京都市上京区北町622-1 「アムコリス (amukoris)」【1984】
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学問の神様である菅原道真公をお祀りしている「北野天満宮」。 毎月25日には参道と周辺道路に「天神市」として、1,000にも及ぶ屋台や市が軒を連ねます。
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これは菅原道真公の誕生日である6月25日と薨去2月25日に因み開かれているもので、地元の方はもちろんのこと国内外の観光客で毎月ごった返しています(最近は外国の方が多いかも)
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市のメインは着物、骨董、古着、衣料品などですが、中にはジャンク品やいかにも怪しいバッタモンまであり、なんだかね見ているだけで楽しくなっちゃいますよ。
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人気なのはやはり着物のリサイクルショップかな。 近年古着を洋装に仕立て直し、さり気なく着こなすご婦人をよく見かけるようになったのも、時代のトレンドでしょうか。
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さて一回りしたところで、境内の東端を沿うように走る「御前通」を紫野方向へ約150㍍上った、住宅街の一角にひっそりと在るイタリアンで、腹ごしらえをすることにしましょう。
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大きなサインが出てるわけでもなく、チョイトどきどきしつつ、ドア越しに灯りがともっているのを確認したのち、店内へと進みました。
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それにしてもアプローチがこのブラックボード1枚とは、慎み深いのか、引っ込み思案なのか、偶然で遭遇することはZEROに等しいと思われます。 尚オープンは17年6月です。
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白で纏められた内装に白木の調度品が映える清潔感漂う店内は、しっとりとした落ち着きも備え、外観との(良い意味での)ミスマッチぶりに、暫しその場で見入ってしまったほどでした。 またカウンター下のタイル張りのパッチワーク的デザインも、独特の雰囲気を放つことに一役買っており、イイネ!です👍
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ランチメニュー表。
1,000円コース1本のシンプルな構成ですが、前菜からアフターまで品目がしっかりと明記されており、好印象です(普通テーブルサービスで料理の品目の説明を受けますが、ごにょごにょと耳元でささやかれ、聞き取れないし、覚えられないよ)
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先ずは前菜の「秋刀魚と茄子」「南瓜とクリームチーズ」「キノコとベーコンのオムレツ」「小芋とラタトゥイユ」
キューブ状にチョンチョンとのる所作はいかにもインスタ映えし、おねーさん方の乙女心をキュッと刺激し離しません。 もちろん見た目だけではなく、一つ一つ丁寧に作られており、中でも”秋刀魚と茄子”は塩梅よろしく、お代わりをもう2.3個いただきたいほどでした😋
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パスタの「春菊とスダチ」とブレッド。
ありきたりの乾麺を使うのではなく、全粒粉を使いキタッラ(キターラ)仕立てにした自家製パスタは独特の深みを感じ、シェフの研究熱心さが窺えます。 美味い!(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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ソースもオイリーさが程よく、散りばめてあるスダチの爽やかな酸味が全体に軽快なリズムとメリハリを与えており、最後の一滴までブレッドで絡め取りいただきました。
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肉料理の「鶏モモ肉の赤ワイン煮」
仄かに赤ワインが香るようにアルコール分を際で残してあり、その絶妙さはできそうでできないんだよね。 見事!
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切り崩してみると中には、キノコがギッチリと詰められており、その細かな仕事ぶりにも感心することしきり。
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デザートの「サンマルク」「マロンムース」「マチュドニア」「オペラ」と珈琲。
最後まで一寸たりとも手を抜かないその姿勢には、ホント頭がさがります。 これで1,000円はどう見ても、元が取れないでしょう。
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それぞれの甘さに濃淡をつけ、フルコースを堪能したような気分になりましたよ。 凄い!
賑やかな天神さん界隈から完全に遮蔽された空間でひと時、本格派のイタリアンを久しぶりに堪能することができました。
また控えめなシェフとも二、三お話ししましたが、料理に表れている通り、まじめで実直そのものの人柄でした。 その中でやはり1,000円では賄えず、年明けからは若干値上げするとのことでしたよ。 ご馳走様! ありがとう!!
☆付近のお出かけスポット・北野天満宮、平野神社