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若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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ジェロの発音

2008年12月30日 | ジャンルを越えて ~音楽大好き!!~
ジェロ、レコード大賞最優秀新人賞、


とりましたねぇ~



名前を読み上げられた瞬間、ジェロさんが両手で顔を覆った瞬間、


もらい泣きしてしまいました~



アメリカ出身の彼が演歌を歌うということで、


今年デビューしてから、あっという間に話題になりました



声はいいし、丁寧で聞き取りやすい発音も、


話すときの言葉遣いもきれいだなぁ~、


とは思っていたのですが、母国語以外で歌う難しさは


私もよぉ~くわかっているので、


ここまでの努力が報われて、


本当によかったなぁ~


なんて、感動してしまいました



私も、ジャズを歌うのに、色々な方法で、


なんとかネイティブの発音に聞こえるように


もちろん練習して歌うのですが、


海外生活が長かった友人、知人たちの中には、


「こういうところをもうちょっと気をつけたほうが

 
 いいんじゃない?」とか、


「いやいや、もちろん努力は続けるにしても、


 あまりそれに気をとられすぎないほうがいいよ。


 どんなに頑張ったところでやっぱり母国語じゃないし、

 
 それよりも大事な部分があるし・・・。」



などと、意見も色々・・・



確かに、母国語ではない言葉で歌うというのは、


普段の会話で何気なく交わす言葉ではないので、


頭で日本語変換しないくらい練習をしても、


ネイティブにはどう聴こえるのかなぁ~と、


意識して考えた時期もありました。



でも、もちろん練習は怠らないにしても、


前述のアドバイスの中の言葉ではありませんが、


「それよりも大事なこと」のほうが、


やはり、一番大切だよなぁ・・・。


というところに最後はおちつきました



そんなとき、2つの言葉を思い出しました



一つ目は、以前、日本人におけるジャズの英語は、


「ドレミ」と一緒だといった人がいました。


なるほど、確かにそれは分かります。


「ドレミ」の位置をしらないで演奏ができないのと同じ、


ということなんだと思いますが、この場合の「ドレミ」は


「一つ一つの言葉」であり、それをきちんと発音すること、


そのうえでフレージングを含めた感情表現をしなければ、


結局日本人にも外国人にも、誰にも中途半端なままで


伝わらなくなってしまう。



そしてあともう一つ


これは高校のオーケストラの指揮をしてくださった先生が、


コンサートの直前に、言ってくれた言葉です。



「音楽というのは、曲を作る人がいて、


 それを演奏する人がいただけでは成り立たない。


 聴いてくれる人、つまりお客様がいて、

 
 初めて成り立つものだということを

 
 決してわすれないように。」



そうだ


やっぱり、発音もとっても大事だけれど、


この言葉を思い出し、「木を見て森を見ず」


にだけはならないように、自分のバランスを大事にして


歌っていこう



そしてその先には、日本人の私がジャズを歌う意味が


きっとあると信じて・・・



今夜のジェロの歌を聴きながら、


そんなことを思いました



ところで!いよいよ


もう~、ひ~とつ寝~る~と~、お~しょ~う~が~つ~


ですね~!


大晦日は「紅白歌合戦」もあるし


明日に備えて早く寝ようっと


おやすみなさ~い






































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