水(ミネラルウォーター)について考える

人間の生活で欠かすことのできない水・ミネラルウォーターについて。

暑い夏は水と塩で解毒を促進

2014-05-18 17:38:14 | 日記
暑い日が続くと、熱中症で倒れる人が出たというニュースを新聞やTVのニュースなどで目にします。熱中症を予防するには、水分補給は欠かせません。しかし、大量の汗をかいたときは、水ばかりを飲んでいると体液や血液が薄まり、血圧や血糖値が下がって倒れてしまう恐れもあります。

熱中症の対策には、スポーツドリンクや人体の塩分濃度(約0.9% )に近い塩水をとることをお薦めします。ミネラル分が含まれていることで浸透圧が体液や血液に近くなり、体に吸収されやすく、脱水症状を素早く改善できます。暑い場所でプレーするゴルファーは、塩をなめながら水を飲むといいますが、まさにこれは熱中症を防ぐ知恵といっていいでしょう。

最近では、低血圧に悩む女性が増えていますが、これもまた体液や血液中の塩分やミネラル分の不足が原因となって起きるケースがあります。

ある女性の例ですが、医者に行っても悪いところはないけれど、体がだるく、めまいがするというのです。食事内容を聞いてみると、塩は血圧があがるので悪いと思って摂っていないというのです。

塩は体に悪いというから、塩分をほとんどとっていない」というではありませんか。思わず「何をバカなことをいってるの」と、返してしまいました。どうも塩は健康にとって「悪者扱い」されているよ、うで、動機、食欲不振などを起こす原因になるのです。

塩分が不足すると、体液や血液の浸透圧が低下。低血圧の症状として無気力、息切れ、動悸、食欲不振などを起こす原因となってしまうのです。

塩が有害であるという考え方は、1950年代の米国の実験をきっかけに広まりました。ラットに通常の何十倍もの食塩を泌与えたところ、血圧が上がったというものです。その後、その論文は修正されたのですが、元の発表の衝撃がいまだに根強く残っているのでしょう。

塩の過剰摂取は、体に良くありませんが、適度な塩分がなければ、生体が維持できないということもまた事実なのです。ただし、塩分の補給には食卓塩(ほぼ純粋な塩化ナトリウム)ではなく、マグネシウム、カリウム、カルシウムなど各種のミネラルが含まれている塩をとることが重要です。

ナトリウムには血液をネバネバさせる性質があるので、とりすぎは避けたいのですが、ミネラル全般には体内の酵素反応を進める働きがあるので、バランス良くとることは大切です。夏はいい水とともに、いい塩を適量とってほしいものです。

暑さで体力が落ちがちな真夏は、いつもに増して体に有害なものをとらない心がけが大切です。汗をたっぷりかいて、毒素を排出する体の解毒パワーを高めることも大切ですが、水のパワーを使った解毒も、ぜひ覚えておいてください。水を使った解毒法として、まず食前の解毒と食後の解毒に分けてお話ししましょう。食前の解毒とは、食品に含まれている添加物などを取り除くことを指します。

食材を10分ほど水につけてみてください。食品添加物は、その多くが油に溶ける性質を持っているため、やがて水に染み出してきます。特に着色料が多く含まれている漬物や、発色剤(亜硝酸ナトリウム)を使っている肉やハムなどは、水が赤く染まることも
あり、驚くことでしょう。

よく、酒の飲みすぎで肝臓を悪くするという話を聞きますが、お酒の量だけに問題があるのではなく、つまみに含まれている添加物を大量にとることにも原因があります。
一方、食後の解毒とは、既に体内に入った有害なものを、水の力を借りて外に出すことを指します。

まず水をたっぷり飲むこと自体の解毒効果が大。そして、油を溶かしやすい水ならば、さらにプラスの効果が望めます。油を溶かす水によって、脂肪分に蓄積された有毒物質を、脂肪分とともに外に運び出すことができるからです。飲み方としては、1 回200ccの水を10回ほどに分けて飲むのが理想的。腎臓に負担がかからないよう、最初は1日5杯(1リットル)くらいにして1週間に1杯程増やしていくのがいいでしょう。

2リットル以上の水を飲む習慣が大切などが参考になります。


水道水を詰めて売ってもいいの?

2013-07-08 14:00:13 | 日記

日本ではミネラルウォーターとはどのように位置づけられているのでしょうか。食品衛生法では「水のみを原料とする清涼飲料水」ということになります。
私たちはふだん、ほかに呼び名がないので、スーパーやコンビニや駅の売店で売られている「水」のことをすべて「ミネラルウオーター」と呼んでいます。そう呼んでいるうちに、すべてが「ミネラル分の適度に含まれた自然のわき水そのもの」というイメージを自分で焼き付けている傾向があります。
しかし、水道水をそのままボトルに詰めて1L150円で売ることもできるのです。農林水産省が平成2年3月に定めた品質表示ガイドラインにてらしてみれば、それは「ミネラルウオーター」ではなく「ボトルドウォーター」になるわけです。
ただ、この品質表示は強制力がなく、現状では人々はなんとなく「ミネラルウォーター」と呼んで飲んでいるのです。農林水産省のガイドラインは市販の水を次のように分類していますが、
強制力をもたないため、商品にははっきりとわかるような品質表示はありません。
こちらを読むとさらにミネラルウォーターの知識が深まります。ミネラルウォーターの知識だけでなく水の性質についても多彩な記事があり参考になります。


ミネラルウォーターも安全とは言い難い

2013-07-08 13:55:17 | 日記
水道水は危険だと言われていますが、ミネラルウォーターといえども必ずしも絶対安全で衛生的かつミネラル豊富できれいな水という理想的な水というわけではありません。
1995年には、カビや細菌、プラスチック片などの混入したミネラルウォーターが見つかって商品回収騒ぎになりました。全国の保健所が検査を行うと、1ヶ月のあいだに市場に出回った国産ミネラルウオーター約15 万8 8 0 0本のうち、5 ・6%にあたる約8900本にカビや細菌などが混入していました。
輸入品でも、0.5%のものにカビや細菌が混入していました。このようなことは、水質管理の厳しい水道水では起こりえません。
地下水を汲んで殺菌するだけでミネラルウォーターとして売られるわけですが、

日本ではヨ一口ッパのように水源地の管理が厳しくありません。ヨーロッパでは採水地の周囲数万ヘクタールには工場などを造ってはいけないことになっていますが、日本では採水地がどこなのかすらはっきりしていない「ミネラルウォーター」もあります。たとえ採水地がわかっていても、その周囲の環境保護のための規制は日本にはありません。
女子栄養大学の調査によれば、対象とした30銘柄のミネラルウォーターのうち15銘柄から、少量のトリハロメタンが検出されました。
トリハロメタンは発ガン性等の危険性をもつ有害化学物質です。日本の現状では、たとえそれが人体に問題の出るほどの量だったとしても、事前に市場に出回ることをおさえることはできません。日本人の感覚としては「まさか売られているミネラルウォーターにそういうことはないだろう」という意識があると思いますが、公的な規制はなにもなく、メーカーを信じるしかないというのが実情なのです。

ミネラルウォーターはファッション化している

2013-07-08 13:47:30 | 日記
現代の日本の20歳前後の若者たちにとって「水は気軽に買うものだ」という認識は、ごく当たり前の感覚です。
生まれた頃から塩素の臭いがする水道水をほとんど飲んで育っていないのです。
40代以上の熟年世代が若いころは、ミネラルウオーターを買ってご飯を炊く、コーヒーを入れる、あるいはジュースではなく水を買って飲むというようなことは理解できなかったはずです。
言ってみれば贅沢品に近いものがあります。

そもそもどこをさがしても水なんてほとんど売られていませんでした。しかしいまや、水を買うことに「ぜいたく」とか「もったいない」という感覚を示す人は少なくなりました。

1150円くらいのミネラルウオーターは、水道水に比べればなんと1000倍もするのですが、それを街で買って、持ち歩いて飲むのは中流階級の習慣ではなく、学生寮やワンルームマンションすむ学生でも当然のスタイルなのです。

これは日本人が豊かになったということよりも、それだけ水道水がまずくなった、安全でなくなったということが常識化しているためでしょう。あるいは、「私は当たり前の水というものにはうるさいのだ」というスタイルが新しい若者たちにウケているのかもしれません。
そこには、水道水がまずくなったという時代背景も当然影響していることでしょう。あるいは本能的に体を守ろうとする人々の潜在的な意識が、ミネラルウオーターを求めようとしているのかもしれません。水という生命に必要な基本的な物質への感受性は、正直にミネラルウオーターを選び、1000倍も高いものを買うことに村して不思議とも思わなくなっているのです。

そうなってみると、コンビニでよく冷やされて売られているミネラルウオーターは、体に良さそうだし、おいしそうに見えてきます。健康と美容に気をつかった現代人のおしゃれなライフスタイルとして、500ccのボトル入りミネラルウオーターを持つことは流行のようになっています。
本能的・生理的な欲求とは別に、現代人のあいだには「ミネラルウオーターは健康的でおしゃれ」というブランドが確立していることも確かでしょう。しかし、ミネラルウオーターとは何なのか、その実態はどういうものなのか、ほとんど知らないか誤解している人が多いようです。

水のおいしさを決める要素

2013-07-06 10:39:05 | 日記
水の酸化還元力の違いは見た目ではわかりませんが、体内に入ったときに大きな差となって現れることはまちがいありません。
よく、現代人は活性酸素から体を守るために、ビタミンC やビタミンE 、β・カロチン、あるいは赤ワインで有名になったポリフェノールといった抗酸化物質をたくさん食べるとよいと言われます。
ガン予防に緑黄色野菜、動脈硬化の予防に赤ワインというのも同様のことです。静岡県のお茶どころではガンが少ないという調査結果がありますが、これも日本茶に含まれるカテキンなどのポリフェノール物質が体内の活性酸素を分解するためではないかと考えられています。
しかし、いくら抗酸化物質を心して食べていても、もっとも基本である水が酸化力の高いものであれば、その水がすべて邪魔して活性酸素をのさばらせてしまうことになります。
もし食生活に注意がたりなくて、酸化した油などを日常的にとっている場合には、体内の酸化=老化はほかの人よりもさらに急速に進むことでしょう。活性酸素は、最近になってアレルギー性疾患との関連がささやかれています。酸化還元電位の低い、還元力の強い水を飲むことによってアトピー性皮膚炎を治療しようと試みている医師もいます。
言い換えれば、塩素が多く含まれた酸化力の高い水をいつも体に入れていることが、皮膚炎やゼンソクなどの疾患につながっている可能性もないとはいえないのです。
それが水のせいであるとは誰にもわかりませんが、1つの疑わしい要因であることは確かということにはなるでしょう。
当たり前の、どうということのないような「水」ですが、目には見えない分子レベルでは構造や電位が常に簡単に変化していて、それが生命にとっての活性を高めたり低めたりしているのです。それがすなわち、おいしい水とまずい水の秘密であると考えることもできるわけです。