「日本人は練習しすぎる・・・。」
これは、宮崎県で毎年行われている「宮崎国際音楽祭」の
初代音楽監督アイザック・スターンの言葉。
最近クラシックネタが続いてしまってますが、
アイザック・スターンは、20世紀で最高の
ヴァイオリニストに入る一人です。
ある年の、この音楽祭のために来日し、同時に開催された
「公開レッスン」で教えた直後の感想でした。
10年以上も前のテレビだったので詳しくは忘れてしまいましたが、
彼の直接の指導を受けられるのは、当然全国でもトップレベルの生徒たち。
まだ中学生くらいの生徒もいたと思うのですが、
難曲中の難曲といわれるような曲を、まったくつっかえずに、
スラスラと弾いていて、私はビックリした後だったので、
アイザック・スターンのこの言葉だけは印象的で強烈でした。
よくいろんな分野で才能を持つ子が集まった「ビックリ子供!」
なんかの番組があります。まだ小さな子供が、
まるでとりつかれたように楽器を弾いている姿をみて、
よく指が動くなー、の一言。遊ぶ時間もどれだけさいて
練習したのか分かりませんが、その姿にはただただ驚きです。
一方で、子供の音楽発表会のお手伝いをしたときに、
同じような年齢の子供の演奏を聴きました。
こちらはお稽古のひとつとして、また楽しむ目的で習う子がほとんど。
トップバッターから何人かは、まだはじめてわずかのヒヨッコたち。
曲目は「かえるの合唱」や「ちょうちょう」などですが、
いっちょうまえのおめかしをして、一音一音一生懸命演奏する姿に、
「あー、そこ指があぶない!」
「次のメロディーはよくつっかえるところだ。がんばれ!」
と、こちらは手に汗を握り、祈るような気持ちです。それはもちろん、
会場で見守っている親御さんたちはなおさらです。
ラジオでも先日「テクニック」の話が出ました。スキャットなど得意とする
メル・トーメは、なぜ素晴しいのか?というところからだったと思います。
テクニックとは、ハートに裏打ちされてこそ、
初めて生かされる技であるべき。
それがなければロボットと同じではないか?
そんな危険性をアイザック・スターンは言いたかったのではないでしょうか?
テクニックか、ハートか、もちろん両方大事ですが、ビックリ子供の場合は
一瞬のすごさはありますが、果たして心にのこるでしょうか?逆に、
一方のヒヨヒヨチームはテクニックはないにしても、
少なからず、心に刻まれるなにかがあったはずです。
わたしも小さかったころのことを彼らと照らし合わせて、
そこが原点だってことを忘れちゃいけないなー、と思いました。
みかんさん、今後活動の場所もどんどん広げていきたいと思っています。
もし、お近くにお邪魔するときには、ぜひいらしてくださいね
CDもがんばります!ありがとうございました!
これは、宮崎県で毎年行われている「宮崎国際音楽祭」の
初代音楽監督アイザック・スターンの言葉。
最近クラシックネタが続いてしまってますが、
アイザック・スターンは、20世紀で最高の
ヴァイオリニストに入る一人です。
ある年の、この音楽祭のために来日し、同時に開催された
「公開レッスン」で教えた直後の感想でした。
10年以上も前のテレビだったので詳しくは忘れてしまいましたが、
彼の直接の指導を受けられるのは、当然全国でもトップレベルの生徒たち。
まだ中学生くらいの生徒もいたと思うのですが、
難曲中の難曲といわれるような曲を、まったくつっかえずに、
スラスラと弾いていて、私はビックリした後だったので、
アイザック・スターンのこの言葉だけは印象的で強烈でした。
よくいろんな分野で才能を持つ子が集まった「ビックリ子供!」
なんかの番組があります。まだ小さな子供が、
まるでとりつかれたように楽器を弾いている姿をみて、
よく指が動くなー、の一言。遊ぶ時間もどれだけさいて
練習したのか分かりませんが、その姿にはただただ驚きです。
一方で、子供の音楽発表会のお手伝いをしたときに、
同じような年齢の子供の演奏を聴きました。
こちらはお稽古のひとつとして、また楽しむ目的で習う子がほとんど。
トップバッターから何人かは、まだはじめてわずかのヒヨッコたち。
曲目は「かえるの合唱」や「ちょうちょう」などですが、
いっちょうまえのおめかしをして、一音一音一生懸命演奏する姿に、
「あー、そこ指があぶない!」
「次のメロディーはよくつっかえるところだ。がんばれ!」
と、こちらは手に汗を握り、祈るような気持ちです。それはもちろん、
会場で見守っている親御さんたちはなおさらです。
ラジオでも先日「テクニック」の話が出ました。スキャットなど得意とする
メル・トーメは、なぜ素晴しいのか?というところからだったと思います。
テクニックとは、ハートに裏打ちされてこそ、
初めて生かされる技であるべき。
それがなければロボットと同じではないか?
そんな危険性をアイザック・スターンは言いたかったのではないでしょうか?
テクニックか、ハートか、もちろん両方大事ですが、ビックリ子供の場合は
一瞬のすごさはありますが、果たして心にのこるでしょうか?逆に、
一方のヒヨヒヨチームはテクニックはないにしても、
少なからず、心に刻まれるなにかがあったはずです。
わたしも小さかったころのことを彼らと照らし合わせて、
そこが原点だってことを忘れちゃいけないなー、と思いました。
みかんさん、今後活動の場所もどんどん広げていきたいと思っています。
もし、お近くにお邪魔するときには、ぜひいらしてくださいね
CDもがんばります!ありがとうございました!