風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

夏を制する者は・・

2013-07-21 | Bs現場レポ2013 
今年のオールスターブレイクは,ほっともっとフィールド神戸が高校野球の地区予選会場となったため,
プロ野球のオリックスは神戸サブ球場だけしか使えず,2軍が10時から15時,1軍が15時以降という練習スケジュールとなりました。
私は午後から予定があったため,光尊のいる2軍練習を見学に・・。




午前中は,野手も投手も若手も主力も真夏の日差しが差し込む下,坂道ダッシュが繰り返されていました。
もちろん,フレッシュオールスターに出ていた西川,堤,戸田の姿も。



陸上競技をやっていた私の経験では,坂道ダッシュは上り以上に下りの方がきつかった思いがあります。
あと,タイヤ引きよりもタイヤ押しの方が足腰には劇的に負荷が大きかったですし。

とはいえ全国出場がやっとという程度ですので,日本で上位を目指し,世界でメダルを取らなければ生きていけない選手達とはレベルが違います。
最後まで走りこみを繰り返していたのは,投手陣の山田,佐藤俊一,海田,松葉でした。

見ていたら,後藤光尊-平野恵一,馬原-高橋秀聡など,元チームメイト同士でコンビを組む傾向ってあるようです。
あとは移籍のタイミングが近かった野中-竹原とか。年代が近いとかもあるんでしょうけど。

メンバーを見ていて気になったのは,原拓也は別メニューということで,降格したのもケガか何かのような気がしました。
また,捕手組のうち,斉藤俊雄と原大輝がいなかったのは,投手陣と一緒に動いていたからでしょうか。
ケガで離脱していた馬原や平野恵一は,今日の練習では走りこみから元気に動いていたので,実戦復帰も近いでしょうね。


その後,投手陣は合宿上へ移動。神戸サブのフィールドでは野手陣の守備・走塁・打撃練習が実施されました。









今日は,下山コーチがノックするたびに,ひたすら「声出せ!」「声!」という,少年野球をしていた頃によく怒鳴られたセリフが出ていました。
チームの浮上のためには,まずは雰囲気を活気付ける,どれだけ体力が消耗していても鼓舞するところからなのかもしれません。

3年前に出版された岡田前監督の本では,球場がガラガラのパリーグでは,野手がボールを追う際に声を出すのが当たり前とされていたが,
セリーグではどこも超満員で声を出しても聞こえず,野手が声を出して指示するのはナンセンスだ,
声を出さなくてもプレーをするようにスタイルを変えたい,という意見が述べられていました。
他の著書もあわせて色々書かれていた中で,私が最もひっかかったのがこの部分。
この文章の中では,岡田さんが選手個々が自身で判断してプレーできるようになって欲しいという意図もあったのかもしれません。
しかし,パリーグでもオリックスにとってビジターの球場(とくに札幌や福岡)では,いつも超満員の中でプレーしているし,
ソフトバンクやハムとの試合を見てても,やっぱり相手選手達は声を出してるんですよね。
したがって,少年野球時代からの基礎として,野球は声を出して自身やチームを奮起させるところは変わらないんじゃないかと思って見ていました。

ちなみに,フライをキャッチする選手は「ガリガリガリガリ・・」と声を出しています。
これは,メジャーリーグの選手達のフライキャッチの声だしとして使われている「I got it」が短縮され,
「Got it! Got it!」の発音が「ガリガリ・・」と聞こえるところから来ているそうです。
2軍の試合を見ていると,特にフライキャッチする選手達同士で「ガリガリ」と言い合っているのが聞こえます。
今日の練習でも,フライキャッチのノックの際にはみんな言ってました。
昔は「オーライオーライ」が多かったみたいですが。





打撃投手は二軍では北川・塩崎(主に内野手の相手),下山(主に外野手と育成選手の相手),鈴木郁洋(捕手の相手)が務め,
彼らはノックも担当するなど,コーチ陣も夏場の中ハードな任務を強いられています。
もちろん,弓岡2軍監督もロングティーバッティングのトスを上げ続けていました。

彼らが故障すると,副寮長の山内さん(用具担当兼務)やブルペン捕手の瓜野さんが打撃投手を務めたりしてます。
特に,瓜野さんは今月から1軍担当であるにも関わらず,今日は朝から2軍練習にも参加を命じられていたようです。
この当たりは,オリックス伝統の粛清のしわ寄せってやつでしょうかね。






2軍戦でいつも楽しみにしているのは,高卒2年目の堤とルーキーの武田。
堤は小柄な身体でも守備はそつなくこなし,フレッシュオールスターでも会心の2塁打を放つ活躍を見せてくれました。
(肝心のユニフォームは#58 TODAでしたが)
武田はバットコントロールに定評があり,ミート力は抜群のセンスを見せ付けてくれます。

チームとしても,今年は佐藤達也や安達,伊藤や駿太といった若い選手が主力となるチーム作りが進んでいますし,
両者とも早く一軍投手の球に対応できるよう,どこかで一軍経験を積んでもらいたいものだと思っています。
また,若手を育成する意味でも,坂口が駿太の守備のポジショニングや左中間への処理のフォーメーションをアドバイスしていたりと,
チーム全体で生まれ変わろうとする意識が植え付けられているような気がします。
現在1軍でチャンスを与えられている三ッ俣や深江も,1軍にいる限りは機能して欲しいですしね。



ただ,彼のような若手が1週間でも爆発すれば,チームに勢いを付けられるような気もします。
今,オリックス1軍に必要なのは,後で失速するとか考えずに,とにかく今勢いを付けることのように思いますんで。






こういった練習方法・内容・量としては,他球団を経験しているコーチ,選手達も豊富にいますので,
他のチームより厳しいのか緩いのかくらいはわかるものだと思います。

よく,移籍した選手は「オリックスの練習はものすごい量で驚く」という意見も聞くものですが,
必ずしも練習量の大小で勝ち負けが決まるものではないもの。
ただ,負けていて,練習が多すぎたからというのは言い訳にもなりません。
労働時間がどうこう,職場環境がどうこう,強要がどうこう言ってる暇があれば,
ひたすらコーチが求めるように身体を動かし続けなければ,先が見えてこないもの。

たまに朝5時くらいに外に出ると,高校球児たちが公園を一糸乱れずの歩調で数キロのジョギングをしている光景を見かけます。
ここにいる彼らも,かつてはそういう経緯があり,今があるわけで。
30歳を超えても,あの頃以上に朝から炎天下で野球を続ける,それがプロとして生きる者の宿命でもあります。
夏場ともなれば,彼ら自身の生き残りを掛けた争いへと変貌を遂げます。2軍であればなおさら。
後半戦のパ・リーグのデッドヒートとともに,2軍の北神戸での戦いぶりにも注目したいところです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オールスターも終わって (pripri)
2013-07-22 22:12:03
神戸サブからのレポート、どうもありがとうございました。
すごく写真が素敵ですね☆神戸夏祭り、行きたいなあ・・・
ゴッツや竹原も、後半戦に向けて張り切って欲しいです。
まさかのホセ復帰(驚!)でしたが、今いる選手達はこれに発奮しなくてはいけませんね。
最下位とはいえまだ借金3。フロントも諦めていないようですし、今年は最後まで楽しみましょう!
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pripri さん (かずまん@管理人)
2013-07-22 22:39:18
もし神戸夏祭り,お時間が出来ましたらお待ちしてますね。
ホセ獲得は驚きましたね。
毎年,8月以降にホセの打棒が爆発して帳尻とか言われてましたが,
オリックスに所属していた2009年だけは打球を顔面に受けて骨折・離脱し,奮起できなかったのが悔やまれます。
ぜひ2009年の帳尻を,夏男の本領として発揮して欲しいですし,それを抑えるチームメイトの奮起も期待したいです。
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