逢いみてののちのこころにくらぶれば昔はものをおもはざりけり(百人一首)
素敵な恋の歌 時にこころをかすめます
勿論それとは全く想う内容 課題を異にするものではありますが
私は最近あまり考える課題などもたないで過ごしているようで
反省しています
むかし日々忙しく暮らしていた頃は考える課題がたくさんあって
あとでゆっくり落ち着いて頭の中で整理しようとよく思っていたものです
そんな頃 お寺に行って座禅を体験する機会がありました
そこで 私はお寺に行くにあたって この問題は座禅の時にゆっくり考えようと出かけました
ところがそれは大きな間違いであることを直ぐに気付かされました
如何に私が無知であったかということで
座禅は「無」になることと説明されたのです
困りましたね
普通の生活のなかで「無」になることは至難であると思えました
それでも まだ私は一人で頭の中で考え事をしていても周囲の誰にも解りはしないだろうと
思い座禅中に考えるごとを始めました
でもそれも大きな間違いでした
後で聞いたことですが考えごとをすると座禅をくむ姿勢が次第に前かがみになるそうで
私は座禅の僧侶さまに見破られてあの棒で肩を打たれました
これは忙しく暮らしていた過ぎし日のことですが
生活がゆったりして時の流れがゆるやかでもやはり考える課題をいつも持っていたいものです
そして私は思うのです
あの忙しくて考える課題が多かった過去は私にとって今の生活の基であると