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愛犬の異常な飼い方がさも正常なように取り上げられている。
「肛門腺絞り」でインタ-ネットを検索したところ、何と15,700件でてきた。
犬の肛門の両側には、ジャコウジカ、スカンク、イタチ、フェレットなどと同じように、臭いを出す小さな穴がある。肛門腺という。
ジャコウジカの肛門のうは乾燥され、香料の原料として高価な価格で取引されていた。今は、ジャコウジカが保護動物に指定されたために、化学合成香料が使用されている。
昔はムスクといえば、ジャコウジカの肛門のうが原料であったが、現在、石鹸などに使われているのは、すべて合成品だ。
スカンクが敵に襲われた時に放出する悪臭成分も、肛門腺からの噴出物だ。
イタチ科の動物であるフェレットにも肛門腺がある。臭いを放出するということだ。
そこで、手術で肛門のうを切除したものを「臭いのないフェレット」として、高価で販売しているようだ。手術だけを獣医に頼むと、4~5万円は必要とのこと。
ジャコウジカの肛門のうは重宝がり、フェレットのそれは嫌うとは、人間は身勝手な生き物だ。
犬の場合は、テリトリ-の主張や異性間の生殖行動のためのマ-キングに必要不可欠な器官として肛門腺がある。一匹一匹その臭いが異なり、その臭いで、その犬の大きさだけでなく、性格までも判断できるようだ。
犬が見知らぬ他の犬の糞を懸命に嗅いでいるのは、糞にふりかけられている肛門腺の噴出物で、見知らぬ他の犬の情報を得ているのだ。きたないと、叱るのは愛犬にとっては心外だ。
人は景色を眺めて、散歩を楽しむが、愛犬はいろんな臭いを嗅いで散歩を楽しんでいる。飼い主の勝手な思いだけで、愛犬を散歩させるのではなく、愛犬の楽しみも考慮して散歩させると、愛犬も幸せだ。
上述のように、動物の肛門線はその動物の生活行動に必要不可欠な器官だ。
つまり、その器官は状況に応じて自動的に機能する。自動的に機能しないなら、病気だ。
犬の場合も同じだ。糞の時やマ-キングをしたいときに、自動的に噴出する器官だ。
何十年も犬を飼い続けてきて、未だに、肛門線縛りをしたことは一度もない。
先代も今のパピヨンのパナも、何の問題もない。
しかし、インタ-ネットには次のような記述が多い。原文のまま転載する。
「肛門腺とは?:肛門の左右には臭腺が一対あります。この臭腺は袋になっていて、その中に悪臭のある分泌物が入っています。臭腺から続く管が肛門括約筋の左右につながって開いているので肛門を左右から押してやると脂状の貯留物が排泄されます。この脂状の貯留物が肛門腺や肛門膿などと呼ばれているものです。
目的:大型犬の中には、自分で便をする時に肛門腺を一緒に排泄することが出来る子もいますが、小型犬や中型犬など現在の犬は、肛門腺を絞り出して排泄する力を持っていないので、ヒトが絞り出してあげなければいけません。肛門腺を絞らずに放っておくと化膿したり炎症をおこしたり、ひどい時には破裂してしまうこともあるので充分に絞り出してあげる必要があります。
肛門腺を絞る目安:だいたい1ヶ月に1回は絞り出してあげるのが良いと思います。」
肛門腺まで獣医やトリマ-の儲け仕事に組み込まれていることに驚いている。屁理屈をつけて愛犬家を脅して、商売の間口を広げようと画策してる。
もし、自分で肛門腺の分泌ができない犬がいるなら、その犬は病気だ。
病気の犬の機能不全を取り上げて、あたかも、正常な犬も人の手で肛門腺絞りをするのが当然のような記述は控えるべきだ。何にでも人の手を加えて、商売にしようとしているのはありがた迷惑だ。自然の摂理に反する。
フェレットが好きなら、手術してない臭いのあるフェレットを飼うことを勧めたい。臭いもフェレットの自然現象だ。
手術したフェレットは断尾断耳犬と同じで、人工的過ぎる。自然のままが最高だ。
参考随想
犬の狂犬病注射義務廃止!36編の随想集
狂犬病予防注射の問題点については通常のHPにも詳述。
狂犬病予防ワクチン注射のからくり
狂犬病予防法は御用済みの悪法だ