Dublab.jp presents Album Listening Session Vol.1 Massive Attack /『Blue Lines』に行ってきました。
以前に「ジャズ喫茶でJ Dillaを聴く」でもつくづく感じたのですが、クラブではなくジャズ喫茶で聴くと散々聴いた音源でも新たな発見があり、目からでなく耳から鱗がポロポロと落ちる思いです。
音全体の解像度が高く、位相やミックスの細かいところまで見えるかのようです。
特に中域~低域。
音が生々しく"あたかもスピーカの直ぐ向こう側で演奏している感"があるのですが、サンプリングを主としたプロダクションだとそもそも演奏されてないわけで。
空気感のズレ。サンプリング・ミュージックの醍醐味なわけですが、それが良質な環境だとここまで聴き取れるのですねぇ。
このベース! 見つけてくるだけでも慧眼だと思うのですが、それをこう響かせるのは凄いと改めて唸ったり。
言わずと知れたBボーイ・チューンですが、これをピッチダウンしてこういう風に使うとは。
Azzuro「いまでいうスクリューに近い驚き、視点のずらしを感じる」
「Unfinished Sympathy」でのこのループは絶妙な位相とバランスで鳴っていますが、スクラッチのタイミングで一歩前に出てきて、ホンの気持ち音が大きくなるという。魂の叫びを感じましたね。
荏開津「(全体を通して)スクラッチ最高だなと。スクラッチとビートさえあれば何もいらない」
『Blue Lines』全体的に「Ultimate Breaks and Beats」に入っているような大ネタが多いわけですが、これにはネイティブ・タンの影響が大きいのではないかという話もありました。
またMassive Attackは2nd『Protection』以降どんどんと洗練されていくわけですが、ネタの上にネタを重ねる『Blue Lines』は初期衝動的な作品だったとも。
それと「Hymn Of The Big Wheel」だけオリジナル原盤と聴き比べられたのですが、今回アルバムを通して聴いたリマスター盤(のアナログ盤)はリズムが前に出てきてますね。
Azuuro氏が「そもそもリマスターに懐疑的だった」とし「音程が安定しないサンプル主体のトラックにメロディを載せるというアウト・オブ・キー的なアプローチ。これは当時の機材の限界で解像度がぼやけていたのでまとまっていた部分もある」としながら、「でも、ここで聴くとイイ笑」と述べていたのが印象的です。
あと大きく思ったのは酒を飲むでも、踊るでもなく、1枚のアルバムをスピーカーの前で真剣に聴くという機会そのものもなかなか持てないので、それだけでも価値があったと思います。
それも最高級な音響環境で。
Album Listening Session Vol.2に期待しつつ、速報レベルな拙稿を締めたいと思います。
以前に「ジャズ喫茶でJ Dillaを聴く」でもつくづく感じたのですが、クラブではなくジャズ喫茶で聴くと散々聴いた音源でも新たな発見があり、目からでなく耳から鱗がポロポロと落ちる思いです。
音全体の解像度が高く、位相やミックスの細かいところまで見えるかのようです。
特に中域~低域。
音が生々しく"あたかもスピーカの直ぐ向こう側で演奏している感"があるのですが、サンプリングを主としたプロダクションだとそもそも演奏されてないわけで。
空気感のズレ。サンプリング・ミュージックの醍醐味なわけですが、それが良質な環境だとここまで聴き取れるのですねぇ。
このベース! 見つけてくるだけでも慧眼だと思うのですが、それをこう響かせるのは凄いと改めて唸ったり。
言わずと知れたBボーイ・チューンですが、これをピッチダウンしてこういう風に使うとは。
Azzuro「いまでいうスクリューに近い驚き、視点のずらしを感じる」
「Unfinished Sympathy」でのこのループは絶妙な位相とバランスで鳴っていますが、スクラッチのタイミングで一歩前に出てきて、ホンの気持ち音が大きくなるという。魂の叫びを感じましたね。
荏開津「(全体を通して)スクラッチ最高だなと。スクラッチとビートさえあれば何もいらない」
『Blue Lines』全体的に「Ultimate Breaks and Beats」に入っているような大ネタが多いわけですが、これにはネイティブ・タンの影響が大きいのではないかという話もありました。
またMassive Attackは2nd『Protection』以降どんどんと洗練されていくわけですが、ネタの上にネタを重ねる『Blue Lines』は初期衝動的な作品だったとも。
それと「Hymn Of The Big Wheel」だけオリジナル原盤と聴き比べられたのですが、今回アルバムを通して聴いたリマスター盤(のアナログ盤)はリズムが前に出てきてますね。
Azuuro氏が「そもそもリマスターに懐疑的だった」とし「音程が安定しないサンプル主体のトラックにメロディを載せるというアウト・オブ・キー的なアプローチ。これは当時の機材の限界で解像度がぼやけていたのでまとまっていた部分もある」としながら、「でも、ここで聴くとイイ笑」と述べていたのが印象的です。
あと大きく思ったのは酒を飲むでも、踊るでもなく、1枚のアルバムをスピーカーの前で真剣に聴くという機会そのものもなかなか持てないので、それだけでも価値があったと思います。
それも最高級な音響環境で。
Album Listening Session Vol.2に期待しつつ、速報レベルな拙稿を締めたいと思います。
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