若紫のカトリーヌ「勝手にカトリーヌコーナー」

なつかしい思い出、人、事、徒然に書いています。長年のラジオネームは、「若紫のカトリーヌ」です。

😺猫のいた教室で・中島敦の「山月記」🐯

2019-07-14 03:12:50 | 本の思い出・猫の思い出



😺猫のいた教室で・

🐅中島敦の「山月記」🐯









今週、


高校の現代国語の教科書から、


中島敦の「山月記」が、なくなるかもしれない…

という、


ニュースを聞きました。



「山月記」(さんげつき)の持つ、


深い孤独や、プライド、


人生の中の意味は、


高校生の時には、


理解しづらい部分もありましたが、



社会人になり、


年月と共に、


少しずつ、身に染みて、

理解が出来はじめる…。


そんな、内容に思えています。



人生には、


時間をかけて、

理解する事ができることがある…。


そのための、

「種をまいておく」ことは、



必要な事だと、思っています。



✨✨✨✨✨✨



私自身、


高校の国語の授業で、


中島敦の「山月記」を学びました。



今ひとつ、

理解しづらい雰囲気の授業でしたが、



「山月記」を習っている間、


教室のベランダに、


茶トラの野良猫が、

ふらっとあらわれました。。



「山月記」では、


虎に変わってしまう、

主人公の名前が、李徴(りちょう)でした。



クラスの誰かが、


「李徴だ!りちょうがきた!」と、

言い始めました。



そして、

その野良猫に


「りちょう」と名付け、


皆で、お弁当のおかずをあげて、

餌付けをしてしまいました。



その後、


仲間のグレー系の猫も、

ベランダにやってくる様になりました。



その猫には、


「山月記」に出てくる、


李徴の友人の名前をつけ、


「えんさん」と呼んでいました。



ベランダから、教室内に入り、


教壇の近くで寝そべり、


授業に参加している様な、

猫たちでした。



各教科の先生方も、


「りちょう」と「えんさん」という名前に、


なんとなく、


納得をして下さり、


猫も、私たちクラスも、


そのままにして下さっていました。



猫との授業は、


その後、

私たちのクラスの卒業まで続いていました。。



今であれば、

不可能な光景かもしれません。。



当時の先生方のおおらかな、

優しさがあったことにより、


過ごす事が出来た、


不思議で、

優しい時間でした。




「山月記」の名前と共に、


今も思い出す、

教室のワンシーンです。




From 若紫のカトリーヌ










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