8月6日(土)、サントリーホールで行われた「ディズニー・ワールド・ビート」を観てきた。本日は第2部を紹介。
第2部は、今公演のテーマである「JAZZ ANIMALS ~夢を奏でる動物たち」という『ライオンキング』のシンバや『おしゃれキャット』のマリーなど、動物たちが活躍するディズニー作品の曲が演奏された。
また2部では、「JAZZ ANIMALS」と題したラジオ番組からディズニーソングが放送されるという演出が行われた。そのため、2部の1曲目が演奏される前にシンガーのグレゴリー・フレッチャーさんが、番組の内容や登場するキャラクターたちを紹介するなど、まるで家でラジオ番組を聞いているように感じた。演奏以外でも楽しませてくれる演出があるのが、ディズニーソングコンサートの醍醐味だ。
第2部のオープニングは、『ドナルドのダンス大好き』(1940)。ステージ後方のスクリーンに同作が流され(日本語吹き替え版)、劇中の音楽をバンドが演奏するというフィルムコンサートのような演出が施されていた。
『ドナルドのダンス大好き』は、全編でビッグバンドのリズムが流れ、劇中ではそれに合わせてドナルドと恋人のデイジーが踊っていた。音楽と踊るドナルドたちを観ていて、自分も踊りたいと思うほどノリノリな作品だった。
さらに、劇中の全ての効果音をパーカッションのクリストファー・ハーディさんが行うという圧巻のパフォーマンスを魅せてくれた。劇中の曲も良かったが、それ以上に効果音のパフォーマンスのほうが聞き応えがあった。
1曲目から会場は大いに盛り上がった中で、『アンダー・ザ・シー』(『リトル・マーメイド』)、『ピンク・エレファンツ・オンパレード』(『ダンボ』)、『もうすぐ人間だ』(『プリンセスと魔法のキス』)など、動物たちが活躍する作品のディズニーソングが次々と演奏された。今コンサートのテーマとなる曲が演奏され、会場は大いに盛り上がった。その中から特に印象に残った2曲を紹介。
1曲目は『王様になるのが待ちきれない』(『ライオンキング』)。軽快なリズムに合わせてライオンの王子シンバと様々な動物たちが踊るシーンで使われた同曲を、トランペット、トロンボーン、サックスの管楽器セクションのメンバーがド派手に盛り上げてくれた。原曲以上の盛り上がりと楽しさを届けてくれた管楽器セクションの演奏は最高だった。
2曲目は『みんなネコになりたいのさ』(『おしゃれキャット』)。ジャズ好きのネコたちが演奏するクールなジャズを、今コンサートのバンドリーダー、ブラッド・ケリーさんが率いるトロンボーン・セクションが中心となって演奏した。盛り上がる曲が多い今コンサートの中で『みんなネコになりたいのさ』は、クールで落ち着いていたため、とても印象深かった。
動物たちが登場する作品の曲が演奏された後、グレゴリーさんがシンガーを務める『フレンド・ライク・ミー』(『アラジン』)が演奏された。盛り上がる曲によって会場が盛り上がった後、ブラッドさんが前回公演から開催まで3年かかったことへの思いをステージ上で述べた(詳しい内容は後日)。
静寂に包まれた会場に演奏されたのは、ピアノのジョナサン・カッツさんが作曲した『アメイジング・グレイス』と『夕やけこやけ』を合わせたオリジナル曲だ『夕やけこやけ』を外国人のシンガーたちが日本語で唄った時は、大きな一体感が生まれた。この瞬間は、第2部のハイライトと言っても良いだろう。
スペシャルソングの後、『酒場のバンド』(『スター・ウォーズエピソード4』)が演奏され、第2部は終了した。ブラッドさんとシンガーたちは一旦ステージを去ったが、再び登場しアンコールが行われ『ミッキーマウス・マーチ』など2曲を唄い、コンサートは幕を閉じた
ディズニーソングがビッグバンドで演奏されたことに加えて、3年ぶりに日本で開催されたことが、今コンサートを終始大盛り上がりさせる魔法に変わったのかもしれない。全国ツアー2日目の公演だったが、この盛り上がりは千穐楽まで続くに違いない。
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