今日で八月も終わります
とても暑かった今年の夏です涼しい秋風吹いてこないものかしら
遠い日のこと思い出します
母と私は母の実家に秋のお彼岸のお墓参りに行きました
何よりも異様に蛇が嫌いで怖がっていた母です
蛇嫌いの母を真ん中にして
農家の叔母が先頭になって背丈ほどの竹の棒で
まず「蛇じゃあない 蛇じゃあない」といって畦道の草を
つつきながら先導です
それが面白くて私も「蛇じゃあない 蛇じゃあない」と言いながら
母の後ろを最後尾で田んぼの畦道を歩きました
蛇嫌いの母へのおまじないのようでした
しばらく歩きましたら如何したことでしょう
こともあろうに
あれ程嫌う母の前にどくろをまいて団子状になった蛇がコロリと
母の足元にあらわれたのです
それはそれは驚きますよね
声も姿も母は最高のパニック状態でした
人間には心地よい秋の涼風は蛇にとっては身体を長くして
畦道をにょろにょろと這う気候ではないのですね
農家で蛇は見慣れている叔母は
「まああれほども嫌う者の前に出て来なくてもいいものを」
と大人になっても妹を守るなかなかの貫禄でしたが
そんな二人もう既に亡く天国で静かに語り合っているかも
もう直ぐお彼岸ですね
野牡丹もう少しで咲きそうです