時々眺める富士山

父とパソコン(5)

N5200ではLANWORDやLANPLANなどのソフトが付属していたようだが、PC9801RA2には、そのような付属ソフトはなかった。50万円もする高価な機械だが、有効活用するには、アプリケーションソフトを追加購入する必要があった。しかし、それらのソフトの多くはNECが出している者ではなく、セールスマンも他社のソフトの購入は勧めなかったのかもしれない。父も、ソフトのことなど分からず、何も購入しなかった。

RAでは、フロッピーディスクで動くMS-DOSで、DISK-BASICが動いたと思われるが、もっぱらROMに収納されていたN88BASICを使っていたように思う。

ただ、当時計算プログラムを家庭で動かすには、高価なプログラム関数電卓を使用する必要があり、それらよりはずっと複雑な計算を容易に行う環境を手に入れることができた。

当時の父はマニュアルを丁寧に読みながら、複雑な計算を行っていたようである。
ただ、あくまでもおもちゃとして使い、まとまった結果を出すような気力、体力はすでになかったようである。

パソコンを使用する最大の目的は、年賀状の印刷であり、それは引き続きN5200で行っていた。

当時、パソコン環境はめまぐるしく変化していたが、父は長い間RA2を使い続けた。それができたのは、私が購入したお古の周辺機器を父に次々に提供したからだった。
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