時々眺める富士山

キリマンジャロの氷河 「不都合な真実」から

 富士山の世界遺産登録までには、これからまだ大変な道のりがありそうだ。富士山のような独立峰も珍しくなく、すでにキリマンジャロが世界遺産となっていることも、富士山の自然遺産登録の障害となったそうだ。このキリマンジャロの氷河が縮小しているという。富士山のゴミ問題は、登山者等の自覚によって改善はできても、キリマンジャロの氷河は保存しようとしても、どうやら難しそうだ。アル・ゴア元米国副大統領の「不都合な真実」にもキリマンジャロの氷河の縮小が紹介されている。
 キリマンジャロは赤道直下にあるにもかかわらず、その山頂は氷河に覆われている。この氷河は約11,000年前に形成されたというが、最近急速にしぼんできており、この10年、場合によっては2,3年で消滅してしまうらしい。米国NASAのサイトにランドサットから撮影した1993年2月17日のキリマンジャロの氷河と2000年2月21日に撮影した氷河の比較写真がある。上空からの写真で、氷河の減少の様子が分かりやすい。
 この氷河の減少の理由は確定できないらしいが、地球の温暖化がその理由ではありえるだろう。

 この写真は、「不都合な真実」で紹介されているものを引用させて頂いた。1970年のキリマンジャロである。富士山同様の独立峰の雄大な姿が望まれる。

 これは2000年のキリマンジャロで、30年間での氷河の減少が分かる。赤道直下にあるので、季節変動の影響は少なく、継続的に減少していることの証明になるのだろう。

 これは最近(2005年か2006年か?)にゴア元副大統領の友人が撮影した写真だそうだ。氷河がほとんどなくなっている。「不都合な真実」では、地球温暖化は学説(Theory)であって真実(Fact)ではないという批判があることも紹介し、それに答えている。「不都合な真実」はアカデミー賞のドキュメンタリー部門賞にノミネートされた。
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