
環境省「水道における PFOS 及び PFOA に関する調査の結果について(水道事業及び水道用水供給事業分)」から抜粋
水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査
水道事業及び水道用水供給事業の調査結果、
令和6年度(9月30日時点)暫定目標値超過は0事業とのこと、、
2024年度調査、検査実施件数、1,745
※全国に3,755の水道事業(R4年度現在:上水道事業 1,291、水道用水供給事業 88、簡易水道事業 2,376)
国のPFOS及びPFOAの暫定目標値(50ng/L)
水道事業及び水道用水供給事業の暫定目標値超過がゼロとはいえ、、、
2020年から、まだ一度も調査していない事業は1,368事業(上水道事業 178、水道用水供給事業 5、簡易水道事業 1,185)もあるようだ、、
また、2,024年度は、超過はせずとも、検出ゼロは1,413、46都道府県の332水道事業(検出有り~5ng/L以下115、5ng/L超25ng/L以下187、25ng/L超50ng/L以下30)でPFOS 及び PFOAが検出。暫定目標値に近い数値が検出され水道事業では「水道水から高水準のPFAS検出の岩倉市、希釈のための工事に着手 住民「国レベルで対策を」」という事業も、、、
全国各地の河川や地下水など、
かなりの暫定目標値超過地点があるので、全く不安は解消されない、、、
都内の地下水も同様に、、、
関連(本ブログ)
■有機フッ素化合物の「PFAS」の東京都の地下水調査21自治体で国の暫定指針値を上回る値、令和4年度 全国での(暫定)指針値超は16都府県、111地点2024年03月29日
環境省 2024年11月29日
1. 環境省と国土交通省が共同で実施した「水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査」のうち、水道事業及び水道用水供給事業※1の令和2年度から令和6年度(令和6年度は9月30日時点)までの結果について取りまとめたので公表します。
2. 調査の結果、PFOS及びPFOAの水質検査を実施した事業の数は毎年増加しており、令和2年度から6年度までに検査を行ったことがある事業数は2,227事業でした。
3. 検査の結果、暫定目標値※2を超過した事業は、令和2年度は11事業ありましたが、年々減少し、令和5年度は3事業、令和6年度(9月30日時点)は0事業でした。なお、令和5年度までのいずれかで暫定目標値を超過した全14事業において、最新の検査結果では、全て暫定目標値を下回っています。
4. 我が国の水道の給水人口に対し、今回の調査において、暫定目標値以下の水質の水道水が確認されている給水人口の割合は98.2%※3でした。
5. 本調査結果については、水質基準逐次改正検討会等における水道水質に関する目標値の検討に活用していきます。また、専用水道※4の回答結果については、現在集計中のため、取りまとめ次第公表する予定です。
※1 水道事業、水道用水供給事業:
水道法第3条第2項に規定する水道事業、同条第4項に規定する水道用水供給事業。いずれも、水道法に基づき国土交通大臣又は都道府県知事の認可が必要であり、主に市町村・都道府県により経営されている。
※2 PFOS及びPFOAの暫定目標値:
令和2年度に水質管理目標設定項目に位置づけ、暫定目標値として、PFOS及びPFOAの合算で50ng/Lを設定。体重50kgの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準を基に設定されたもの。
※3 残り1.8%は、今回の調査において、検査未実施、未回答の水道事業(受水元の水道用水供給事業の検査結果が暫定目標値以下の事業は除く。)のほか、専用水道による給水人口が含まれる。
※4 専用水道:
水道法第3条第6項に規定する自家用水道等
(1)経緯
・ 今回、そのうち水道事業及び水道用水供給事業(以下「水道事業等」という。)の回答結果を取りまとめたので公表する。
(2)調査結果の概要
・ PFOS及びPFOAの暫定目標値(50ng/L)を超過した事業数は、令和2年度は11事業あったが、年々減少し、令和6年度(9月30日時点)では0事業であった。なお、令和5年度までに暫定目標値を超過した14事業において、最新の検査結果では、全て暫定目標値を下回っている。(図1)
・ 本調査において、我が国の水道の給水人口に対し、過去の検査結果が暫定目標値以下であった、あるいは過去の検査結果が暫定目標値を上回ったことがあるものの必要な対応を行い、その後の検査結果で暫定目標値を下回っているなど、暫定目標値以下の水質の水道水が確認されている給水人口の割合は、98.2%(図2)であった。


(3)今後の予定等
また、本日、国土交通省において「水道事業者等によるこれまでのPFOS 及びPFOA 対応事例について」を公表した。今後、水道においてPFOS 及びPFOA の暫定目標値の超過が確認された場合は、引き続き、国土交通省と連携し、水道事業者等により適切な対応が速やかに図られるよう取り組んでいく。
なお、本調査結果は、水質基準逐次改正検討会等における水道水質に関する目標値の検討に活用する予定である。また、専用水道の回答結果は現在集計中であり、取りまとめ次第、公表する予定である。
有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)に関する東京都の取組
- 更新日
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。PFASには撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すものがあり、撥水・撥油剤、界面活性剤、半導体用反射防止剤等の幅広い用途で使用されています。
PFAS の中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきましたが、現在では、国内での使用・製造が原則禁止されています。
これまでに国や都などが行った地下水の調査において、都内でも比較的濃度の高い地点があることが判明しており、健康等への影響も含めて不安を感じる都民もいらっしゃることから、都は、その不安に寄り添い、透明性を確保しながら適切な情報発信を行っております。
(1)資料
(2)参考
都内地下水におけるPFOS及びPFOA等の調査結果について
有機フッ素化合物PFOS及びPFOAは、国により、現時点では直ちに水質環境基準健康項目とせず、引き続き知見の集積に努める必要があると考えられるものとして、令和2年5月に、人の健康の保護に関する要監視項目に追加されました。
また、現時点では毒性学的に明確な基準値及び指針値の設定は困難であるものの、各国・各機関が行った評価の中で妥当と考えられるものを参考として、暫定的な目標値として、「指針値(暫定)」(0.00005mg/L)(=50ng/L)が設定されています。
都内では、PFOS 及びPFOA等の地下水中の濃度状況を把握するために、(公財)東京都環境公社(東京都環境科学研究所)が調査研究の一環として、平成22年度から平成25年度にかけて、島しょを除く都内全域で調査を実施するとともに、かかる調査でPFOS 及びPFOAの濃度が比較的高かった3地点については、継続して調査を実施しています(下表「PFOS及びPFOA調査結果」を参照)。
令和元年度には、国及び都が、都内全域の調査でPFOS 及びPFOAが0.00007mg/L(=70ng/L)を超過していた19地点等のうち、採水可能な16地点で調査を実施しました。令和2年度では、0.00004mg/L(=40ng/L)を超過していた31地点(※)等のうち、採水可能な24地点で調査を実施しました。
令和3年度から、都は、PFOS及びPFOAを水質汚濁防止法第16条で規定される地下水測定計画に位置づけ、概況調査(62地点/年)並びに継続監視調査(2)(前年度の調査で指針値(暫定)を上回った地点)を実施しています。
令和3年度からの調査結果については、「東京の地下水質調査結果」に掲載しています。
なお、PFOS及びPFOAの関連物質であるペルフルオロヘキサンスルホン酸(以下「PFHxS」という。)については、国において、令和3年3月に要調査項目に位置付けられたことなどを踏まえ、令和3年度から、PFOS及びPFOAの概況調査地点及び継続監視調査(2)地点において、参考までに測定しています(下表「PFOS及びPFOA調査結果」を参照)。
※ 令和元年度に指針値(暫定)を下回った地点を除く。
年度 | 調査結果 |
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令和3年度~令和5年度 | |
令和元年度~令和5年度 | |
平成22~25年度 | 環境科学研究所調査研究論文(外部サイト) |
平成27~令和5年度(継続調査) | |
平成31(令和元)年度 | |
令和2年度 | |
令和3年度 | |
令和4年度 |
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令和5年度 |