環境省「蕨平地区仮設焼却施設(平成28年3月)」から
福島第一原発事故の放射能汚染廃棄物、環境省は、福島県内各地に仮設焼却炉の建設、、、
飯舘村蕨平地区の仮設焼却施設は2015年11月稼働だが、設置に際して、環境省は焼却炉の冷却水として近くの川の水を使うため、水利組合から川の水利権を取得し、組合が管理する農業用水路を経由して施設に川の水を引いている。その上で、用水路利用料として毎月489万円を支払っていたというニュースの続報のようだが、、、
共同通信社の「環境省、水路利用料2億円支払い 福島施設、検査院「不要」指摘へ」によると、会計検査院は、不要な支出だったと指摘する方針という。地元農家らでつくる水利組合に3年5カ月にわたり計約2億円を支払っていたことになるようだ。
かつての環境大臣、「最後は金目でしょう!!」なんて言って批判を浴びたが、、、
いわゆる迷惑施設の建設に、環境省もあれやこれやの地元対策か?
共同通信社 2019年10月8日
東京電力福島第1原発事故で生じた汚染廃棄物を燃やす福島県飯舘村の仮設焼却施設に絡み、環境省が農業用水路の利用料として、地元農家らでつくる水利組合に3年5カ月にわたり計約2億円を支払っていたことが7日、関係者への取材で分かった。会計検査院は、不要な支出だったと指摘する方針
福島県飯舘村の仮設焼却施設は3か所
1 小宮地区仮設焼却施設 ←平成30年1月より焼却炉解体工事終了
2 蕨平地区仮設焼却施設 ←120t/日x2炉 当初は、平成30年秋稼働終了予定であったが、最大2年間延長すると~
3 蕨平地区仮設資材化施設 ←回転式資材化炉(10t/日程度) 平成30年3月で実証試験終了
蕨平地区仮設焼却施設
「元作業員がダイオキシンや被ばく対策不十分と損害賠償申し立て」等というニュースもあったので、
蕨平地区仮設焼却施設の焼却灰等の放射性物質濃度のグラフを見直してみると~
1号炉の焼却炉は、飛灰のみならず、焼却灰のセシウム濃度もかなりの高濃度、、、
2号炉は流動床式かな?
蕨平地区仮設資材化施設の焼却灰等セシウム濃度は~
セシウム昇華(1,350℃の高温熱処理)実証事業
副産物と称するセシウム濃度は、830,000Bq/Kg 等という超高濃度も、、、
副産物=焼却灰や汚染土壌を高温で昇華させて,バグフィルターで捕集したもの。
いわゆる、飛灰のようなものかな?
グラフは環境省「蕨平地区仮設資材化施設」から作成
蕨平地区仮設資材化施設は、、、
汚染土壌や焼却灰の減容化の実証事業であるのだろうが、、、
なぜだか、、、処理対象物よりも生成物の重量は1.5倍も増えてしまう
へんてこりんな実証事業~
事業結果概要
●平成28年度~平成29年度(平成30年1月更新)176KB
処理対象物の総量 472.4トン
生成物の総重量 714.8トン
副産物の総重量 38.9トン
関連(本ブログ)
●日揮・太平洋セメントなど、飯舘村蕨平地区の汚染土壌資材化実証事業完了(セシウム昇華1,350℃高温熱処理)、中間貯蔵施設で実用化へ?2018年12月14日