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環境省の「廃エアゾール製品等の排出時の事故防止について(通知)」は周知徹底されているのか? ごみ収集車 火災相次ぐ 県内で今年4件 スプレー缶原因か

2019年01月22日 08時30分08秒 | ごみ全般/環境政策

四国新聞で、高松市内で破砕ごみ収集車の火災で、「ごみ収集車 火災相次ぐ 県内で今年4件 スプレー缶原因か 正しい分別、ガス抜き徹底を」と報じている。記事の全文は読めていないので詳細はわからないが、、、、

高松市の場合は、スプレー缶・カセットボンベは「缶・びん・ペットボトル」の収集日にごみステーションとなっている。従って、「破砕ごみ(燃やせないごみ)」に出すこと自体が分別区分を守っていないルール違反ではあるのだが、、、しかし、スプレー缶が、「缶・びん・ペットボトル」と一緒というのもかなり違和感がある、、、

また、高松市の場合、「スプレー缶・カセットボンベは中身を使い切り、火の気のない風通しのよい屋外で、穴をあけて出して下さい。」となっているが、、

昨年12月16日、札幌市のエアゾール缶の爆発火災事故を受けて、環境省は、全国の自治体に、「廃エアゾール製品等の排出時の事故防止について(通知)  平成30年12月27日 環循適発第1812271号」、「廃エアゾール製品の処理における爆発事故防止対策の徹底について(通知) 平成30年12月27日  環循規発第1812273号」を通知しているのだが、、、、

環境省は、通知の中で、「排出する際に穴開けをしない方向が望ましいと考えている旨周知してきたところであるが、平成 28 年時点で排出時に穴開けを不要としている市区町村の割合は27%にとどまっている。」となっているが、27%では周知しているとはいえないだろうな、、、

また、住民に穴開けを求めている市区町村に、穴を開けずに充填物を出し切り廃エアゾール製品等を排出させ、処理する体制を整備されたい。この際、収集運搬については、平ボディ車による分別回収パッカー車を改良することで廃エアゾール製品用のボックスを付属する等収集運搬による事故を防止する方法を検討されたい。等としている。ほんとうに、パッカー車での爆発火災事故はあとを絶たない、、

環境省で各種通達をだせど、自治体で排出の決まりをつくれど、ルールを守らない住民はどうしても出てくる。そもそもの、穴開けやガス抜きが爆発火災の原因となっているのは、使い切れなエアゾール製品を廃棄したいという現実の表れ。その現実に向き合わないと問題の解決にはならない。

ごみ収集車 火災相次ぐ 県内で今年4件 スプレー缶原因か 正しい分別、ガス抜き徹底を
四国新聞 2019年1月22日
 21日午前、高松市内で破砕ごみを集めていたごみ収集車から出火する火災があった。県内では今年に入り、これで高松と丸亀で収… 全文を読むには有料会員 ...


スプレー缶、いわゆるエアゾール缶など、、

ガスが残っていて廃棄も危険、穴を開けるのも危険、やたらガス抜きも危険となると、、、、
今回の札幌市の事故は特殊とはいえ、1缶でも可燃性ガスの取扱いは危険は危険、、
自治体は、「適正処理困難物」として、製造者責任でのエアゾール缶回収ルートの検討も必要なのではないか、、、
とくに、中身の残ったエアゾール缶の回収ルートを事業者責任で設けるべきではないか、、、、


「廃エアゾール缶等の適正処理及びリサイクルの促進に関する合意事項の覚書」などと、、エアゾール製品等業界との連携で、「ガス抜きキャップ」や各種啓発活動でここまできたということかもしれないが、まだまだ不十分、、、、エアゾール缶の危険表示も、「混ぜるな危険」のように、さらに大きく「可燃性、火気厳禁」などわかりやすくしなければ、危機意識の欠如ともおもえる、、、、

大気中はごみ箱か?
いろんな成分が混じった可燃性ガス、、消臭剤に限らず、芳香剤、殺虫剤、殺菌剤等など、使い切れずに残ったガスや各種化学物質などを、用途もなく、ただ単に廃棄のために、大気にばらまけばいいというものでもないだろう、、

日本の廃棄物行政、拡大生産者責任(EPR)不足、
何でもかんでも自治体の責任で回収するにも限界がある、
スプレー缶、いわゆるエアゾール缶などの適正処理困難物、、事業者責任での回収検討を!!

関連(本ブログ)
環境省、スプレー缶処理 「(1)最後まで使い切る(2)缶を振って中身が残っていないか音で確認する(3)火気がなく、風通しの良い屋外でガス抜きキャップを使って中身を出し切る」全国の自治体に通知 2018年12月28日

 

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更新日:2019年1月4日

ごみ収集車の火災が多発しています

最近、ごみ収集車の火災が多発しています。

平成24年には、破砕ごみを収集していたごみ収集車で火災が発生し、消火にあたっていた収集作業員が、カセットボンベの爆発でやけどを負い、入院するという事故がありました。

車両火災が発生しますと、収集作業員が危険にさらされ、ごみの収集時間も大幅に遅れます。

収集車の火災は、平成27年度は12件、平成28年度は7件、平成29年度は9件発生しています。

原因の多くは、カセットボンベライターなどの危険物の混入が考えられます。
これらは、ごみ処理施設での引火・爆発事故の原因にもなりますので、スプレー缶・カセットボンベは「缶・びん・ペットボトル」、ライターは「有害ごみ」の収集日に、ごみステーションに出してください。

カセットボンベ・スプレー缶の処分方法

1 中身の有無を確認しましょう

 缶を手で振って中の音を聞いてください。中身が残っていると、「シャカシャカ」「チャプチャプ」などの音がします。

2 使い切れない物は中身を出しましょう

スプレー缶の場合

 必ず火の気のない風通しの良い屋外で、シューッという音がしなくなるまでスプレーボタンを押して中身を出し切ってください。または、中身排出機構、残ガス排出機構のキャップ、ボタン等を使って中身を出し切ってください。(商品に記載された使用説明を必ずご覧ください。)

※この場合、ティッシュや新聞紙などに吹き付けることで、周囲への飛散にご配慮ください。また、屋内で中身を出すと、近くの火気や静電気で引火することがありますのでお止めください。

※スプレー缶の中身の出し方については、外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。一般社団法人 日本エアゾール協会(外部サイト)のホームページにくわしく掲載されていますので、ご覧ください。

カセットボンベの場合

 必ず火の気のない風通しの良い屋外で、ご使用後のカセットボンベの処理を行ってください。

 ご使用のカセットこんろに、「ヒートパネル」(容器加温装置)が搭載されている場合は、使用中に、カセットボンベを適度に温め、ガス圧の低下を制御し、最後まで強い火力を維持することで、カセットボンベ中のガスを最後まで消費することができます。

※屋内で処理を行うと、近くの火気や静電気で引火することがありますのでお止めください。

※カセットボンベを使い切れない場合や、カセットボンベの処理の方法のご質問は、外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(外部サイト)[カセットボンベお客様センター]、(フリーダイヤル電話:0120-14-9996)まで、お問い合わせください。

3 ルールを守ってゴミに出しましょう

 中身が空になったスプレー缶、カセットボンベは、火の気のない風通しの良い屋外で穴をあけて、「缶・ビン・ペットボトル」として排出してください。

※不安な場合は、穴をあけずに最寄りのコミュニティセンターにお持込みください。

 

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