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あれから3年。
関西に住んでいるとどうしても東日本大震災について考えなくなってしまいます。
情報は手に入れようとすればたくさんあって、考えようとすればなんでもたくさんあるものなのに。
忘れている訳じゃない。
忘れているはずじゃない。
忘れるはずがない。
人は忘れないと生きていけないものです。
出来事や人との関係だけでなく、感情や思いでさえも忘れてしまう。
人や環境によって違ってくるものなんだけど、遅かれ早かれ記憶の底に沈んでしまう。
それは仕方のないことかもしれない。
私はあの日起こったことは、あの日の感情は一生忘れないと思う。
「桜ライン」という、津波の到達点に桜の木を植えるプロジェクトがあります。
モニュメントではなく、未来への伝言。
花見しながら、
「津波がきたら桜までは逃げろ」
そう言い伝えるのです。
きっと後世の人は忘れないでくれるはず。
私のすごしたあの街は死んでしまったけど、きっとまたいつか生まれ変わってくれると信じています。
私は何もできないけど、覚えていることぐらいはできる。
早く「被災地」と呼ばれなくなりますように。
早くみんなが帰りたい場所へ帰れますように。