一人ディズニー見聞録

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ディズニー・オン・クラシック 2022 11/13公演 第1部

2022-11-15 07:08:00 | コンサート
11/13(日)、「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2022」が東京国際フォーラムで行われた。

この日は、第2部に『ノートルダムの鐘』から全曲演奏されるB公演の日で、(A公演は『塔の上のラプンツェル』。今年のディズニー・オン・クラシック(以降オンクラ)は、第2部が2つの公演に分かれている)、加えて3日連続で東京国際フォーラムで行われる最終日だった。

午後2時。定刻通りに第1部が始まった。オーケストラ・ジャパン(オーケストラ)の方々が音合わせを終えた後、ステージに指揮者のリチャード・カーシーさんが笑顔で登場した。

一昨日の夜、前日の昼と夜に公演を行い、疲れが顔に出てもおかしくない状態だったが、リチャードさんと演奏者の方々からは、そんな雰囲気が一切なかった。むしろ、「今日も元気に頑張るぞ!」という感じだった。

第1部1曲目は、東京ディズニーランド「ディズニー・ファンティリュージョン!」より『フェアリー・ガーデン』が演奏された。1995年~2001年の間にランドの夜のパレードで使用された同曲は、今までのオンクラでは何度も演奏されてきた人気の曲だ。

前回自分が観たツアー初日(9/10)のときは、オンクラが始まった2002年の映像が流れた時から感動して涙を流していた。しかし、今回は2回目ということもあり、映像が流れ初めてから泣かなかった。「観るの2回目だからか」なんて思っていたが、2018年の映像で、その年をもって指揮者を勇退したブラッド・ケリーさんが映し出されたときには、感情が高まっていた。

実際にブラッドさんが指揮者を務めるコンサートを観たことはないが、オンクラ初年度から指揮者を務めていたレジェンドの勇退する姿は、寂しさと感謝の気持ちを感じた。それが感情を高める要因になったのかもしれない。そして、自分が観に行った2021年の映像が流れた時は感動のボルテージがマックスとなり、勝手に涙が流れていた。

1曲目終了後、コンサートのナビゲーターを務めるささきフランチェスコさんとシンガーのみなさんが登場。出演者が全員登場したのは、2、3曲目をルーレットで選ぶ演出を見届けるためだ。

オンクラ開演20周年を祝う今ツアーでは、ディズニーソングのプロデューサーたちが選んだ3曲と、お客様リクエストから選ばれたパークミュージックの4曲をそれぞれルーレットで決めるお楽しみコーナーがある(曲のリストはホームページでチェック)。しかも毎公演行われるため、公演ごとにより異なった曲が演奏されるのだ。

国際フォーラム公演最終日ということで、気合いが入ったフランチェスコさんがパーク部門の曲を紹介する際に、思わず聞き逃してしまいそうになる早さで紹介した(しかも一切噛んでない)。アナウンサー並みの早さと正確さを兼ね備えたフランチェスコさんの紹介に、会場は盛り上がっていた

11/13の公演では、プロデューサー部門は『ハイスクール・ミュージカル』より『みんなスター!』。パーク部門では、東京ディズニーシーで2009年、2010年に開催されたハロウィーンショーの『ミステリアス・マスカレード』(エディット・バージョン)となった。

『みんなスター!』では、アーロン・ヤングさんとモネ・サーベルさんがソロを務め、さらにはシンガーが全員登場して楽しく手拍子、そして躍りながら会場を大いに盛り上げた。

2曲目から会場はダンスフロアと化して大盛り上がり。多くのお客さんが席から立ち上がり、手拍子やライトを回してシンガーたちと盛り上がった。『みんなスター!』は、会場を盛り上げたことに加えて、シンガーと観客の距離感を一気に縮めてくれた。

続いて『ミステリアス・マスカレード』をパトリック・ブレイディさんとトリシア・タンガイさんのソロで演奏された。暗くて妖しげな雰囲気が『ミステリアス・マスカレード』の良さだが、今日のコンサートでイントロがこの曲で最も良いところだなと思った。イントロの妖しげなパイプオルガンの音色は、国際フォーラムで見事に反響していたため、響きがとても良かった。また、オーケストラの生演奏ということもあり、CDなどで聞くより重厚感があって聞き応えがあった。

そして歌の終盤には、シンガー全員がマスクを着けて登場し、ステージは一気に妖しげな舞踏会の会場と化していた。リアルタイムでこのショーを観たことはないが、実際にその当時のショーを目の前で観ている感じだった。『ミステリアス・マスカレード』は、実際に観に行った感覚にさせてくれる没入体験を提供してくれた。

セレブレーション・ルーレットのあとは、お客様アンケートで1位となった各部門の曲が演奏された。まずは、作品部門で1位を取った『リトル・マーメイド』の『パート・オブ・ユア・ワールド』をケイティ・トラビスさんのソロで演奏された。

続いて、パーク部門で1位を獲得した東京ディズニーシー「シンドバッド・ストーリブック・ヴォヤッジ」より『コンパス・オブ・ユア・ハート』をアルマンド・ロンコーニさんソロで演奏された。

そして最後は、歌曲部門で1位を獲得した実写版『アラジン』より『スピーチレス ~心の声』がトリシアさんのソロで演奏された。

ツアー初日(9/10)の公演で既に聞いているため、その頃と比べると感動は少し弱まったが、代わりにシンガーたちへの尊敬の念が高まった。

シンガーたちは、オーケストラとリチャードさんと同じく3日連続でステージで歌っている。本来なら疲れが出て来て、ベストなパフォーマンスを行うのが難しくなる日だが、それを一切見せずに各々が最高の歌を届けてくれた。彼らの歌うことへのプロ意識の高さに、とても尊敬した。

お客様リクエスト曲が終わると、第1部最後の『メリーポピンズ』より『メリーポピンズ』組曲が、ケイティさんのソロとシンガー全員で演奏された。

55分の演奏時間で、2時間ぐらい聞いた満足感を得られた第1部。既にこの時、自分は「もうお腹いっぱい」となっていたが、第1部は前菜であり、メインディッシュの2部はまだ残っていたのだ。

〈第2部に続く〉

〈第1部セットリスト〉
①東京ディズニーランド「ディズニー・ファンティリュージョン!」より『フェアリー・ガーデン』
②『ハイスクール・ミュージカル』より『みんなスター!』
③東京ディズニーシー『ミステリアス・マスカレード』(エディット・バージョン)
④『リトル・マーメイド』の『パート・オブ・ユア・ワールド』を
⑤東京ディズニーシー「シンドバッド・ストーリブック・ヴォヤッジ」より『コンパス・オブ・ユア・ハート』
⑥実写版『アラジン』より『スピーチレス ~心の声』
⑦『メリーポピンズ』より『メリーポピンズ』組曲
『チム・チム・チェリー』(楽器演奏)、『お砂糖ひとさじで』、『凧をあげよう』、『チム・チム・チェリー』、『2ペンスを鳩に』、『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』


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