堅首＠ほっともっとフィールド神戸

東北楽天ゴールデンイーグルスとの３連戦３戦目。
この２試合は合計２１得点での圧勝で連勝したわけですが，３連勝と２勝１敗では大きな違い。
苦手なイメージが付きまとう楽天先発辛島との対戦。





とはいえ，チームは状態がいいからか，雰囲気も明るく感じます。


前日楽天銀次がサード守備での手痛いエラーをしたことの反省からか光尊がスタメン。場内が沸きました。

対するオリの先発投手はルーキーの吉田一将。私と名前が似ているので親近感が沸きますね（笑）
思えば，かつて“オリックスのヨシダ”といえば由田慎太郎だったわけですが，
彼は現在スカウトとして未来を背負って立つ人材を発掘しています。まったくの蛇足ですが。



前日のディクソンの状態と比較すると，吉田一将の立ち上がりは上々。
ストライクが取れるピッチャーって，やっぱ魅力的。
ディクソンの荒れ球と動くボールを見ていた楽天打線からすると，まったくタイプの違うピッチャーですんで，
そういう意味で攻め難い面があったのかもしれません。

一将は１，２回と三者凡退ではないにしろ順調におさえていたわけですが，
３回に岡島・藤田の連打で１死２・３塁のピンチから，銀次をファーストゴロに打ち取ったものの
和作が慌てたかファンブルしてる間に岡島はホームイン（ただしバッターランナーはアウトでエラーは付かず）
もったいない失点でした。（オ０－１楽）

さらに４回は枡田に四球，松井カヅオに２ベースで無死２・３塁のピンチ。
ここから牧田をサードゴロ，小関を空振り三振，そして・・・




後藤光尊を見逃三振に取る度胸一杯の投球で無失点に。
ブルーウェーブから合併を経て今のオリックスを支えてきた唯一の生え抜きである彼が，
プロ入りしたばかりのルーキーに打ち砕かれる，あぁこれが世代交代というヤツか。

喜びの中に切なさが入り混じる，これがチームが変わる劇薬を飲んでいることを感じる一幕でした。



その直後。ピンチの後に数少ないチャンスが巡ってくるというのは鉄則。
糸井・ペーニャの連打，T-岡田の四球で無死満塁のチャンスを掴むと・・




監督期待の山本和作はファンブルで失点を献上してしまった汚名を返上する犠牲フライで同点に。（オ１－１楽）
さらに，川端がセンター前ヒット，安達が痛烈なショート松井の脇を抜けるレフト前ヒットで勝ち越し。（オ３－１楽）
これでオリックス優勢。

２点差ではまだ不安とばかりに，６回は川端のライト前に落ちる２塁打を皮切りに
駿太の進塁打，２死から伊藤光のタイムリーでしぶとく追加点を奪取（オ４－１楽）





バントを絡めながらも，点の取り方が上手くなりましたね。
なんだかんだで点差を広げ，７回から後を継いだ馬原・佐藤達也・平野は
ランナーを出したり守備に助けられながらもキッチリ抑えてくれました。


勝ったときはゴールドの風船ですよ。





ヒーローは文句なしの吉田一将。そして逆転のタイムリーを放った安達。両者ともドラ１ですね。
吉田は東スポあたりの記事で無表情で地味だのキャラ立ちしないだのムチャクチャな記事を書かれていましたが，
光尊を抑えたときには気迫を前面に出した声とガッツポーズが見られましたし，
ヒーローインタビューでも内に秘めた熱い心が見えました。さわやかな青年ですよ。
ルーキーが初年度から即戦力として活躍するなんて，いつ以来でしょうか。

小瀬以来？それはそれで涙が出てきた。





何よりも今日熱かったのはライトスタンド。
私は内野から眺めているだけでしたが，いつも以上の気迫が溢れていました。
２次会はいつもより長めではありましたが，さぞかし楽しまれたかと思います。

Bs 4 - 1 Eagles
ということで，今日も首位キープ。
まさかとか，珍事とかじゃ済まされない？それは次のソフトバンクとの３連戦次第なのかもしれませんが。
しかし，人気の読売さんや阪神さんは優勝することで経済効果がとか言われますし，プロ野球の発展がどうとか言われますが，
裏を返せば，不人気で経済効果の低いオリックス・バファローズは勝っても日本経済を活性化しませんし，
オリックスが勝ってもメディアは他の人気チームが負ける試合ばかりにスポットが当たり，
プロ野球を衰退させてしまうんじゃないか，そんな余計な心配まで考えてしまうもんなんです。

いや，そんなことじゃだめなんだ。
これから世間の見る目を変えていかなくちゃいけないんだよ！！

そういう心積もりで，これからも緊張感を持って，次のソフトバンク戦にも挑んでいきたいと思います。


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