京都市中京区観音町64-1 「麺や高倉二条」 【1629】
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地下鉄烏丸線「丸太町駅」を下車し出入口⑦から烏丸通に出て下り、1ブロック先の夷川通を左折する。 その先約300㍍の高倉通を今度は右に曲がり、二条通まで下った左手角に佇む、およそラーメン店とは思えない風格のある構えが目印のラーメン専門店です。
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控えめに掲げられている店名プレートからも「らしさ」は感じられず、小料理屋的雰囲気しか漂っていません。
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暖簾を潜り店内に入ると、ようやくその「らしさ」が感じられる券売機が、お出迎えしてくれます。
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ラインナップはラーメン、つけ麺、カレーつけ麺の以上3種と、シンプルな構成です。
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厨房を囲むようにR型のカウンター席が設えてあるだけの、収容能力9名のコンパクトな店内。
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「味玉チャーシューつけ麺(2玉) 1,150円」
スープの器にフランス製の鋳物ホーロー鍋「ストウブ」を使用しているところが、何ともニクイ演出ですね。 但しおやじ的には底が深く広いため、食べにくく感じますが(もちろん利点も数多くありますよ)
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炙りチャーシューに味玉がゴロリ、更にはブロック状のメンマと、派手さは無いもののそれぞれに食材の力強さを感じ、また全粒粉をふんだんに使用した中太麺はしなやかで、独特の深みとコクがあり、まるで日本蕎麦を食べているような感覚に陥りましたよ(麺は定番「全粒粉」と、柚子がチョイスできます)
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つけダレは京都ではスタンダードな豚骨魚介だが、中身は化調不使用の自然味たっぷりの穏やかなスープであり、脂分も少ない素直なタッチで、ハマルと間違いなく中毒になる凄みを感じます。
全てにおいてラーメンの常識を逸脱した拘りが感じられ、そのコンセプトもしっかりとしており、一度ファンになると浮気心を起こす衝動はなかなか起きません。 また市内には数軒系列店が在り、それらとの食べ比べも面白いですよ。