京都市伏見区西柳町556-2 「ふじわら」 【1215】
京阪「中書島(ちゅうしょじま)駅」を下車し、龍馬所縁の宿、史跡「寺田屋」または龍馬通り方向へ細い路地を北上すること約250㍍(徒歩5分)先の、「丸美マンション」角を左手に入った、まさしく「路地裏」の一角にある和ダイニングです。
引き戸玄関上の「花柳」の切り文字。
此処はその昔の遊郭であり、昭和33年の「赤線完全廃止」により忘れられた建物を、趣きのある「茶屋風ダイニング」にリブートしたものなんです。
その残像がこの地域一帯に残っており、どこか「おどろおどろしい」雰囲気をおやじは感じました。 もちろんそれは危険な感じや刺激的なものではなく、一種の感情を押し殺したような「もの悲しさ」と表現した方が良いでしょう。
コチラは昼間の外観。
何とも独特の風情が漂い、その吸い込まれるような空間に身をゆだねると、一瞬時代劇の1シーンを見ているような錯覚に陥ました。
店内も当時の名残を崩さず残してあり、遊女が着た着物や小物等も、効果的に配置してありました。
当時待合場として使われた1階部分に、カウンター席とテーブル席が設けられており、MAXで30名ほど収容可能でしょうか。
尚2階には7部屋あるそうですが、そこはオーナーが住居として使用されているそうです。
さて今回は飲み放題付きのコース料理「6,300円」をご紹介しましょう。
先ず、突き出しと造り。
造りはよくエビフライに使われるアカエビがデーン!と鎮座する一皿で、(日本海沿岸育ちにとっては)鮮度はそれなりですが、場所柄を考えるとマズマズと言うところでしょうか。
レンコンの挟み揚げと里芋の揚げ物。
どちらもホクホク、ホロホロと、甘みが凝縮された一品でOK!です。
舞鶴直送の生カキ。
小ぶりながら、美味さがしっかりのっており、ナイスです。
同じく舞鶴直送のホタルイカ。
これまた中の、濃厚な味噌がタマリマセン!
「鍋の食材(5人前)」
鶏肉、豚肉、しゃぶしゃぶ用ブリ、野菜、〆のうどん、おじやとフルラインナップのお鍋で、全て頂くとお腹が一杯ッス。
なんと言っても出汁の引き方が完璧であり、塩梅、味加減とも「際」で抑えてあり、最後まで楽しませてくれました。
サービスで頂いた佐世保直送の「コンニャク」の造り。
普通のコンニャクには無い食感と香りが楽しめ、初体験のお味でしたがパクパクイケます。
独特の趣きのある雰囲気の中良い気分になり、殆ど無いことですが、飲めないお酒をしこたま飲んで、最後はグロッキー寸前になりましたよ。
ホント此処はまたリピしたくなる、雰囲気と味の、和ダイニングでした。 ご馳走様!
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