一人ディズニー見聞録

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「ディズニー社会学」 第1回 東京ディズニーリゾートへの   修学旅行②

2022-06-14 07:40:00 | 社会課題
『自分が考えた東京ディズニーリゾートでの修学旅行プラン』


東京ディズニーリゾートは、中学生・高校生を対象としたセミナープログラム「ディズニーアカデミー」を実施している。来園前日または当日、リゾートで働くキャストからおもてなしやコミュニケーションに関する講義を受けた後、実際にパークに行き、講義で学んだ内容を実感・体感するプログラムは、「学業を修める」と書く修学旅行には、ピッタリの内容だ。


修学旅行でパークに来ている学生たちは、おそらく「ディズニーアカデミー」を受けてから入園しているはずだ。しかし、自分がディズニーシーに行った際に見かけた修学旅行生の多くは、ほとんどの生徒は休日に友達と遊びに来ているように見え、講義で学んだことを実感・体感しているように見えなかった。


人格形成期の14、15歳でパークビジネスに関することを学べるのは、贅沢の極みである。彼らはあと数年もすれば、社会に出ていくことになるため、それから近い年代で社会に出て役立つことを学べるのは貴重だ。では、どのようにしたら修学旅行生が「ディズニーアカデミー」で学んだことを、自分たちの生きる糧に出来るのか。


それは、「ディズニーアカデミー」をより実戦形式なものにして、学んだことをアウトプットする機会を設けることだ。「~アカデミー」を実戦形式にするというのは、生徒たちに東京ディズニーリゾートとテーマパークビジネスに関する課題を課し、修学旅行最終日(ないしは最終日前日)に発表してもらうというものだ。


リゾートに着いた修学旅行生は初日に、「~アカデミー」で東京ディズニーリゾート歴史とテーマパークビジネスに関する講義をまる一日かけて受ける。そして、講義終盤で「学生向けのアルバイトサイトに、東京ディズニーリゾートで働きたい、と思えるようにするには、どんな情報を載せたら良いか」等、今まで学んできたことに関する課題を生徒たちに課すのだ。(課題は、各クラスの各班ごとに課す)。


続いて、翌日のパーク体験では、前日課せられた課題に関することを考えながら行動するように伝え、パーク体験をさせる。そして、翌日の午前中に課題発表に向けた準備の時間を設け、午後は各クラスまたは全クラスの生徒に向けてグループ発表を行う。その際に、講義を担当したキャストと引率教員たちが審査員となり、各発表に点数を付ける。そして最も優秀な成績を残したグループには、ランドかシーのワンデーパスポートを贈呈させる。


修学旅行の多くの時間を学習に費やすのは、生徒も教職員にとって大変なことだと思う。また、リゾート側もこれだけ充実した講義を行うとなると時間も労力を大いに使うことになる。これらのことから、自分が考えた修学旅行プランは実現するのが難しいと思われる。


しかし、もし実際に行ったら多くの修学旅行生は社会に出た際、皆東京ディズニーリゾートのキャストみたいな大人になっているかもしれない。それは、東京ディズニーリゾート、教職員、さらには社会にとっても嬉しいことだと思う。自分たちの教え子たちが、日本や世界で活躍する人材になったのは、「ディズニーアカデミー」のおかげ、と考えると、誰にとっても良いことしか起きないと思う。


今回は東京ディズニーリゾートでの修学旅行について書いてきたが、そこから考えたいことがもう1つある。それは、日本の教育現場で行われている修学旅行についてだ。


<「これからの日本の修学旅行」に続く>



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