ニンニクは健康に良いので、よく食べているが、それだけではなかった。ニンニクにはすごい殺菌作用がある。細菌だけでなく、ウイルスさえ殺してしまう効能がある。ネットで調査してビックリ。
ひば水で犬にノミ・ダニ・蚊を寄せ付けないようにできる
と投稿してきた居酒屋おかみさんが、今度はニンニク入浴法で犬の皮膚病が治るとひば油・ひば水で皮膚病が治る!経過報告! 獣医が6年も治せなかった犬の膿皮症!に投稿してきた。その科学的な根拠を調査した。
スイスの化学者スト-ルとシ-ベックが、1951年に、ニンニクの殺菌作用のあるアリシンに関する研究論文を発表している。ニンニクの中には無臭のアリインという成分とアリイナーゼという酵素が別々に保存されている。ニンニクを切ったり、つぶしたりしてニンニクの細胞を壊すと、アリインと酵素が混ざって反応し、アリシンができる。ニンニク特有の臭いはアリシンの臭いだ。


そのアリシンはすごい抗菌作用、抗カビ作用、抗ウイルス作用があるのだ。赤痢菌やチフス菌、コレラ菌にも有効であることが確認されているとのこと。アリシンは家庭で容易に入手できる天然の抗生物質だ。

しかし、そのアリシンは臭い。その臭みを除く方法があるとありがたい。
その臭みを除くときに大切なことは、アリシンの性質を知っておくことだ。
1 アリシンは熱に弱い化合物
アリインと酵素のアリイナーゼは熱に強いが、アリシンは熱に弱いと次の文献Alliin in Garlicにある。
Alliin and the enzyme alliinase are quite heat stable, but allicin is not.
2 アリシンは水に溶ける。溶けると臭いが減るか、なくなる。
3 アリシンは反応性が高い。だから、細菌とも反応して殺菌する。
アリシンは上記化学構造式に示したように、活性な酸素を有する。その酸素が反応性の高いラジカル酸素となって細菌を攻撃する。自身は酸素を失い、「他の化合物」になる。アリシンの臭いは消える。
その「他の化合物」は有機イオウ化合物のジアリルジスルフィドなどだ。水に溶けにくく、揮発性の化合物だ。それらの化合物も殺菌効果があることが明らかになっている。

1 ニンニクの一房を水で煮る。ニンニクが手で簡単につぶせるように軟らかくなればよい。
その祭、ニンニクには傷をつけないように注意する。
そうすれば、アリインとアリイナーゼは別々の場所にあるので、反応しない。
つまり、アリシンは発生しないので臭くない。
2 風呂に愛犬が立って入れるくらいにお湯を入れる。
3 愛犬を風呂に入れた後で、その湯に、煮たニンニクをガーゼなどですりつぶして混ぜる。
ここで初めて、殺菌効果のあるアリシンが発生する。
入浴時間はシャンプーの代わりに、ニンニク浴をすると思えばよい。たっぷり洗う。
4 シャンプーのときとは違い、リンスやすすぎはしない。
ニンニクの成分が愛犬の体に残ったままの状態にする。
5 タオルで水気をふき取るだけにする。自然に乾燥させる。
つまり、ドライヤーは使わない。
ニンニクの成分は揮発性が高いので、ドライヤーを使うとすぐに飛散してしまう。
愛犬がアトピー性皮膚病になっている愛犬家のホームページ犬のアトピーについてがある。
ニンニク入浴法で犬のアトピー性の皮膚病も改善すると記載されている。ニンニク入浴法を詳述してある。
補足
最先端!ニンニク健康法(有賀豊彦著)によると、
人の皮膚病の治療にはニンニク入浴法は勧められない。アリシンが殺菌効果が抜群であることは確かだが、沢山のニンニクをすりつぶさないと殺菌効果のある濃度にならない。
ただし、アリシン以外の他のニンニク成分を利用して、人の皮膚病に成功した例はあるとのこと。
水虫が治る!
ニンニク数房をすりつぶして入れた洗面器の水に足を10~15分入れ、著者ご自身の水虫を治したとのこと。
なお、その本には犬の入浴法に関する記述はない。

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狂犬病予防注射の問題点については通常のHPにも詳述。







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