鳥取市栗谷町10 「興禅寺・紅葉ライトアップ」

興禅寺(こうぜんじ)は、三禅宗のひとつ黄檗宗(おうばくしゅう)で、鳥取藩主・池田氏の菩提寺であり、黄檗宗三大寺院として知られる名刹。

庭園内のモミジやアベマキの紅葉にあわせ、今年で10年目となるライトアップが20日から24日まで執り行われた。

久松山系につらなる山裾の敷地中央に細長い池を配する、いわゆる池泉鑑賞式庭園と呼ばれる名庭で、江戸初期に作庭されたものと伝わる。

伸びやかな裏山の樹木と、整然とした造りの築山や鶴亀の石組みの対照的なコントラストが、全体に引き締まった緊張感を与え見事。

水面に映えるリフレクションを眺めているとやがて惹きこまれ、自然と同化するのを覚える。

今年で拝観を一旦休止し、庭園管理に勤めるという。

スイレンの葉で作った茶と菓子付きで拝観料が400円と俗にまみれておらず、それだけに早期の再開が待たれる。
photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ