指定基準を超える水銀等が検出された旨の報告がありました。

 神田町の工場(以下、「神田地区」という。)では、平成15年1月から平成29年9月までに実施した土壌調査において、指定基準を超える水銀等が検出されていたことについても、併せて報告がありました。

 また、工場敷地内の井戸で地下水調査も実施されており、神田地区については、すべての項目において地下水環境基準に適合していましたが、上屋の工場(以下、「上屋地区」という。)については、ふっ素及びほう素が基準を超えて検出されています。

1事業所の概要

(1)神田地区

名称:日本合成化学工業株式会社大垣工場神田地区

所在地:大垣市神田町2丁目35番地

敷地面積:約91,000m2

事業概要:フィルム、ポリマー製品等の製造

(2)上屋地区

名称:日本合成化学工業株式会社大垣工場上屋地区

所在地:大垣市上屋2丁目80番地

敷地面積:約32,000m2

事業概要:水溶性フィルム等の製造

2事業者からの報告の概要

 別紙のとおり

3土壌及び地下水の汚染原因

(1)神田地区

水銀、ベンゼン、1,2-ジクロロエタン及び六価クロムについては、神田地区において使用履歴があることから、検出された可能性が考えられます。なお、現在は、これら4物質は使用されておりません。

鉛、ヒ素、ふっ素及びセレンについては、使用履歴がないことから、汚染原因は不明です。

※神田地区では、昭和3年から昭和39年まで製造工程において水銀が使用されており、昭和48年に県による敷地内の土壌調査において、水銀による土壌汚染が確認されています。当時、県は周辺住民に対する健康調査を実施しましたが、健康被害は確認されませんでした。

また、事業者は拡散防止措置などを実施するとともに、工場内の井戸において継続して地下水調査を実施しています。

(2)上屋地区

水銀及び鉛については、上屋地区において使用履歴はありませんが、神田地区の土壌を搬入した履歴があることから、検出された可能性が考えられます。

ふっ素及びほう素については、現在も使用していることから、検出された可能性がありますが、詳細については現在調査中です。

4事業者に対する指導

「岐阜県地下水の適正管理及び汚染対策に関する要綱」(以下「要綱」という。)では、土壌又は地下水調査により、有害物質による汚染を確認した場合は、速やかに県事務所に報告することとしていることから、事業者に対し厳重に注意するともに、今後の対応について速やかに報告するよう指示をしました。

5今後の対応

(1)地下水調査について

要綱に基づき、大垣市と連携して、両地区の敷地から地下水の流向を考慮した半径500mの範囲内にある事業場及び家庭を対象に、井戸水の利用状況調査及び水質調査を直ちに実施します。

(2)地域住民への情報提供について

両地区の周辺地域は上水道普及地域ですが、井戸水を利用している家庭・事業場に対しては、結果が判明するまでの間、井戸水の飲用の自粛を呼びかけます。

発表資料 報道発表資料(PDF:171KB)
添付資料 別紙(PDF:146KB)
関連リンク 日本合成化学工業(株)HPへのリンク(外部サイト)

 

Solution by Chemistry 日本合成化学

2018年 2月19日企業情報
大垣工場(神田地区、上屋地区)の土壌調査結果と今後の対策について(PDF:192KB)
(「土壌基準値超過の要因」部分のみ抜粋)
土壌基準値超過の要因
水銀
 アセトアルデヒド製造工場において触媒として用いた水銀に起因している可能性があると思われます。当時の水銀汚染につきましては、昭和50年に岐阜県環境局にて「水門川流域における水銀汚染調査とその対策の概要について」の報告がなされ公知となっております。(昭和40年以降、水銀は使用していません)
使用期間:昭和3年~ 昭和39年
六価クロム
 アセチレンガス洗浄室で酸化剤として使用。プラント周辺で漏出があった可能性があると思われます。 (昭和40年以降、六価クロムは使用していません。)
使用期間:昭和3年~ 昭和39年
ベンゼン
弊社製品名アセトフェノンの原料として使用。プラント周辺で漏出があった可能性があると思われます。 (昭和21年以降、ベンゼンは使用していません。)
使用期間:昭和9年~ 昭和20年
1,2-ジクロロエタン
過去、弊社製品合成時の還流溶媒として使用しておりました。プラント周辺で漏出があった可能性があると思われます。(平成13年以降、1,2-ジクロロエタンは使用していません。)
使用期間:昭和61年~平成12年
砒素、鉛、セレン、ふっ素
土地の使用履歴調査等も実施しておりますが、弊社で使用した履歴はなく、原因は不明です。

 

 

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