若紫のカトリーヌ「勝手にカトリーヌコーナー」

なつかしい思い出、人、事、徒然に書いています。長年のラジオネームは、「若紫のカトリーヌ」です。

🌺季節の扉が開く夜🌺

2019-07-10 04:34:28 | 花日記・#shonanflowerstory


🌺季節の扉が開く夜🌺







梅雨の合間の帰り道、


いつも見慣れた家の植え込みから、

赤い花が、顔を出していました。



住宅街を歩いていると、


昔からある家の、

あちらこちらが、

灯りがつかなくなっています。。



お子さんが独立されたり、

長く住まれていた方々も、


ご高齢や、代替わりで、

家から離れてしまわれている為です。。



子供の頃、

雪の日に、雪だるまを作らせて頂いた、

ご近所の広い庭も、


花木と共に、

そのままになっています。



主がいなくても、東風がふけば、

梅の花は咲く様に、


季節の花は咲き、

道行く人に、顔を出して挨拶してくれています。



気づく人は少なくとも、


花を見ると、

そこに暮らしていた人々の事を思いだします。



不思議な事に、

手作りのドーナツや、おやつを頂いた事や、


お夕飯のおかずの、

美味しそうな匂いがよみがえります。



思い出には、

懐かしい、匂いも一緒に残っているのでしょう。



最近、代替わりで、建て替えられた家が増え、

知らない家ばかりになっている事に、

驚くことも、多くなりました。



新しい家には、新しい思い出や、

歴史が、

これから作られていくことを感じます。



残された思い出も、

新しく出来る思い出も、


温かい歴史となる事を願う、

梅雨時の夜です。



新しい季節の扉は、

開き始めているのです。



それは、


寂しくもあり、

切なくもあり、、


希望もあり、、。


顔を見せてくれている、


赤い花とは、


懐かしい話をしています。。


From 若紫のカトリーヌ