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丁寧な仕事

2021-09-21 10:38:00 | 雑談
 丁寧な仕事が信用を得られる話を書いたが,丁寧な仕事の中身を理解していない人々のせいでブラック労働が起こると思っている。
 残業がどんなに多くてもその仕事の必要性がわかっており,残業代がきちんと払われているような職場であれば,仕事はきつくてもある程度は耐えられる。
 実際自分も東日本大震災の関係で残業続きだった時期があったが,この仕事が被災地のためになると信じられたから全然問題なかったのである。
 その後,資料作りの仕事に携わったが,明らかに上司が無能であり妙な指示を出すための仕事であった。資料を作り直す機会は年4回程度あるのだが1回目はともかく2回目以降は通常時点修正だけですむはずであるが,その上司は一回一回考え直すタイプで馬鹿としか言い様がなかった。1回目にきちんと考えていれば2回目には少し思い直して手を入れることはあっても,通常は時点修正だけですむ。1回目できちんと理解できず何度も何度もやり直しをさせるのは本人が無能としか言い様がない。
 下の立場だったときは,何度も資料を作り直す姿が評価されたため上がったのかもしれないが,単なる無能であって何度もやり直しをしていただけではないかと思われる。
 ホワイトカラーの仕事は丁寧にやれば良いというものではない。丁寧な仕事の中身がたいていは文章をいじくり回す仕事であり,それによって何かが改善したなどと言うことはないのである。
 それよりはスピードを上げて,だいたいのところ資料整理などを行っていけば良いのであるが,文章をこねくり回して,大事な統計資料や会計の数字などがおろそかになっている例をよく見る。
 決算書に記載されている物品の数字の根拠がなかったこともあった
 そういったことをおろそかにしていると,あるつもりで物が無かったり,物があるかどうかわからないため,必要な物を供給できないと言うことも起こりえる。
 最近でもアプリを開発で数十億円の金を払っておきながら誰でも出来るテストを行っていないためアプリがきちんと作動せず,税金をどぶに捨てるようなことをしている。
 ちっとも丁寧な仕事をしていないのである。文章を書いたりコミニュケーション能力が高いということでぺらぺら喋るだけで中身がない連中が多すぎる。美しい文章や気持ちの良い言説は,エンタメの分野では良いが,実務では朴訥に喋っても正確に適正に話してくれる人の方が信用できるし,きちんとした実務を行ってくれると思う。そういう意味では菅首相は立派に仕事をしていたと思う。

円の話

2021-09-20 13:17:00 | 雑談
 基軸通貨は,今のところドルである。ユーロや円も少しずつハードカレンシーとして認められている。ここに人民元がわって入ろうとしている。
 ただ,基軸通貨は何をもって基軸通貨たりえるのかと言うことがある?ニクソンショックまでは,(もう50年前だ)金との兌換価値が基軸通貨たり得る条件だった。しかし金は有限である。この有限性が膨張する経済に対応できずニクソンショックになったと考えられる。実際アメリカが金との兌換停止を発表したときは,こんな風になると予測したとは思えない。ドルの暴落が起きると考えてもおかしくない。実際には,ドル価値は下落したわけではあるが,徐々に下落したため,大きな混乱はなかった。逆に金の有限性の軛から解き放たれ世界経済は,大きく拡大した。さて,基軸通貨は何に信頼性を置かれているのかと言うことである。
 結局それは人の働きしかないのではないかと思う。人の働きとは何かと言うことになるが,たとえば円であれば,円さえあれば日本人が生み出すものと交換してもらえる,日本人のサービスを受けられると言うことではないだろうか。ドルの場合は,結局アメリカの軍事力に行き着くような気がする。
 ユーロであれば3億人の市場で自由に行き交う人々であろう。
 こうしたことを考えると人民元は難しいのではないだろうか?
 中国人と取引すると最初は安価で素晴らしい商品を送ってくるが,ある程度取引をこなしていくと質を落としてくると聞いている。
 またいざというとき中国人は逃げてしまうという。そういうところが信用ならないのではないか?結局ハードカレンシーとなるためには信用を積み上げるしかないのであり,これは日本人が丁寧な仕事をし続ければ維持されるのであろうと思う。

医学と寿命の話

2021-09-19 12:07:00 | 写真
 日本人の寿命が延びていることをさして医学の成果だという人たちがいるが,それは間違っている。日本人の平均寿命の延びに成果を上げているのは政治のおかげだ。政治によって,水道や土木工事,食料生産に税が適切に配分されることによって日本人の寿命が伸びてきたのである。医学の発達による成果は最後に1,2年を伸ばす程度の効果しかないだろう。
 政治の成果の一番大きいのは,この75年間日本が戦争に巻き込まれていないことだろう。これによって若者が20代で亡くなるようなことは減少している。
 次に水道整備。これにより安全な水が手に入り,乳児死亡率が劇的に改善している。土木工事により流通網が整備され,食料が全国くまなく配送されるようになった。そして食料生産,国民が飢えないように栄養が偏らないように生産されている。医者は医療が最高だと思っているが,医療の大事な手段である薬や医療器具などは,背後にある生産活動,薬だと最終的には農業生産に,器具は機械設備などによる。そして流通がしっかりと機能するための道路網の整備が行われていなければならない。膨大なバックグラウンドが無ければ医療などは砂上の楼閣なのである。医者の中でどれほどの人が医療器具の仕組みをわかっている人がいるのだろうか。例えば体を切り開かなくても画像にしてくれる画像診断システムなど,とても難しくて理解できそうにない。そして理解したとしても、それを一人で作り上げられる人はいない。
 実際に政治が混乱している国の平均寿命は大幅に下がっていく。基本的に混乱している国は統計もはっきりしないのでわからないのだが,ロシアは割と正確に統計を残してくれていて,ソビエトからロシアになった時の混乱により平均寿命が下がり,2010年代にようやくソビエト時代の平均寿命を更新することが出来たそうだ。余談だが平均寿命が延びるのは経済的安定すなわち政治の安定のおかげなのでロシアでプーチン支持が多いのはわかる気がする。プーチンが大統領になったのが2000年で,その1期目が終わり2期目に入ったあたり,平均寿命が延び始めている。
 そういったことを理解せずに話をする医療者たちはずいぶん滑稽だと思う。

牛乳,肉の話

2021-09-18 08:43:00 | 写真
貿易摩擦の関係で日本の農産物の中で聖域とされているものが米,大豆の他では,牛乳や牛肉である。
 この中で,大豆と米はわかりやすいほうだと思うが,よくわからなかったのが牛乳と牛肉が聖域とされていることである。マスコミの報道を見ててもさっぱりわからなかった。
 事実として聖域なのだとされ,守らないといけないとしか報道では出てこなかったのである。これ農水省もちゃんと広報してたのかどうかわからない。
 実際に自分で納得いく説明を受けていなかった頃は,牛肉は安い方がいいじゃんと思っていた。最近は安い方がいいんだけどおいしくないんだったら,豚や鶏でいいよねとは思っているが。
 牛肉で守りたいのは高級牛肉では無く,国産の安い肉の方である。特に乳牛を廃用牛にしたときの肉や,乳牛の雄牛の肉についてとなる。牛乳を安定的に安く購入できるようにするには,乳牛が数多くいる。そしてその乳牛が乳が出なくなったとき肉となるのだが,ある程度の値段で売れてくれないと牛乳の値段が上がってしまうことになる。つまり牛乳の安定供給のため牛肉が聖域化されているのである。
 それではなぜ牛乳が聖域化されているのであろうか。これは,例外もあるが学校給食と関係がある。横浜市は給食が無いようであるが,日本全国だいたいどこでも給食がある。
 給食により,日本の小中学生は,健康が保たれているのである。時々給食の量が多いと感じたことはないだろうか。あれは1日の必要栄養量の3分の2を給食で摂取できるようにしているからである。給食によって児童虐待などで栄養が不足することが無いよう,不足してもなんとか生きていけるように考えられた量なのである。
 夏休みについて教師の心配事の一つとして,食事を満足に与えられない子供が出ないだろうかというものがあるくらいなのである。
 そして,この給食の栄養を支える一つが牛乳なのである。牛乳は完全栄養食品として知られている。牛乳を一本つけることにより,必須栄養が大幅にカバーできるのである。日本の子供たちの生活を守るために牛乳の生産は守らなければならないのである。

お米の話

2021-09-17 10:16:00 | 第一次産業
 食糧自給率の話でカロリーベースでの話が出てくると,眉唾である。生産額ベースでは6割ぐらいなので,そこまで心配する必要があるのか。生産額ベースで4割輸入しているのでそれが心配だという人もいるかと思うが,中身で判断する必要がある。
 実際の農業の補助金では,自給率を高めるための施策をきちんと打ってはいるのだが,補助金申請するのは,あまり自給率に関係ない園芸作物だったりする。
 今のところ自給率をあげるモチベーションは農業者にはないのではと思う。農林水産省にしても,農業者にしても自給率の話で補助金の予算確保を図っているのであろう。
 だからといってすべてが無駄というわけでもない。例えば畜産業のための飼料米というものがある。お米を作って牛に食べさせるという話である。海外の輸入飼料よりずいぶん高いので補助金を出しているのだが,これのメリットは米を作っていても減反の対象外である点である。米を作っているため水田が維持できており,もし日本が海外からの食料輸入が何らかの事情により出来なくなった場合に,すぐに食料としての米にすることが出来る。米というのは玄米で食べるとかなり優秀な食品で,米と野菜とタンパク質として魚介類を取りさえすれば日本人の食事としては不足は少ないだろうと思われる。
 米と味噌汁,あと何かおかずがあれば良いというのが日本人ではないだろうか。
 それがわかっていたから米を守ると言うことが日本の食糧安保につながり国民を守ると言うことにつながるのである。