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べんがらや(京都市伏見区)

固定観念に囚われない、その独創性が魅力です。


京都市伏見区上油掛町185-2 「おでん専門店 べんがらや」 【1273】



京阪「伏見桃山駅」または近鉄「桃山御陵前」を下車し西へ進路を取り、「伏見大手筋商店街」を「みずほ銀行伏見店」角まで進み左に折れ「魚屋通」に入る。   通りに到達したら直ぐ南に下り、その約200㍍先右手に見える、風情漂う厨子二階の京町家が目印のおでん専門店です。    

因みに此処は対面に「鳥せい本店【1126】」右隣には「月の蔵人【1075】」と、伏見を代表する名店が揃うスポットでもあります。



店頭に吊ってある提灯。   おでん屋さんにはピッタリハマリますね。



年季の入った梁が筋かう独特の雰囲気が漂う店内は、訪れる人々を古き良き大正・昭和の時代に、さりげなく引き戻してくれます。



2階の座敷。
この圧迫感のある空間が、逆に何とも良い味出しています。   また店内壁面には押絵や人形、影絵が効果的に配置され、ノスタルジックな演出を増幅させています(収容能力は約60名です)



お品書き①
(イラストまでの)細部にわたる徹底した拘りは、お店の並々ならぬ「意気込み」を感じます。



お品書き②
コース設定も有りますが、2名以上で前日までの予約が必要です。



お品書き③
眺めているだけで楽しくなるメニューは早々ありませんね。
またおでんのネタは100円から500円までと、庶民価格をしっかり守っています。

さあ、それではドンドン行きましょうか!



おでんはこの様に浅鉄平鍋で運ばれてきます(写真は4人前)
出汁は京風薄味一辺倒のそれでは無く、鶏・豚・野菜・昆布・かつおをベースにした良い塩梅で、且つあっさりとした味わいの中にもコクがあり、まるでお鍋の中で協奏曲を奏でているような賑わいを感じました。



「だいこん、厚揚げ(各100円)」「国産牛すじ(300円)」
だいこんは丁寧に下茹を施し、芯まで出汁がしみ込んでおりGOOD!   牛すじは口に入れるとホロホロと舌の上で溶け、旨味成分が心地よい余韻を残しveryNICE!



此処の一番のウリはなんと言ってもコレ!「ロールきゃべつ(500円)」

通常の約4倍はあるシロモノで、肉の旨味をキャベツがギュッ!と包み込んでおり、流石名物たる由縁の逸品です。



半分にカットしてみました。  中に入っているキューブは何かな?生姜?筍?と思いきや、何とクワイで、その独創性に脱帽です。



思わずニッコリの「ちび太(200円)」
コンニャク、ウズラ、ごぼ天のトリオで、勿論漫画「おそ松くん」のそれで、涙が出るほど感動しました!(幼少の頃、漫画を見ながら憧れていました)



「たまご、板こんにゃく(各100円)」
当日の朝に仕込まれるたまごは、ちょうどよい塩梅に出汁がしみ込んでおりOK!   板こんも、地元の老舗店のものを使用しており、素性の良さが光る一品です。



「牛たん煮 400円」
デミグラスソースで煮込んだ牛タンは、口に入れるとホロホロと溶け旨味のみが舌に残り、思わず美味い!です。   添えられてあるパンに、残りのソースを染み込ませ頂くと、またまた美味い!!で得した気分になりますよ。   うーん、、、洋食まで完璧とは脱帽です。



「鳥から揚げ 300円」
竜田揚げの様なきめの細かい皮の所作が、病みつきになる一品です。



地元伏見の銘酒、松本酒造の「桃の滴 800円」
俳聖・松尾芭蕉の俳句から命名されたお酒で、その名の通り芳醇なフルーツの香りがし、ふくよかで上品な味わいの逸品です。  どちらかというと女性受けするお酒です。



〆の「黄麺(キーメン・300円)」
そのままのおでん出汁に、ラーメン用の出汁を加え中華そばをドバッ!と入れた一品で、此処の〆の定番商品です。   通常のラーメンとは一線を画す、和風仕立てのはんなりとしたお味は、この界隈の有名店に負けず劣らずのクオリティーの高さがありました。



おでん専門店といえどそれだけに固執せず幅を広げ、おでん同様に拘り抜いた食材と技法を駆使する独創性にはホント降参です。   ご馳走様でした! また来ます!!

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