若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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プレイバックパート3

2008年10月28日 | 私の好きな曲 ~ジャズ訳詞一覧~
これっ霧(fog)、これっ霧(mist)、そう~、
これも霧(haze)~ですよ~

全国の百恵ファンの皆様、失礼しました。
(しかもあれは横須賀ストーリーだし

一雨ごとに肌寒さがましてきていますね!
ところでこれからますます寒くなり冬になると、
濃い霧が発生することで有名な都市「ロンドン」。
なんとなく幻想的なイメージがわいてしまいますが、
実際に行ったことがある方々の話を聞くと、これが
本当にユウウツになるくらいの霧らしいのです。

そこからガーシュイン兄弟が作った
「A Foggy Day 霧深き日」という歌があります。

『深い霧に覆われたロンドンの街は気持ちを滅入らせユウウツにする。
 ・・・でも奇跡がまだあった。だって突然君と出会えたんだから。』

というようなもの。そして霧といえばもう一つ。エロール・ガーナーの
「Misty ミスティ」ですね!ミストサウナなんかありますけど、これも霧。

『あなたを好きになりすぎて、まるで霧の中にいるみたい・・・。』

恋は盲目!もう好きになりすぎてなにがなんだか・・・、
みたいなところでしょうか?(この曲の和訳は色々な捉え方がありますが。)

でも、FogとMisty、どうちがうのかなー?と思って改めて調べてみました。

そうしたら、やっぱりロンドンを歌ったFogが一番濃い、いわゆる霧で、
Mistは、霞の意味もあり、Fogより薄い霧。これは余談ですがHazeは靄(もや)
なので、Mistより薄いということ。つまり濃い方から、
Fog(霧)→Mist(霞)→Haze(靄)ということらしいです。

ところで、エロール・ガーナーという黒人のピアニストが作曲した
美しいバラード「ミスティ」には誕生までのエピソードがあります。

ニューヨークから仕事先のシカゴに移動する飛行機に乗っているときに、
窓から霧におおわれていた景色をみてまずメロディが浮かんだようです。
でも、彼は楽譜の読み書きが出来なかったので、メロディーを
忘れないように、口ずさみながらシカゴの飛行場を出て、
そのままタクシーに乗り、仕事先のホテルのバーのピアノでメロディーを弾き、
ベーシストに楽譜にしてもらった、とのこと。
なんと移動中も、メンバーが話しかけてもガーナーは一言もしゃべらず、
ずっと口ずさんでいたんですって!

でもその努力のおかげで、今でもこうして歌い継がれる曲になったのですね!
ちなみに歌詞は、ジョニー・バークJohnny Burkeという人が、
翌年に作ったそうです。

ずっと霧の話をしてきましたが、今日は雲一つない青空
ランチはお外もいいかもしれませんね。
さぁ!がんばりましょう
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1 コメント

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ミスティ (ひまわり)
2008-11-03 19:32:43
お恥ずかしながら、その昔、電子オルガン(エ○クトーン)を習っていた頃
世間でもブームだったので、デパート等でも時間が来ると
お姉さんが弾いてくれたのを、かぶりついて
聴いていたのを思い出します・・・
あるお姉さんが必ず弾いてくれた素敵な曲「なんて言う曲だろう?」
必死でお姉さんの楽譜を覗き込み、見つけたタイトル
それが「ミスティ」でした。
今考えると、おませな小学生だったなぁと思います。
霧の分類、勉強になりましたぁ
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