こんばんは。
yukiです。
昨日の続き。
インターハイ決勝の朝
後輩と2人で朝練に行くが
臀部を痛みが残っており
歩ける状態ではなく
後輩と近くの川辺で座って
おしゃべりをしていた。
いわゆるサボり。
もうなんかここまで痛いと
逆に練習しないほうが
いいんじゃないかと思ったから
歩くのをやめた。
朝練から帰り、朝食をとり
競技場へと向かった。
アップの前に後輩の予選のレースが
あったのでそれを見た。
後輩は惜しくも予選敗退。
次は俺の番か。
気持ちはやる気ではあったが
それを痛みがかき消してくる。
副顧問にも痛みはないと嘘をつき
スタート地点に行く準備をした。
ちょうどその時
中学の同級生が静岡から
わざわざ埼玉まで応援に来てくれた。
素直に嬉しかった。
とにかくゴールできるよう
痛みよ止まってくれ
私はバックにつけてた人形にまで
痛みを止めてくれと祈った。
それほど痛かったのだ。
不安と痛みに耐えながらスタート地点に
立った。
今までに味わったことのない緊張感
そして決勝の舞台に立ったという実感が
混ざり合いなんとも言えない感覚だった。
その時には頭の中に臀部の痛みに対する
不安がなぜかなかった。
とにかくこのスタート地点に立てた
ことに親を始め頭の中で思い浮かぶ人
全員に感謝の気持ちを込めた。
ありがとうございます!
今から頑張ってきますと。
そしてスタートの合図がなった。
これまた不思議なことにアップの時まで
あった臀部の痛みが全くなくなっていた。
アドレナリンの力なのか。
そう思いながら
痛みの心配がなくなった私は
積極的にレースを進めた。
優勝候補の2人は先に行き
私を含め5.6人で3位集団を形成しながら
レースは進んでいった。
それしかレースの思い出がない。
途中どうだったのか全く記憶がない。
最後はこのままいけば入賞だ。
誰にも抜かれないっと思ってゴールした。
結果は5位。
小さくガッツポーズをしてゴールしたのは
覚えている。
そしてゴールしてスタンドから
後輩が
先輩最高です!
と言って私は拳を高々と挙げた。
嬉しいというかなんというか。
ゴールできたことに安堵した。
副顧問もかなり興奮していた。
そして新聞記者の取材、某大学監督から
直々にスカウトのオファーと
ゴール後表彰式まで色々とあった。
そして臀部の痛みは
全くなくなっていた。
あの痛みはなんだったのだろう?
あまり練習をさせないための
神様から忠告だったのか。
今でも謎なまま。
ちなみに私は競歩を始めて
1年で全国入賞を果たしたが
競歩を始めて3ヵ月で
入賞していた選手がいて
上には上がいるんだなと思った。
まぁ今では2008年インターハイで
表彰式に乗った選手はみんな
競技を引退してしまったが。
とこんな感じで私の最初で最後の
インターハイは終わった。
常に目標と向き合えばその目標は
達成すること。
常に挑戦する気持ちを忘れずに。